{"issue_id":"122115007X01520260714","house":"参議院","meeting":"農林水産委員会","issue":"第15号","date":"2026-07-14","session":221,"speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714","speeches":[{"speech_id":"122115007X01520260714_001","order":1,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/1","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　ただいまから農林水産委員会を開会いたします。\r\n　委員の異動について御報告いたします。\r\n　昨日までに、鈴木大地君、岩本剛人君及び徳永エリさんが委員を辞任され、その補欠として江島潔君、進藤金日子君及び広田一君が選任されました。\r\n　　　　─────────────"},{"speech_id":"122115007X01520260714_002","order":2,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/2","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　重要品種の育成及びその種苗の生産の振興に関する法律案、種苗法の一部を改正する法律案及び主要農作物の優良な品種を確保するための公的新品種育成の促進等に関する法律案、以上三案を一括して議題といたします。\r\n　本日は、三案の審査のため、三名の参考人から御意見を伺います。\r\n　御出席いただいております参考人は、長野県農業試験場研究企画・知的財産部長栗原潤君、龍谷大学経済学部教授西川芳昭君及びＯＫシードプロジェクト事務局長印鑰智哉君でございます。\r\n　この際、参考人の皆様に一言御挨拶申し上げます。\r\n　本日は、御多忙のところ御出席いただき、誠にありがとうございます。\r\n　皆様から忌憚のない御意見を賜りまして、今後の審査の参考にしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。\r\n　次に、議事の進め方について申し上げます。\r\n　まず、栗原参考人、西川参考人、印鑰参考人の順にお一人十五分程度で御意見をお述べいただき、その後、委員の質疑にお答えをいただきたいと存じます。\r\n　また、御発言の際は、挙手をしていただき、その都度、委員長の許可を得ることとなっておりますので、御承知おきください。\r\n　なお、御発言は着席のままで結構でございます。\r\n　それでは、まず栗原参考人からお願いいたします。栗原参考人。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_003","order":3,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/3","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　長野県農業試験場の栗原と申します。本日は、このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。\r\n　私ども研究企画・知的財産部は、五つの農業関係試験場の研究活動の進行管理や予算管理、研究員の育成を担当するとともに、農業分野の知的財産の管理を行っております。\r\n　早速ですが、本日は、長野県の果樹品種の育成から種苗生産について、あわせて、育成者権の保護強化による知的財産の管理、活用の状況について、その方針と課題について説明いたします。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　初めに、長野県における果樹の生産状況です。リンゴ、ブドウ、桃、日本梨では生産量が全国で五位以内となっておりまして、本県の南北に長い地形を利用しながら多様な品目を栽培しております。\r\n　右の図を御覧ください。\r\n　残念ながら、果樹園の面積はやや減少傾向で、特に生産者の減少は顕著でございます。一方で、一経営体当たりの栽培面積は増加する状況にあります。このため、規模拡大のための省力化が必要な状況になっております。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　まず、果樹の生産振興体制をお話しします。\r\n　長野県では、県庁の園芸畜産課で生産振興を担当しております。私たち農業試験場は須坂市にありまして、育成品種の知的財産の管理、活用、海外ライセンスを行っております。同じキャンパスに果樹試験場がありまして、リンゴ、ブドウ、桃の育種のほか、栽培技術の開発をしております。また、県の南部、高森町にあります南信農業試験場では、日本梨の育種と栽培技術の開発を行っています。\r\n　一方の生産振興と種苗生産と供給についてです。\r\n　農業試験場では、育成された品種を長野県原種センターに許諾いたします。原種センターは、この品種の苗木生産に用いる原穂木を苗木生産者、すなわちＪＡ全農長野と長野県果樹種苗協会の会員に供給、販売しています。ＪＡと協会の会員は、苗木を生産し、生産者へ販売いたします。また、ここには図示しておりませんが、各品種に応じた栽培技術の開発を試験場が、その普及指導を各地域の農業農村支援センターがそれぞれに担うといった研究と普及の一体的な体制を取っているところでございます。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　当県の育成品種のうち、県内で産地が形成されるまで栽培を県内に限定とし、その後、栽培を全国に拡大している品種の例といたしまして、左からリンゴのシナノスイート、シナノゴールド、ブドウのナガノパープル、桃のなつっこなどがございます。果樹の場合は品種登録後六年間を基本として県内限定としておりますが、県内限定を解除して全国へ栽培を拡大することによりまして、流通量を拡大、品種の認知度が向上するというメリットがございます。\r\n　なお、稲、麦、それから大豆について補足いたしますと、稲では酒造好適米、いわゆる酒米でございますが、美山錦ですとか、大麦ではファイバースノウ、小麦のゆめかおり、大豆のエンレイなどですね、これらについても全国で普及をしてきております。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　近年、気候変動に対応する品種の早期の育成というものが求められているところです。当県におきましては、新品種の目指す特性といたしましては、順に申し上げますけれども、リンゴでは、温暖化条件でも着色や貯蔵性が優れ、生産性の高い品種、異常気象による降雨が頻発する中でも病気の発生が少ない品種、それから摘果作業を省力化して労働力不足に対応する品種などが求められる。ブドウでは、皮ごと食べられること、それから開花期などの時期をずらすことで作業分散につなげたり、ブドウを無核化、種なしにするために掛かる労力を省力化できる遺伝的に無核性の品種。桃では、七から八月の需要期に出荷できること、それから輸出などに向く輸送性の良さ、こちらも異常気象下でも病害の発生が少ない品種。このように、品目ごとに目指す品種特性がございますけれども、温暖化対策などの気候変動対策ですとか、省力化、労力分散が共通する課題でございます。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　この品種開発におきましては、今後、先端技術に期待をするところでございます。優良品種の早期育成のためには、現在もですが、ＤＮＡマーカーの利用が有効でございます。ですが、この技術の開発というのは非常に労力が掛かります。県単独での開発というのは非常に困難な状況ですので、農研機構や大学との連携を期待しているところでございます。\r\n　また、ゲノム情報ですとかＡＩなどを活用した育種技術が開発されますと、近年、研究経験の少ない職員ですとか異動が短いスパンで行われる状況の中で、育種担当者として必要な知識や経験が理論的に得られて、人材育成にプラスになるのではと考えておりますので、期待しております。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　次に、苗木供給の課題についてです。\r\n　生産現場では、新品種や新技術の導入の初期に苗木不足を起こす事例が見られます。例えば、本県育成のブドウ、クイーンルージュの販売当初は生産希望者が多くて集中したために種苗が不足したことがありますが、一時的なもので翌年には解消されております。また、リンゴでは、高密植栽培という苗木を非常に高密度で植え付ける効率的な栽培方法の導入に当たりまして、実をならせるための枝がより多く付いたフェザー苗というものが必要でありますが、これが導入当初は不足しておりましたが、種苗供給体制を県、それから関係機関、それから種苗業者が一体となって整備をしております。\r\n　また、果樹の安定生産におきましては、台木の利用がとても重要です。リンゴでは農研機構の開発した台木を活用しておりますが、桃、梨では種から台木を作るために台木が不均一となってしまいまして、苗木の生育や品質がそろわないという課題があります。このため、リンゴと同様に、農研機構による台木の新品種ですとか新たな栽培技術の開発が必要ではないかと考えております。\r\n　また、登録品種の種苗がフリマサイトなどで転売されることにより、品質の劣化した苗が流通したり、それから許諾を受けない増殖による権利侵害が発生するなど、危機的な状況にございます。今回の種苗法改正を含めて、これらを防ぐためのルールが必要ではないかと考えております。\r\n　次のページに参ります。\r\n　次に、侵害対応の重要性と取組状況についてでございます。\r\n　当県の育成したブドウの品種、ナガノパープルについて、県の許諾なく種苗を増殖してフリマサイトで販売したことによりまして、県外在住の二名が種苗法違反で書類送検、罰金の刑事罰が科せられた事例がございます。\r\n　これに対しまして、本県では、農林水産省の委託事業を活用しまして、長野県農産物権利侵害マニュアルを令和五年に策定いたしました。加えまして、当部では、インターネット上での権利侵害の監視を常に行っております。また、新品種につきましては、ＤＮＡ鑑定による品種識別技術の開発を併せて行います。都道府県の知的財産担当が参画いたします、育成品種などの無断栽培に関する情報収集で連携する場として、農産物知的財産保護ネットワークというものがございます。これを通じて情報共有したり、また、国などとも連携、情報共有をしているところでございます。\r\n　残念ながら、こうした取組をしておりましても侵害事例は後を絶たない状況です。このため、広く知的財産権を理解していただくことが重要と考えておりまして、当部では種苗法の遵守などに関する啓発活動を実施しておるところです。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　この権利保護と生産振興の両立を図る近年の本県の事例といたしまして、ブドウ品種、長果Ｇ11、これ商標名でクイーンルージュでございますけれども、これを紹介させていただきます。\r\n　本県果樹試験場で育成しました種なしで皮ごと食べられる大粒の赤系のブドウでございます。本品種を本県ではシャインマスカット、ナガノパープルに並ぶ主力品種に位置付けまして、有利販売による持続的な生産により、県民益を持続、維持していきたいと考えております。\r\n　シャインマスカットが海外へ流出し、無断で生産、販売されたことから、本品種の海外や他産地への種苗の流出を防止するとともに、海外輸出を視野に知的財産権保護を強化しています。このため、品種登録により育成者権を保護し、商標登録により商品の名称を保護しております。栽培には県との許諾契約を結ぶ必要がありまして、遵守事項といたしまして、苗木、剪定枝の譲渡禁止、苗木、剪定枝を海外へ持ち出さないこと、盗難が起きないよう剪定枝は粉砕するなど、適切に処分をすることとしております。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　育成者権の存続期間の延長の意義につきまして、近年は、従来の品種に比べまして、高度な高温耐性ですとか病害虫抵抗性というものが求められておりますので、品種開発に係るコストは増加しております。一方で、新しい品種が市場に出回りますと、第三者によって比較的容易に増殖されやすいものだと認識しております。新たな品種育成に向ける私たちの意欲を高めるためにも、育成者権の保護が重要と考えております。\r\n　開発した品種を品種登録や商標登録して、ライセンスして収益を得て、さらに、有益な新品種の開発につなげるためにも、存続期間の延長は望ましいと考えております。育成者権が存続していれば、海外から輸入された場合にも差止めが可能ですので、国内の農業者を守ることにもつながると考えます。また、事例は少ないですが、公的機関で海外ライセンスを行う場合には相当の時間が掛かりますので、ライセンスを進める上でも、育成者権の存続期間の延長は有効ではないかと考えております。\r\n　次に、実際の活用事例を紹介いたします。\r\n　当県では、平成二十年に信州農産物知的財産活性化戦略を策定しています。この戦略では、緑色の創造で新品種や新技術を開発し、青色の保護で新品種は育成者権、商標、新技術は特許権で保護、さらには活用で権利を許諾してということで、知的創造サイクルの活性化を目指しております。\r\n　この事例として、品種のシナノゴールドの海外展開について紹介いたします。シナノゴールドは県で育成しましたが、これが創造に当たります。これを品種登録して保護し、ＹＥＬＬＯという名称を商標登録して保護しております。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　県では、イタリアの生産者団体と大規模商業栽培のためのライセンス契約を締結いたしました。これは県として初めての取組です。平成二十八年から段階的に許諾を拡大してまいりました。契約は、ゴールドというものが、シナノゴールドが広く世界に販売されることにより長野県の認知度と長野県育成品種の優秀さを広めるため、イタリアのリンゴ生産者団体と契約いたしました。\r\n　次のページを御覧ください。契約の内容になります。\r\n　栽培の許諾は、南チロルの生産者団体とそのメンバーの五か国、五社、販売地域は世界的に広がっております。ただし、日本には、長野県が権利を独占しておるために、日本には輸入できません。それから、許諾使用料が苗木と果実の販売実績に応じて県に支払われています。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　この許諾料を創造、すなわち新たな品種育成につなげました。令和元年度から特別研究プロジェクトを立ち上げまして、問題となっておりましたリンゴ黒星病について、ＤＮＡマーカーを利用した抵抗性品種育成の加速化を図り、この許諾料を充てました。非常に良いマーカーの利用をしまして、リンゴ黒星病に強くて、着色が良くて、食味の良い新しいリンゴ長果36を育成いたしました。これによりまして、育成期間を五年間ほど短縮いたしまして、品種保護、活用、それから、この許諾料を資金としまして創造につなげたという知的創造サイクルを回しました。\r\n　最後になります。最後のページですが、この海外ライセンスの課題でございます。\r\n　当県、全く経験のない取組でしたので、十年以上掛かりました。この理由としましては、やはり県では意思決定に時間が掛かったり、相手の信頼調査ですとか、委託先をどこにするか、それから言語、言葉の壁もありましたので、このように多くの課題がありましたので、今後は、国に立ち上げていただいた育成者権管理機関に期待をしております。\r\n　説明は以上です。ありがとうございました。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_004","order":4,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/4","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　ありがとうございました。\r\n　次に、西川参考人、お願いいたします。西川参考人。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_005","order":5,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/5","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御指名ありがとうございます。\r\n　ちょっと九年ぶりの委員会ですごく緊張しているんですけれども、私自身、法律の素人でもありますし、数字にも弱いんですが、四十年間、種と人の関係の歴史を学んできた研究者として、優良種子、すなわち農家が必要とする種子を持続的に供給する制度はどうつくるのか、そういうふうなことに関して、キーワードとして、命と文化をつなぐコモンズとしての種、又は、その種を物又は単なる商品と考えないで共に生きる生き物としてのパートナーとして考える、そのような考えに基づいて意見を陳述させていただきます。\r\n　資料を二枚おめくりください。最初の三つのことについてお話ししたいと思います。\r\n　一つは、種に関する制度を議論する際の前提になる基本事項ですね、品種育成の方法とか種のシステムについてお話をさせていただきます。\r\n　第二は、これが私の研究のメインなんですけれども、これまで研究で出会った種と人のすてきな関係、本当に、何というんですかね、わくわくするような関係について事例を紹介させていただきたいと思います。\r\n　最後に、それらの情報を踏まえて、食料主権という考え方に基づく、現時点で私が今回の法案に対して考えていることを述べさせていただきます。\r\n　次のページをおめくりください。\r\n　一の一、種子に関するシステムに関してですけれども、最初に二つのシステムについて紹介させていただきます。\r\n　そもそも、農業において種子はどのように維持、生産されてきたのでしょうか。多くの農業研究者や政策担当者は、種苗法のような法制度によって政府が管理、干渉する種子供給があるべき姿と考えています。このような種子の生産、流通、認証、販売等の在り方は、フォーマルシステムと呼ばれます。しかし、実は、種子をめぐるシステムのごく一部にしかすぎません。データが実際に取りようがないんですけれども、推計では世界中で使用される種子の僅か三〇％がこのようなシステムで供給されているという推計もあります。\r\n　そこで重要になるのが、インフォーマルあるいはローカルな種のシステムです。世界中で使用されている種の七〇％は認証されていない農家や地域の種苗生産者によるインフォーマルな種子システムが賄っています。海外では、このようなインフォーマルな種子の生産供給をどのようにフォーマルなシステムに統合して、持続性を担保する種子のシステムを構築するかが検討されています。\r\n　次のページをおめくりください。\r\n　少し視点が変わるんですけれども、そもそも、品種改良というのがどのように行われているかということが余り知られていないので、委員の先生方はもう既に十分御存じのことかと思いますけれども、一言説明させていただきます。\r\n　品種改良には三つの大きなステップがありまして、一つ目は遺伝的多様性の創出、拡大になります。病気に強い遺伝子、高温耐性の遺伝子など、品種改良の素材を見付けることが第一歩です。一般には、世界から集められた在来品種や近縁野生種が利用されますが、突然変異を利用することもあります。ゲノム編集なども重要な手段の一つとなります。このような系統を交雑することによって変異は更に広がります。\r\n　第二のステップとして、そのような多くの変異の中から必要となる系統を選抜し、固定するステップがあります。特定の遺伝子を既存の品種に組み込む場合は、バッククロスという元の品種に何度も掛け合わせる方法を取ります。ジーンクリーニングと呼ばれる場合もあります。\r\n　第三は、でき上がった品種の種子、育種家種子と言われますけれども、その維持と増殖です。お米の場合、一般に三年かけて増殖されます。\r\n　法制度を含む種子システムを議論する際には、このような異なる段階を理解しておかないと、混乱が生じて具体的な議論がかみ合わなくなるので、注意が必要だと考えています。\r\n　次のページ、一の三を御覧ください。\r\n　では、持続可能な社会のための種子システムというのはどのような形になるのでしょうか。概念型として紹介させていただいていますが、まず、今回の議論の種苗法、重要品種育成法案等は、産業的な農業推進のための種子システムを支える法案となるかと思います。一方で、議員提案の法案は、食料安全保障のための種子システムと言えるかもしれません。それと並んで、三つ目に、地域社会又は兼業、自給的農業などの地域持続性も担保するような種子システムも必要になります。\r\n　最終的には、このような三つのシステムを相互に支え合うような法制度、システムが必要というふうに考えます。また、最後の方でもう一度この課題には戻ってまいります。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　大きな項目の二番目、私の研究の中心テーマである種と人のすてきな関係になりますけれども、まず、ターキーレッドという小麦のお話をさせていただきます。\r\n　緑の革命の素材となったノーリンテンという小麦は、農商務省の技術者、稲塚権次郎らが、このターキーレッド由来の系統と東北地方の矮性小麦との交雑育種によって育成されたものです。ノーリンテンは、東北地方の小麦収量を増加させただけでなく、アメリカの小麦、メキシコの小麦との出会いを経て、さらにはインド、パキスタンの小麦増収につなげる育種素材となりました。当時、世界の問題であった南アジアの飢餓克服に貢献し、関係者はノーベル平和賞を受賞しました。もちろん、緑の革命が貧富の格差助長や化学肥料、農薬の使用増加など、社会・環境問題を引き起こしたことも事実で、このようなモデルの現代における安易な適用は許されるべきものではありません。でも、人間の生存にとって非常に重要なメッセージは、ターキーレッド自身の歴史にあります。\r\n　ウクライナ地方にいた、ドイツから移住して、徹底した平和主義を特徴とするプロテスタントのキリスト教徒メノナイトの人々が、ロシアによる兵役を逃れて難民としてアメリカに渡ります。この人たちが、籠の中に潜ませて運んだ種が、後にカンサス州を世界のパン籠と呼ばれるまでに成長させたのです。さらに、そこで育った農民が、二十世紀後半にアフガニスタンへの兵役拒否で、カナダを経由して日本に移住し、そしてそのときに持ってきたターキーレッドの種が今北海道で栽培されています。家族や民族の歴史に種が伴った事例です。\r\n　余談ですが、一九九九年、ルワンダの内戦の後、帰還難民支援のプロジェクトに私自身が参加し、隣国ウガンダで増殖した豆の種の配布を行っていました。着のみ着のままで逃げた難民が、帰還してすぐにまく種がないので困っているだろうということで行われた希望の種子作戦というオペレーションでした。今はトランプ大統領によって解体させられたＵＳＡＩＤのプロジェクトだったんですけれども、そのプロジェクトに日本からボランティアとして参加していました。そのときはいいことをしているつもりでしたが、後に評価ミッションの調査の結果、実は難民の多くが種子を大切に保管していたことが判明しました。人々は移動するときに命の種を持っていくものだと考えています。\r\n　次のページを御覧ください。\r\n　今度は国内の方に話を戻します。議員提案の法案の関連になるかと思います。今日は、委員の先生方、岩手県、宮城県の選出の方がいらっしゃるということで、予期していなかったんですけれども、そのお話になります。\r\n　平成の米飢饉の年は、岩手県の作況指数で五〇でした。米の生産のみならず、次年度本格導入予定の新品種の生産種子増殖も壊滅的な状況になりました。岩手県は沖縄県と協議して、石垣島における冬場の種子増殖を実現しました。文献及び岩手県の聞き取りからは確認できなかったのですが、国の指導の下に県が種子供給の責任を負っていたからできた事業ではないかと思います。この品種は、後に公募でかけはしと名付けられ、今も岩手県と石垣島の交流は続いています。\r\n　もう一つは、宮城県のゆきむすびという美しい名前の品種です。気候変動や獣害など、農家の経営リスクを消費者が一定程度負担する連帯経済の一種とも言える地域支援型農業、ＣＳＡという取組が世界中で注目を浴びていますが、そのお米バージョンとして、農林水産省のホームページでも紹介されている鳴子の米プロジェクトというプロジェクトがあります。ここで使われている品種、ゆきむすびは、奨励品種登録が見送られるような状況の中、すなわち実需が余り見込まれない中、この対象地域の人々が試験場に直談判して栽培を実現しています。種子の必要量が基準に満たされていないにもかかわらず、関係者の尽力で奨励品種となり、今世界で注目されている新しい取組であるＣＳＡを支えている品種となっています。\r\n　二の三、次のページを御覧ください。\r\n　公設の試験場が扱う地域に密着した品種ということで、新しい品種の育成と在来品種又は伝統野菜の復活のお話です。\r\n　地域の公的試験場は、産業としての農業だけではなく、多様な形で地域の農家、社会へ貢献しています。イチゴに関しては、福岡や栃木がブランドであるため、奈良県のイチゴは良い値段が付きにくかったのですけれども、これをブランド化するために、もちろん卓越した食味特性もそうですけれども、実は農家と試験場の信頼関係で多少の作りにくさ、やはり農家のその技が必要なもの、そのようなものを作っていく中で、受粉昆虫の研究や土壌伝染病害の回避技術など、多様な関連技術の統合を実需者である農家と丁寧に協力しながら作出された品種です。今回、参議院の調査室の方で用意していただいた資料を見ますと、この品種が海外に流出されている報告があったということで、私自身、奈良県出身としてすごく残念に思っております。\r\n　もう一つは、伝統野菜の復活です。農研センターのジーンバンクや県内の伝統野菜を守るＮＰＯ「清澄の里　粟」の方たち、老舗の奈良漬け店たちなどが協力して、美しい名前の歌姫大根、歌姫というのは奈良と京都の県境の峠にある美しい地名なんですけれども、歌姫大根の栽培が復活しました。中心となったのは県の試験場です。総合的な地域農業、農村活性化に限られた予算人員で行っており、それを支える重要な遺伝資源を農研センターが保存していました。このような体制の継続は、継続的な種子の供給に不可欠だと考えます。\r\n　まとめに入ってまいります。\r\n　三の一、ここで重要な言葉を紹介させていただきます。食料安全保障だけではなく、食料主権を基盤とした制度が必要だと考えます。食料主権とは、国家及び国民、市民が自分たちの食料、農業を定義する権利です。何を作るか、何を食べるかを自分たちが決める権利です。日本でもよく使われている食料安全保障とは似ていますが、異なる概念です。\r\n　食料安全保障は、必要な食料をどれだけ確保するかを量的概念で語る政策目標のようなものですが、その方法や誰が行うのかは問われません。したがって、輸入依存で満たすこともできますし、農家に特定の作物を作らせるような政策も可能となります。\r\n　一方で、食料主権は、全ての人が食にアクセスできる権利でもあり、その内容や方法についての議論にも全ての人が参加できることが大事です。三十か国以上で憲法や法制度に明記されていますが、残念ながら、日本ではほとんど注目されていません。\r\n　あと、産業法としての今回の法案審議に関して、少し私の意見を申し上げます。三の二を御覧ください。\r\n　日本で食料主権を意識した持続可能な優良種子供給の種子システムを考える場合に、これらの法案をどう位置付けるかを考えてみたいと思います。\r\n　まず、化学企業の一部としての種苗ビジネスではなく、品種育成及び種子の増殖販売が主たるビジネスである日本の種苗企業の特殊性を理解した支援が必要だと考えます。日本の大手種苗会社の保持する豊富な遺伝資源と高い技術力を考えると、当面、遺伝子組換えを必要としないで競争力を保てる可能性があり、そのように明言している企業もあります。日本種苗協会加盟の企業には、規模が大きくなくても育種素材を保持し、新しい品種を作り続けている会社もたくさんあります。\r\n　同時に、多様な農業生態系、生物文化多様性及び農の営みに対応する都道府県の研究機関や地域の種苗企業の存在も重要です。実際問題として、一般の農家が自家採種で品種の特性を維持することは困難なため、固定種の種子を生産し続ける各地の種苗企業の存続は重要です。また、高い採種技術を持つ有機農家などは、自らの圃場に適応した系統の選抜も行っています。このようなイノベーションを種苗関連法が排除してはならないと考えます。この点は、前回の種苗法改正の際、農水省の検討会の委員として何度も発言させていただき、議事録にも残していただいています。\r\n　主要農作物に関する国や都道府県の役割は重要です。岩手、宮城の事例等は旧種子法の枠組み内の事業実施であり、種子法がない状態がこれ以上続くのは良くないと考えます。\r\n　最後に、品種育成のプロセスは市民には理解し難いものです。一面的な知識で新品種の導入、普及を拒否することや、安易に海外に持ち出すことを防ぎ、法律の効果的運用を実現するには啓発が必要です。ＳＮＳ時代には疑似科学やえせ科学が広がりやすく、このままでは食料主権の実現にはマイナスに働きます。食育等に組み込んだ形での総合的な議論が必要だと考えます。\r\n　三の三を御覧ください。\r\n　全体的な概念として、中心課題が優良種子、農家が必要とする種子の供給であるならば、フォーマルセクターの改善を推進することはもちろんですけれども、それ以外の栽培方法の改善やインフォーマルセクターの改善、さらには農家の採種技術の改善等必要かと思います。\r\n　愛知県では、採種農家確保が厳しい中で、老舗酒造会社が生産種子を愛知県関係者、種子協会等の指導を受け自社生産をしている事例もあります。このような形の様々な種子の供給の方法を検討するべきだと思います。\r\n　最後に、私が敬愛する奈良県の種苗会社、神田育種農場の今年の種苗カタログの巻頭言を紹介して、意見陳述を終えたいと思います。\r\n　温暖化や戦乱など、人類の持続性が脅かされている今の時代に、種子は誰のものかなどという不毛な議論をしている時間は私たちには残されていません。種は生物資源でもあり、遺伝資源でもあるユニークな資源であり、産業としての農業だけではなく、農の営みに貢献してきた、人間にその生存を委ねているものです。種取りという農の営みと近代科学を用いた品種育成の両方に関わり、種子と苗を知り尽くしている種苗企業が種と人との豊かな関係に更に貢献できるのではというふうに述べておられます。\r\n　この種子を支配できると考えること自体が種子に対する畏敬の念の欠如だと私は考えています。本当に種を愛する人は種をあやす、長崎県の岩崎さんの言葉です。種ができると命をつなげたことにほっとする、奈良県の三浦さんの言葉です。ただでもらった種は育たない、これは全国を歩いて種の交換を研究されている民俗学者の言葉です。様々な形で種への情愛が表現されています。\r\n　このような種への大切さ、いとおしさを語れる社会を続けることが、最終的には種苗産業の強化、さらには持続可能な農業、農村をつくり出すことになると思います。\r\n　ニューノーマルがこのような形で実現することを夢見て、陳述を終わらせていただきます。ありがとうございました。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_006","order":6,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/6","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　ありがとうございました。\r\n　次に印鑰参考人、お願いいたします。印鑰参考人。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_007","order":7,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/7","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　よろしくお願いします。皆様、貴重な機会を与えていただけたことに感謝申し上げます。\r\n　早速、問題に入らせていただきます。\r\n　まず、さきの衆議院農林水産委員会での審議においても、度々、日本における新品種開発が停滞していることが指摘され、その原因が問われました。その際、農林水産省の答弁は、気候変動に伴い育種のコストが増加しているというものでした。\r\n　三ページのグラフを御覧ください。\r\n　二〇〇一年、日本はＥＵに次ぐ世界第二位の育種大国でした。各国とも年々大きく新品種開発数を伸ばしていますが、日本だけが大きく減らしています。気候変動をその原因とするには無理があります。真の原因解明なくして実効性のある法案は成立し得ません。参議院の審議ではしっかりとした解明がなされることを期待いたします。\r\n　四ページを御覧ください。\r\n　日本では、一九九八年、種苗法制定以来、今回は五回目の改正となります。この二十八年間にわたりずっと育成者権が強化され続けてきました。今回は更に十年間の育成者権の延長が提案されています。世界での標準は十五年、それからあるいは二十年でありますので、世界に例のないレベルの独占期間になります。\r\n　育成者権を強めることが新品種開発を促進すると強調されるんですけれども、この二十八年間の歴史を見ればそのように機能していないことが分かります。むしろ、知財権を過度に強めることで、開発が盛んになるどころか、開発コストが高くなって競合者を排除する結果となり、イノベーションが停滞する可能性があります。\r\n　七ページを御覧ください。\r\n　米国では、前バイデン政権は二〇二三年に種苗の知的財産権を抑制する大統領令を発しました。米国では特許品種の品種開発は長年停滞しています。そこで、大統領令を出して、知財権を制限すると同時に公共品種に予算を投入しようという、政策が転換されたのです。\r\n　米国政府と同様に、日本政府もこの間の知財権強化一本やりの政策を改めるときが来ているように思います。\r\n　九ページに行きます。\r\n　重要品種に関する法律案ですが、その十二条第七項では、国から認定を受けた民間企業が、都道府県基本計画を作成し、都道府県に提案できることになっています。ということは、民間企業の影響が直接地方自治に及ぶことになります。そして、その企業は日本企業とは限りません。衆議院の審議でもこの件の質問がありましたが、農水省の答弁は、外国企業から申請があれば精査するにとどまりました。\r\n　日本は、ＵＰＯＶ一九九一年条約を批准しており、この条約により外国企業にも内国民待遇を与えることが義務付けられます。ですので、こうした制度をつくってしまえば、外国企業の拒絶は困難になります。\r\n　多国籍企業からすれば、これまでは日本市場はとても狭く、しかも優秀な品種が安い価格でせめぎ合っており、参入する意欲もこれまで持てなかったことでしょう。しかし、今回の種苗法改正は、種苗の海外輸出をにらんだ改正になっています。多国籍企業からすれば、日本の優れた育種データで新品種を開発できる上に、海外市場にも売れるとなれば、話は変わります。このままでは公的資産を海外企業の利益に変える法律になりかねません。\r\n　国内企業でも、その恩恵にあずかれる企業は広域で展開する僅かな大企業に限られ、種苗業界の独占が進むことが危惧されます。これまで日本の地域で使われる種を全国で増産し続けてきてくれている採種農家の方たちも、大企業の利益のために動員されるでしょう。果たして、それへの同意があると言えるでしょうか。\r\n　十ページに参ります。\r\n　この法案は、気候変動対策を通称名に掲げています。そして、政府はこれまで、ゲノム編集育種やＡＩ育種の二つを大きな柱として検討しています。しかし、ゲノム編集によって気候変動対策を行うというのは、現段階では現実的ではありません。気候変動に関わる遺伝子は万単位にも及ぶと言われていますが、現在のゲノム編集技術は一つの遺伝子を操作するものにすぎないものであり、気候変動に対応できる品種は今に至るまで成功したものが一つもありません。\r\n　ゲノム編集品種は従来の方法で育種された品種と変わりないとして、政府は表示なしの流通を認めています。しかし、ゲノム編集、そして原子力技術である重イオンビームや中性子線を用いた人為的突然変異育種では、意図しないオフターゲット変異が存在し、時間の経過とともにそれが突然発現し、大きな問題を起こす可能性も指摘されています。米国のジョン・フェーガン博士は、これを時限爆弾と表現しました。果たして、気候変動が激化する今日、こうした技術に公金を投じるに値するか、疑念が生じます。\r\n　また、ゲノム編集種苗は、有機農業に用いることは禁止されます。禁止種苗を避けるためにはゲノム編集表示義務が必須ですが、日本政府はその表示義務を課しておらず、混乱が発生します。\r\n　ＥＵは、先月、ゲノム編集生物の規制緩和を決めました。しかし、それと同時に、ゲノム編集種苗の表示義務を課すことを決めています。日本でも早急にゲノム編集種苗への表示義務制度をつくる必要があります。\r\n　十一ページに行きます。\r\n　もう一つの革新的新品種の開発手法として注目されるＡＩ育種ですが、ＡＩによって膨大な種の中から最適な交配の組合せなどが提案でき、人の能力拡張手段としては有効に使えるかもしれません。しかし、種を最終的に使えるものにするのはあくまで人であることを再確認する必要があります。\r\n　なぜ日本の新品種開発が停滞しているのか。一番大きな理由は、育種に関わる人材が急速に失われていることにあると考えます。ＡＩ育種を使えば人がいなくてもいい品種を作れるとしたら、それは大きな間違いです。\r\n　未知のリスクを伴うゲノム編集やブラックボックス化の問題を引き起こすＡＩ育種に膨大な予算を投じるのではなく、即戦力となるＤＮＡマーカー選抜のような現場の育種家の経験を助け、交配の効率を確実に上げる堅実な技術や、その技術を使いこなせる人材の育成にこそ投資すべきです。\r\n　十二ページに行きます。\r\n　主要農作物確保法案についても一言意見を述べます。\r\n　米国政府が公共品種の重要性を再認識したことは前にも述べました。超党派議員の皆さんによって公共品種を重視する法案が提案されたことは、とても重要なことだと歓迎いたします。\r\n　しかし、この法案での公共品種の定義は曖昧に見えます。本来、公共という名前を冠するものになるためには、その品種が真に公共性を具現した品種であることが求められるはずです。\r\n　また、この法案の実行を裏付ける予算が努力義務にとどまっているのも理解に苦しみます。片や、重要品種法案に基づき認定を受けた民間企業には様々な優遇措置があり、予算も確保されるのに、この確保法案での予算は努力義務にとどまるということであれば、余りにバランスが取れないものになってしまうのではないかと思います。そうなると、公共品種の育成が後回しにされてしまう可能性はあります。公共品種の場合にも、重要品種法案と同様の優遇措置や予算措置がなされるべきです。\r\n　十三ページに参ります。\r\n　今回の重要品種法案では、対象が広域で使われている品種に限定されています。広域で少数の品種を作るのは、種苗を売る側にとっては利益が拡大しますが、それを使う農家は、広域の多くの農家と競合状態に置かれることになります。競合に負ければ離農を余儀なくされる農家も出てきますし、地域が大きな打撃を受けることもあり得ます。\r\n　しかし、世界にはそれとは真逆の成功例があります。それが、イタリアのトスカーナ州で始まった在来種を保護し活用する州法です。州の法律ですね。一九九七年にこの州法が成立すると、トスカーナ州にとって重要な在来種を採種する農家への財政支援が行われ、また在来種の利用も活発になりました。土地に合った在来種は化学肥料なしにもよく育ち、そこにしかない在来種の種は、その地域の料理にほかの地域にない特徴を与え、ガストロノミーツーリズムで地域を訪問する旅行者が激増し、トスカーナ州の地域経済の活性化に大いに貢献しました。\r\n　トスカーナ州でのこの州法の大成功により、イタリア全二十州のうち十四州が同様の州法を作るに至ります。そして、イタリア中央政府も、二〇一五年にその州法を基盤とする法律を定めたのです。\r\n　イタリアと日本はとてもよく似ています。中山間地が多く、多くの農家が小規模です。でも、イタリアの農家には大きな強みがあります。つまり、その地域にしかない種を彼ら自身が持っており、世界はそのユニークな農産物に高い価値を与えているからです。\r\n　イタリアのような成功例は世界の流れになりつつあります。フランスでも二〇一六年、生物多様性回復法が生まれています。そして、韓国でも、在来種保護条例を定める地方自治体が生まれ、学校給食などに在来種の農産物が活用されています。フィリピン政府も、農家による育種を支援する法律を制定しており、多くの農家が仲間の農家が育成した気候変動に強い種を活用しています。\r\n　地域と農家を守るのは地域の種であり、多様な種は環境の変化にも強いことが期待できます。日本でもこの分野、つまり在来種は、農民による育種による種苗を強化する施策が必要です。\r\n　しかし、現在、日本国内では、海外産の安い種子価格との競合のため、種子農家は、その数は激減し、危機的な状況になっています。特に深刻なのが大豆採種農家です。大豆は日本食の要です。しかし、このままではあと何年、数年で在来種の大豆はほとんど失われてしまうかもしれません。外国の大豆では日本食にどれだけの価値が見出せるでしょうか。日本食、日本の食文化は風前のともしびです。イタリアと何と対照的なことでしょう。ここは政治の出番です。\r\n　最後、十六ページに行きます。\r\n　最後に、日本政府は、東アジア植物品種保護フォーラムなどを通じて、アジア諸国に種苗法の改正とＵＰＯＶ条約の批准を押し付けているとして、アジア各地の農民から抗議の声が上がっているということについて述べておきます。\r\n　私自身、ここ数年、マレーシアやインドネシアでの種の権利に関する国際会議に参加していますが、日本政府の行動に対する強い批判の声に直面します。気候変動が激化する中、熱帯アジア地域に生息する農作物は、日本にとっても未来の食料保障のためになくてはならないものになる可能性があります。\r\n　しかし、現在のような敵対的な政策を続ければ、誰が日本に協力するでしょうか。ますます厳しい環境の時代を迎える中、アジアとの相互互恵的な関係を発展させることこそ、日本の農政が目指すべき道であり、ごく一部の種子企業だけを利するアジアの農民に対する敵対的政策は即時やめるべきです。\r\n　種と農民は深く結び付いています。日本政府も批准している食料・農業植物遺伝資源条約は種の政策決定に農民は参加する権利を有すると規定していますし、小農の権利宣言にもその権利は詳細に規定されています。\r\n　しかし、この今回の法案は、どれだけ農家の参加の下で審議されたでしょうか。もう一度、日本の種苗政策を見直し、多くの農家の参加の下に種の権利を守る種苗政策に転換することが、日本の農業、そして日本の社会の真の発展につながると考えます。御一考をお願いいたします。\r\n　ありがとうございました。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_008","order":8,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/8","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　ありがとうございました。\r\n　以上で参考人の御意見の陳述は終わりました。\r\n　これより参考人に対する質疑を行います。\r\n　なお、質疑及び答弁は着席のままで結構でございます。\r\n　質疑のある方は順次御発言願います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_009","order":9,"speaker":"朝日健太郎","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/9","speech_text":"○朝日健太郎君　自由民主党の朝日健太郎です。よろしくお願いいたします。\r\n　今日は、三名の参考人の皆様、それぞれのお立場から御意見をお述べいただいて、誠にありがとうございます。\r\n　今日も非常に気温が高くなりまして、昨日まで涼しかったのもうそのようですが、今回の三法案ございます。私、これまで環境行政にも関わってまいりまして、気候変動適応法が平成三十年に制定されてから、今から三年前に、政府による気候変動適応計画、これが閣議決定をされました。今まさに、世界中の気候変動、これにどう対応していくのか、この大きな視点に立った課題というものは、今回の法案に限らず、我が国しっかりと取り組んでいかなければならないテーマだというふうに思います。\r\n　加えて、今日は、この主要作物の、主要品種の育成、これは、やはり私は気候変動にしっかり適応していく重要な法案だというふうに思っています。気温を見てみても、過去百年で気温が一・四度上昇している事実がございます。先ほど印鑰参考人からも、日本の品種は伸びが鈍化している、こういったお話もございました。いろんな要因がそこにはあると思います。\r\n　まず、栗原参考人にお聞きしたいんですけれども、ここ近年、余りにも、この気候変動による自然災害の激甚化もあります、高温もあります、非常にこの気候変動のスピードが増しているように感じています。一方で、今回のテーマであります重要品種の育成、開発から育成、そしてまた展開をしていくという、こういったスピード、非常にまた時間が掛かるというのも理解をしています。\r\n　ここでお聞きしたい点は、気候変動の進むスピードに対して、主要品種の開発、育成、こういったスピードが事実追い付いているのか、一体どういう状況にあるのか。まず、試験場のお立場で構いませんので、お聞かせをいただきたいというふうに思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_010","order":10,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/10","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　お願いします。\r\n　御質問ありがとうございます。\r\n　新品種の育成、開発、特に温暖化対応、追い付いてスピードを持って育成できているのかという御質問でございますけれども、私ども、今回は果樹品種の育成状況について御紹介させていただいたところですが、これ以外にも、米ですとか野菜類についても育成を努めているところでございます。\r\n　それぞれ、やはり米につきましても、近年の高温の状況に対しまして、しっかりと品質の良い米ができる新品種の稲という開発に取り組んでおるところなんですけれども、やはり、私、先ほどの説明でも申し上げましたとおりで、その一点のみを開発目標とするわけにはいかず、やはり収量の多さですとか、作業性の良さですとか、そういうものとのバランスを取りながら選抜をしていかなければいけないということで、どうしても、これぞというような系統を見出しても、トータルバランスとして、総合評価でなかなか合格点が取れないというような場合もありますので、どうしてもその辺りで慎重に選抜をしていくということになりますので、余り、現場からはとにかく早く出してほしいというふうには求められているものの、そこは丁寧な選抜というものを心掛けておるところでございます。\r\n　遅れているか進んでいるかという点につきましては、計画を持って取り組んでおりますので、特に遅れているということもございません。なるべく早くには出したいという気持ちで、農業試験場一丸となって現場とともに育成をしているところでございます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_011","order":11,"speaker":"朝日健太郎","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/11","speech_text":"○朝日健太郎君　ありがとうございます。\r\n　おっしゃるように、果樹に限らず、稲、麦、大豆等も併せて品種育成をされているということなんですが、一つそこで追加でお聞きしたいんですけれども、高温耐性、これを主眼に、少なくともそこに限らないというお答えだったかと思いますが、高温耐性も高めながら、またこういう病害にも強いとか、いろんな気象状況、また地政学的ないろんな変化に伴って開発をしていくという、非常にカバーしなければいけない研究開発というものが非常に広がっていっている傾向にあると思うんですね。\r\n　加えて、やっぱり全国にこの試験場ございますけれども、今回の法案で農研機構というある意味高度な試験場も使えるようになるというのが一つのポイントかと思っておりますが、各全国の試験場の皆さんが守備範囲も広がっていく一方で、試験場で抱えている設備等がそれに伴って十分に改善されているのかというと、そうでもないと思っています。\r\n　この辺りのギャップというものをどのようにお感じになっているのか、お聞かせをいただきたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_012","order":12,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/12","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　どちらの参考人に。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_013","order":13,"speaker":"朝日健太郎","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/13","speech_text":"○朝日健太郎君　栗原参考人に。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_014","order":14,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/14","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　お答えいたします。\r\n　今先生おっしゃったとおりで、求められる特徴、特性というものが多岐にわたっている状況でございます。ですので、例えば、また水稲の例を挙げますと、今申し上げたとおりで、暑さに強ければならない。それから、長野県の場合は、やはりこれまでも稲については、いもち病という病気に非常に長年悩まされてきておりまして、これに対する耐病性というのも持たさなければいけない。それから、長野県は、近年はこういう温暖化傾向にありますので毎年の問題ではないものの、いつ何どき冷害というものが長野県の現場を襲う可能性もあります。そういう意味では、長野県の特有の課題としまして、耐冷性と申すんですけれども、寒さに強いという特性を、この矛盾するような、暑さに強く、寒さに強くなければいけないというような特性を持たさなければいけないというのが長野県の現場に求められる米の能力でございます。\r\n　こういうものはやはり、国等の協力も得ながらでございますけれども、長野県独自で育成しなければならないというところで、今また新しい品種の開発にも取り組んでいるところでございます。\r\n　こういう意味におきましては、その特性をいかに発現するかというような遺伝的背景、ですから遺伝子ですね、こういうものが、そういう特性を有する系統がどういう遺伝子を持っているのかというのにつきましては、農研機構や大学と連携を取ってこういうところを解明しつつ、学術的な根拠を持って次の品種開発につなげていくというような形を取っているところでございます。\r\n　なかなか、長野県も農業関係試験場百二十年以上の歴史を持っておりまして、施設によっては、本当に古い施設等を直しながら、農業関係の機械も直しながらとかやっておるわけでございますけれども、おかげさまで国の支援も受けまして、本当に必要な機器類等については国の御支援等も受けながら、頑張ってこの研究が継続できるように努力しているところでございます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_015","order":15,"speaker":"朝日健太郎","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/15","speech_text":"○朝日健太郎君　ありがとうございます。\r\n　今の御説明を伺っていて、暑さにも強い、そして寒さにも強い品種という禅問答のようなお話かなと思ったんですが、そこに関して人材の点でお聞きしたいんです、栗原さんに。\r\n　今回、ゲノム編集であるとかＡＩであるとか、様々なテクノロジーを今後更に活用していくというふうな方向になっていくかと思いますが、やはり人がしっかりとこれまでの経験値、また英知を積み上げていった結果にこの先があるのかなと思っておりますが、若者の皆さんがこういう、農学に分類されるんですかね、こういう専門性の分野、その人材の確保、また必要とされる専門性、こういったところをどのようにお考えか、お聞かせをいただけますか。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_016","order":16,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/16","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　質問ありがとうございます。\r\n　人材育成についてでございます。\r\n　この人材育成につきましては、農業関係試験場、育種の分野に限った課題ではございませんけれども、当部では、研究職員の人材育成というのはまさに本年度重点的に取り組むべき課題であるということで今検討しているところでございます。\r\n　と申しますのも、先ほども申し上げたとおりで、百二十年以上の歴史を持つ試験場ではあると申し上げたんですけれども、近年やはり人員が減っているというところでございまして、さらに、どうしても、私たち公的機関ということもありますので、コンスタントに世代ごとの人員を採用していくというのが非常に難しい状況でありますので、どうしてもベテランと、中堅がいなくて、若手とか、そういうように世代がバランスよく配置がなかなかできないという中にあります。\r\n　かつてはそれぞれの職場で、ＯＪＴですね、業務をもって、上司から部下へ、それから先輩から後輩へというような形で知識と経験と技術というものを引き継いできたところが多くあるんですけれども、なかなかそこも今現状難しくなってきているというところがございますので、いま一度、我々、県の組織、農業関係試験場の組織の中ではこの人材育成の体制というのも今検討中でございますけれども、ここに加えまして、農林水産技術会議の方で研修等もやっていただいておるところでございますし、農研機構にも研修というのも受け入れていただいておるところですので、こういうのを活用しながら人材を育成しているというところですので、是非、あらゆる体制を活用しながら、自分たちだけではなくて、いろいろな方の御協力と御支援を受けながら研究職員というものを育成していきたいと思っておるところでございます。\r\n　付け加えるならば、我々、公設農業関係試験場の職員というのは、大学で必ずしも育種を研究してきた者ばかりではなくて、人事異動で育種の担当ということになることもありますので、その辺りも、今農研機構でも考えていただいていますような育種のシステム化というようなところもこの人材育成には有効なのではないかなというふうに考えております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_017","order":17,"speaker":"朝日健太郎","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/17","speech_text":"○朝日健太郎君　ありがとうございます。\r\n　そろそろお時間になってしまいました。最後の質問にしていきます。栗原さんに、ごめんなさい、連続で申し訳ございません。\r\n　種苗法の改正もあるということで、今日の資料の中にあった欧州の生産者団体さんと連携を取ったと、そことしっかり連携取るそのプロセスが非常に難しかったということで、公的機関という側面がそういう原因かなと思いますが、今後更に日本がしっかりとした育種をして、権利を保護していく中で、世界も同じように競争の中にあると思うんですけれども、長野県のお立場から見て、世界のそういう育成に関するこの進歩、この点についてどのようにお考えになっているのかだけお聞かせいただいて、終わりたいと思います。よろしくお願いします。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_018","order":18,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/18","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　私の資料にもあるとおり、私たちが契約した契約相手というのは、イタリアの北部、南チロルの生産者団体でございますけれども、彼らは世界的なアライアンスといいますか連携を組織的に持っておりまして、南半球も含めて五か国でチームを組んでおります。\r\n　こういうところで、彼らの中でどういう新しい品種が世界で生み出されているのかというのを常時情報収集をしております。そのための人材と予算も使っているということでございます。それで我々のようなところの品種というものを、これは有望かもしれないというようなところから試験栽培をしてみたいというようなところで、非常に時間を掛けて試験栽培をし、自分たちの生産現場に適する品種であるかというのを非常に丁寧に検討していくというシステムを彼らは取っております。\r\n　なので、我々は、長野県だけのことを申し上げますと、どうしても長野県の県民の農家さんのために、私たち長野県の環境に最も適する新品種を開発していくというのをミッションにしておりますけれども、そのような海外に展開をしていくということを考えた場合には、そういう海外での現地適応性というものをどうやって効率よく評価をしていただく相手方と連携をしていくかというのを考えながら、グローバルに展開を考えていかなければいけないかなと思っておりまして、なかなかそれは県では難しいかなと思っております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_019","order":19,"speaker":"朝日健太郎","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/19","speech_text":"○朝日健太郎君　終わります。ありがとうございました。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_020","order":20,"speaker":"石垣のりこ","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/20","speech_text":"○石垣のりこ君　立憲民主・無所属の石垣のりこと申します。\r\n　三人の参考人の先生方、それぞれのお立場から非常に示唆に富んだお話、今日は誠にありがとうございました。\r\n　まずは、西川参考人に伺いたいと思います。\r\n　今日は、人間は生かされているのだ、存在であるという、改めてそういう現実をこの種子そして種苗の観点から認識、再認識をさせていただくお話を伺ったと思っておりますが、今回の法案、気候変動ももちろんですし、農業資材、輸入依存も非常に高い日本において、高齢化も進む、そして人口減少も進んでいくという様々な条件を考えていきますと、食料の安定供給、絶対的な安定量を確保していく一つの手段として今回の法案は意味があるものだとも思っております。\r\n　効率よく収穫できる品種を開発して、食料の生産、供給を安定化させていくということの重要性。一方で、生態学の原理から、アグロエコロジーのお話がありましたけれども、農業と食料システムという視点というのは、持続可能な農業、そして地球環境を守る上でも重要な視点を提示していただいたのではないかと思っております。\r\n　その観点から、今回の種苗法関連二法案と、これ議法としても出しておる、三法案ございますが、生物学的、生態学的視点から捉えていくと、先ほどフォーマルセクター、インフォーマルセクターのお話もありましたが、この改正を進めていく上で注意点としてどんな点が挙げられていくのか、まずはお願いしたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_021","order":21,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/21","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御質問ありがとうございます。\r\n　気候変動等への対応もちろん必要ですし、ただ、実際に安定供給をしていく、絶対量を確保していくということと、それから永続性、環境との関係ということで非常に重要な御質問だと思うんですけれども、先ほども少し時間がなくて完全に説明していなかったんですけれども、一の三で申し上げていたように、産業的な農業を推進するための種子システムというのは、まず今、今回の法案、閣法二法案はそれが進めるところですけれども、そして同時に、議員提案の食料安全保障のための種子システム、それも同時なんですけれども、先ほど私が強調いたしました地域社会、兼業、自給的農業などのシステムも担保するような、ここが今法案として完全に欠けていますので、その総合的なシステムをつくっていくような制度。\r\n　ただ、逆に言いますと、先ほど少し言いましたけれども、地域で自発的に持続的な農業を行っているような、兼業とか、また農的な営み、自給というふうに言ってもいいと思うんですけれども、そのような人たちの営みを制限しないような法制度というんでしょうか、積極的に応援することが一番いいとは思うんですけれども、そうでなくても、制限しないような法制度というものがやはり必要じゃないかなと。\r\n　すなわち、その食料主権とも関係するんですけれども、自分たちが作りたいもの、食べたいものというものを作り続けるような自由を担保するような、そのような仕組みというのをすることが最終的には持続性につながるんじゃないかなと思います。\r\n　一方で、ちょっと御質問とは違うかもしれないんですけれども、最近、有機農業は生産性が低いからそれに対して公的な資金を出すのはどうかというふうな意見が財務省の方から出ているかに聞いておりますけれども、時間の単位を短く取るか長く取るかによって生産性というのは完全に考え方が違ってまいりますので、今、その持続性とか、種苗にかかわらずその食料の恒久性ということを考えたときに、有機農業の生産性が低いというふうな前提そのものも考え直していく必要があると思いますので、有機農業に合った種苗の生産等もその分散的な形で確保していく必要があるというふうに考えております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_022","order":22,"speaker":"石垣のりこ","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/22","speech_text":"○石垣のりこ君　ありがとうございます。\r\n　先ほど宮城の事例も挙げていただいたんですけど、ゆきむすび、非常に地元でも評判で、ただ、生産量が非常に少ないものですから地元でもなかなか手に入らなくて、ただ、一度食べた方はまたその生産者の方と連絡を取って確保していてもらうというくらい人気のお米でございます。\r\n　私も何度かいただいたことありますけれども、またこうした事例というのが、まあ成功事例の一つであると思うんですが、持続していくことの大変さもあると思うんですけれども、どういう条件、共通するものをピックアップするのも大変かもしれませんが、あると、こういう事例というのが一つ、二つと増えていくことができるのか、先生のお考えを聞かせていただければと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_023","order":23,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/23","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　ありがとうございます。\r\n　ゆきむすび、宮城県の品種は私も大好きな品種で、なかなか食べることができない、遠くに住んでおりますと食べることができないんですけれども。\r\n　まず、開発の段階において、先ほど長野県の方の話もありましたけど、いろんなその状況、寒い、暑いとありますが、いろんな状況に対応できる品種を県の試験場が持っていたといいましょうか、ストックとして持っていて、その中で、鬼首と言います、これ鳴子なんですけれども、大崎市の一地域の人たちがこの品種を作りたいというふうに言ったときに対応することができた。それだけの、別に余裕というか、余っていたわけじゃないんですけれど、それを限られた予算、人員の中で維持していて、奨励品種に懸けようということは、需要が見込まれていなかったんですけれども、でも、可能性といいますか、将来の可能性で維持していて、そこに農家の人たちが実際にやってきて、これを試したいと。そのときに試験場も対応し、実際に現地での試験も協力してやっていますし、それから県の普及とかも協力して、実際に、じゃ、本当に規模は少ない、種子の需要は少ないけれども、当時まだ種子法がありましたので、奨励品種にして必要な供給をしようということが行われたというのがまず一つだと思います。\r\n　それと、何よりも、お米作って食べる人がいないといけないわけですから、こちらのゆきむすびの場合は、当時本当にお米の価格が一万二千円とかそういうところの状態のときに二万四千円で消費者が買い取るような、そういうシステムを作っていく、それを先ほどＣＳＡというふうな形で、地域支援型農業というふうにお話ししたんですけれども、生産者がいて、それで消費者がいて、しかも消費者がもう確実にその購入を約束するということで生産者を支えていった。\r\n　したがって、その種を作っていく公的な試験場の存在と、生産をしたいと言っている地域の農家の人たちと、それを支えたいと言っている消費者というこの三者が、もっとほかにも関係者はいるんですけれども、主要な関係者としてはその三者が連携することになって、しかも、それ以外に、都会から、鳴子の米プロジェクトの場合は、実際に田植とかそういうときに、宮城県外からも実際に田植とか稲刈りとかそういうときに参加してその農の営みというものを実際に共に体験していこうというふうな、消費者が継続的に関わっているという、これが仕組みとしてすごく必要なことだと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_024","order":24,"speaker":"石垣のりこ","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/24","speech_text":"○石垣のりこ君　ありがとうございます。\r\n　古川農業試験場ということで、私の地元でありますけれども、同じく試験場で実際に種を作って、種子を作っていらっしゃる栗原参考人に伺いたいと思います。\r\n　先ほど、栽培を全国へ拡大している品種についての御説明がありました。一定期間を県内栽培限定として、県内限定栽培として果樹は品種登録後六年間を基本としていると、県の組織内外からの意見を参考に、県内限定を解除していくというお話がございました。このメリットについても言及をしていただいていたわけなんですけれども、例えばこの果樹登録後六年間を基本とされているこの六年間の目安というのがどういう理由にあるのかということをまずは伺いたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_025","order":25,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/25","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　質問ありがとうございます。\r\n　私の資料にもありましたような果樹の幾つかの品種ですけれども、例えばナガノパープルというブドウの品種で説明させていただきたいと思います。これが、今、シャインマスカットとか、皮ごと食べられる種なしのブドウということでシャインマスカットが全国的に有名なところだと思いますが、それにも先んじて、長野県ではこの黒系のナガノパープルという品種を育成して、県内で栽培技術を高めてまいったところなんですが、育成し、現地に普及しましたところ、なかなか生産が難しいと、いい品質のものがなかなか作れないということで、試験場、それから普及組織、農家さん、それからＪＡの組織一体となって、どういう工夫をしたら生産技術を高めて高品質なものを流通させることができるだろうということを、まず私たち長野県の中で取り組むことができました、県内限定をすることでですね。\r\n　これでもって、このナガノパープルという品種の長所それから短所、そういうものを県内の農家さんが把握した上でいいものを作るというシステムをつくり上げ、そしてその後、県内限定解除という方向へ持っていくということで、まずは県内の農家さんに、まず、何というんですかね、アドバンテージといいますか、有利性というものをまず持っていただく。\r\n　ただし、これを長野県にずっと限定を掛けていても、いつまでたっても長野県内だけの生産量では、全国広くこのナガノパープルというのをマーケットに流すだけの生産量というのを長野県では作れないというような限界がございます。\r\n　なので、この品種をこの後県内限定を解除いたしまして、現在では他県で種苗が流通しておりまして、ほかの県でも今ナガノパープル作っていただいているところでございます。今、そろそろ県外産のナガノパープルも出回ってくる頃かなというような時期になっておりますけれども、そこは、先に長野県がリードをしていたということで、まずこの有利性がある、に加えまして、他県とのリレー供給ということで、ナガノパープルの供給量を増やして消費者の皆さんに広く知っていただくというような両方のメリットを考えて、その県内限定という期間を設けて、最初からは開放しないというようなやり方を取っているわけです。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_026","order":26,"speaker":"石垣のりこ","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/26","speech_text":"○石垣のりこ君　流通量が拡大して認知が向上していくことと、やっぱり地域限定で作っていくことのそのブランド化というところでこのバランスが意外に難しいのかなというふうに考えます。\r\n　もう一点、知的創造サイクルについてもお話をいただきましたけれども、これ、研究開発を持続可能にするという点で一定の合理性もあると思いますし、うまく回っていくというのは実際理想的な形なのかなと思う一方で、公的研究機関としての基本的な使命を考えると、このライセンス収入を増やすことではなくて、地域農業そして食料政策に貢献することというのが基本の軸にあると思います。\r\n　この知財収入というのはあくまで政策目標を実現するための手段であると私は思いますし、実際そうだと思いますけれども、これ、重要品種を今度指定して作っていくといったときに、これは、広域でできるだけ栽培できる、広域で栽培できるものというのもありますし、そこに力点が置かれ過ぎて、ライセンスの収入を得ることに軸足が移ってしまわないか、このバランスが非常に難しいと思うんですけれども、その懸念点について栗原参考人に最後に伺います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_027","order":27,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/27","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　先生おっしゃるとおりで、このバランスを取り続けるということが非常に重要だと私たちも自覚しております。\r\n　やはり、例えば米ですとか、大豆ですとか、麦ですとか、こういうものにつきましては、やはり土地利用型ということもありますし、それから、一定の品種がたくさん作っていただかないと、実需の方にも、品種が混ざった状態では原料としてなかなか使いづらいということがありますので、地域でまとまった一つの品種でたくさん作るというようなことを考えますと、やはりそこにライセンスという形で我々の方の収入を高めることに傾いてしまうと、そこのバランスが取れなくなると思います。野菜についても同じようなことが言えると思います。\r\n　果樹につきまして、私の説明で、どうしてもこのライセンスですとか許諾契約というのが非常に重点を置いておるように説明をせざるを得ないのは、やはり種苗の流出というところをいかに防ぐのかというところが本来的な狙いでございまして、ここを担保するためにも、許諾契約というのを、工夫をしながら、このバランスを取りながら、今も考えながらやっているところでございます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_028","order":28,"speaker":"石垣のりこ","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/28","speech_text":"○石垣のりこ君　済みません、印鑰参考人にも質問を用意していたんですけど、済みません、大変申し訳ありません、時間が来てしまいましたので、いただいた御意見を参考に今後の種苗の質疑を進めていきたいと思います。\r\n　誠にありがとうございました。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_029","order":29,"speaker":"舟山康江","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/29","speech_text":"○舟山康江君　国民民主党の舟山康江です。\r\n　今日は、三人の参考人の皆様、ありがとうございました。\r\n　まず、栗原参考人にお伺いいたします。\r\n　今日のお話は果樹を中心にお話しいただきましたけれども、県の農業試験場では、果樹、それから主要農作物、また野菜等のそういった育種研究もされていると思います。それぞれ、県として、自治体として、こういった試験研究をするに当たっての、何というんでしょう、特徴があるのかなと思いますけれども、恐らく、このデータを見ますと、特に主要農作物は、基本的には国か県の育成品種がほとんど、果樹もそういった状況、野菜は民間もかなり取り組んでいるのかなと思いますけれども、大きくその三つの分野の中で、県の役割、ここはやっぱり県じゃなきゃできないという、そういったそれぞれの特徴があれば教えてください。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_030","order":30,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/30","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　先生おっしゃるとおりのバランスで開発されているかと思います。\r\n　私たち長野県は、非常に、説明でも申し上げましたとおりで、南北に長かったり、標高が低いところから高いところまであったり、雪の少ないところがあったり、雪のすごく多いところがあったりとか、非常に多様な環境の中で農業が営まれております。このため、それぞれの地域で適する品目、その品目の中でも適する品種というものが求められております。これの全てをカバーするわけにはいかないために、ある程度、県として、育成する必要があるものは何なのか、県民の皆さんからの要望もお伺いしながら、これまでも、重点的に取り組む品目、それから、かつてはやっていたけれども、選択と集中の上で諦めざるを得ない品目というものを取り組んでまいったところでございます。\r\n　この中でも、私ども長野県の試験場で今取り組んでいるものの中で特徴的なものといたしましては、野菜ではレタスとセルリーでございます。レタス、セルリーにつきましては、民間の企業さんも育成はしております。ですけれども、なかなか、マーケット規模として考えると、種苗メーカーさんからすれば、やはり、例えばトマトとかキュウリとか、そういうような、全国で広くたくさん作られている品目というのはビジネスとして高い価値があるんですけれども、レタスですとかセルリーというものは、遺伝資源としてもなかなか収集も大変だったり、それから育種をするコストを掛けても長野県だけでしか使われない可能性があるとか、そういうものがございます。こういうものにつきましては、長野県では、伝統的に、民間との協力も得ますけれども、県独自で育成をするべきであろうということを取り組みまして、さらには、先ほどの説明でも申し上げました長野県原種センターと連携いたしまして、原原種生産、原種生産、それから種子の供給というところを県が主導として取り組んでいるところでございます。\r\n　このほかにも、やはり大豆等も地域のその栽培環境に合わせた品種というのに取り組んだりということで、その地域の要望と実情、それから国や民間の育種の情勢というものを考慮しながら県として取り組むものを選んでいるということでございます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_031","order":31,"speaker":"舟山康江","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/31","speech_text":"○舟山康江君　ありがとうございました。\r\n　改めて、その地域の特性に合わせた品種開発、育種というものの重要性、私も大変重要だなと思っておりますし、しっかりとこれからも前に進めていただきたいと思います。\r\n　それを実現するためには、やはり財政的な裏付けがなければなかなか進まないというふうに思います。そういう中で、この人材確保、人材育成、それから県としての財政、また、これ国からの様々な交付税措置等もあると思いますけれども、現状における今の課題でしょうか、何か直面している課題等があったら、併せてお聞かせください。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_032","order":32,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/32","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　県の予算につきましては、育種に関しましては、県の一般財源の予算、それからこれまで開発しました品種の許諾料で得られる許諾料収入というものを活用してやっておるところでございます。\r\n　さらに、先ほどの説明で申し上げましたように、海外への許諾によります許諾料収入というものを次の品種育成につなげるということで、更にそこに加えて、育種活動、研究活動を加速させるというような対策を取っておるところでございます。\r\n　なかなか育種に関しましては、連携は他県ともいたしますし、農研機構さんともいたしますし、大学さんともいたすわけなんですけれども、やはり育成者権というような権利が育成者に発生しますので、これをいかに活用していくかというところを考慮すると、共同で権利を持つというのがなかなか難しい面もございますので、その辺のバランスを取りながら共同研究等でやり、更にそういうようなものを活用しながら、人材育成にも絡めていくというようなことをやっているところでございます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_033","order":33,"speaker":"舟山康江","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/33","speech_text":"○舟山康江君　ありがとうございました。\r\n　育種するにも、元となる作物の種とか遺伝資源が非常に大事だというふうに思います。そういう中で、西川参考人からの旅する種子の話とか、それから印鑰参考人からの在来種の重要性とか、ある意味では、遺伝的な多様性、様々な遺伝資源が、新たな品種を育成する意味でも、多様な遺伝資源をしっかり確保するという意味でも大事なのかなと思っています。\r\n　そういう中で、日本でのこの遺伝資源の保存に関しましては、農研機構に遺伝資源研究センター、いわゆるジーンバンクですけれども、ありますけれども、我々も委員会でも視察にも行きましたが、必ずしも十分とは言えないのかな、他国に比べるとまだ弱いんじゃないかという気がしております。\r\n　そして、都道府県レベルにおいてもこういったジーンバンク的なものを置いている県もあるのかなと思うんですけれども、まず、西川参考人と印鑰参考人に、このいわゆる遺伝資源の保全、ジーンバンクの今の現状と直面する課題、これから国としてここをもう少し強くしていかないと今後のこの育種についても大きな課題があるんじゃないかというように思われる点、もしありましたら、お二人からお願いいたします。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_034","order":34,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/34","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御質問ありがとうございます。\r\n　遺伝資源というのは本当に品種育成の大本の大本ですので、非常に大切な資源だと思います。そもそもジーンバンクというのは、歴史的にはアメリカ、ロシアの、二十世紀初頭の超大国が遺伝資源を集めることが重要だというところから始まっていまして、例えば第二次世界大戦の最中でも、イギリスのジャガイモの遺伝子の探索隊が南米大陸に出ていたとかですね、本当に戦争中であっても常にその遺伝資源の確保というのは国の最重要政策として実施されていたという歴史があって、それをずっとこう時代を今にたどっていきますと、日本でもすごく重要視されていて、遺伝資源の収集というのが積極的に行われていた。\r\n　それは国内もそうですし、海外の遺伝資源の収集が行われていたこともあったんですけれども、聞き及びますに、昨今、必ずしも十分な予算、人員が配置されているわけではないというふうに聞いておりまして、これはやはり非常に私たちの国の農業を支える基盤としては非常に懸念されるべき状況だとは思います。また、その利用に関しても、種をジーンバンクに入れておいても、そのままずっと生きているわけではないんで、ジーンバンクの中でも更新していかなければいけないんですけれども、そのことに関しても十分な、何というんですか、資源といいますか、人においても予算においてもないということ。それから、集めてきた資源の中身をどのようなキャラクターを持っているかということを調べなければいけないんですけれども、今、野菜等に関しては種苗協会等の協力も得ていろいろと調べておられるということですけれども、これに関しても体制が決定的に弱いというふうに考えています。\r\n　そういう意味では、やはりジーンバンク、遺伝資源の保全に関する体制強化というのは非常に重要だと思いますし、ＡＢＳというんですけれども、その使った遺伝資源から得られた利益に関してその遺伝資源の元にある国、地域に返して還元していくという制度も十分に整備していく必要があるかと思います。\r\n　あと一点、都道府県に関しては、有名な事例としては、広島県の農業ジーンバンクがやはり様々な理由で閉鎖されたということがありまして、これは設立のいきさつが、指定試験地があった頃に、広島県で指定試験を行うと同時に県内向けの野菜を育種していこうということでつくられたんで、ある意味では時代的に一定の使命を終えたという部分もあるんですけれど、ただ、広島県のジーンバンクは農家の方に直接つながっていて、種を貸し出しているというんですか、そういうふうな特殊なシステム、これも世界的に注目されていたシステムなんですけど、そのようなものが継続できないような状況になっているという今の日本のジーンバンクの制度、行政というのはちょっと私自身は憂うべき状態だと思っております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_035","order":35,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/35","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　ありがとうございます。\r\n　ジーンバンクありますけれども、種はやはり生きた形で活用され続けなければいけないと思うんですよね。冷蔵庫に置いておけば遺伝資源としてＤＮＡ解析ができるかもしれないけれども、本当に発芽するかどうか、これというのは確保されないわけですよね。もちろん、更新していけばいいわけですけれども。\r\n　実際、これ世界ではどうなっているかということなんですけれども、例えばフィリピンではＭＡＳＩＰＡＧというＮＧＯがあるんですが、ここの団体は、フィリピン中の全ての島から在来種の種を集めて、その品種が何と二千種類ある。その二千種類の中から農家に貸し出すんですよ。十品種ぐらい貸し出して、農家がその中から使いたいものを選ぶ。ＭＡＳＩＰＡＧは、ここがすごいんですけれども、その中に農家自身に育種技術を教えているんです。だから、もう様々な地域、セブ島だったり、やっぱり島によって全然違いますよね、そういう農家自身が新しい品種を作り出しているんですよね。だから、生きたサイクルが、遺伝資源といったものが多くの農民の参加の下で多様化されている、多様化され続けている。ある意味、これ、政府から支援は余り受けていないと思いますけれども、そういった形というのは僕はある意味の理想形かなというふうに思います。やはりそういった形で、これ、種を生きたまま共有し続けるということは大事かなというふうに思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_036","order":36,"speaker":"舟山康江","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/36","speech_text":"○舟山康江君　ありがとうございます。\r\n　どういう形であれ、しっかりとしたそれぞれの固有の特性を持った固有の品種が維持される仕組みは非常に大事なのかなと思うんですね。各地域で、本当にこの地域にしかない在来品種ってたくさんありますけれども、ある人が作らなくなったらもうなくなってしまうかもしれないということがないように、今あるうちにどういう形で維持するのかという仕組みも、こういった今回の法律、直接関係するわけじゃないんですけれども、併せて議論する必要があるのかなということを強く感じたところでありました。\r\n　栗原参考人にお聞きしたいんですけど、長野県ではこういったいわゆる遺伝資源の保全をどうされているのかということと、あわせて、ちょっと時間がもうないので簡単に、今、新品種の国内外の流出問題、先ほどのお話の中で、ナガノパープルでしたっけ、そういった被害を受けたような話がありましたけれども、今回の法律でかなりそれが止めることができるとお考えなのか。その二点、お聞きしたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_037","order":37,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/37","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　長野県では種子条例というものを制定しております。この中では、主要農産物としまして、稲、麦、大豆の種子、奨励品種として定め、生産奨励をしつつ、種子をいかに安定的に生産し、生産現場に供給するのかということを県として取り組むんだということでやっております。\r\n　これの種子条例には、在来伝統野菜というものも保護してまいりましょうという条例にしておりまして、長野県も、先ほど申しましたような多様な環境であるがために、多様な伝統野菜という地域特産のものが多数ございます。こういうものを認定をした上で、そういうものをいかに絶やさないように生産を維持していくかというようなことをやっております。\r\n　加えまして、そういうものの維持につきましては、長野県原種センターというところの団体に努力していただきまして、その種子の生産支援ですとか種子の保存というものを取り組んでいただいているというところでございます。\r\n　また、加えまして、農業関係試験場におきましても、先ほども幾つかお話が出ておりましたけれども、育種に取り組む段階の中で、地域在来の例えばソバですとか、こういうものの種子の収集というものをかつてやった事例がございまして、こういうものを長期で保存していたものを、現地から求めに応じましてこの保存種子を現地にお戻ししまして、また今、現地でその在来種と、ソバとして生産振興に取り組んでいただいているという地域もございます。\r\n　それから、二つ目でございますけれども、ナガノパープルの侵害事例ということで説明させていただきましたけれども、今回の法改正によりまして、よりこの防御が強くなるものというふうに思っております。\r\n　加えまして、やはりその侵害の疑義が発生した場合におきましては、現行、国内でありましたら、私が説明したときの知的財産ネットワークというものを活用しまして、各県同士の情報収集をした上で、お互いに協力し合い、侵害事例を是正していくというところをまず第一に考えており、それで収まらない場合は警察にも協力していただいているというところなのですけれども、やはり……"},{"speech_id":"122115007X01520260714_038","order":38,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/38","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　栗原参考人、時間が来ておりますので、答弁は簡潔にお願いいたします。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_039","order":39,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/39","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　はい。済みません。\r\n　海外での侵害疑義というものについては、なかなか県ではやり切れないというところが課題かなというふうに思っております。\r\n　以上です。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_040","order":40,"speaker":"舟山康江","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/40","speech_text":"○舟山康江君　ありがとうございました。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_041","order":41,"speaker":"高橋光男","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/41","speech_text":"○高橋光男君　公明党の高橋光男でございます。\r\n　本日は、三名の参考人の皆様には、貴重な御見解、専門的お立場から、また現場の視点から御陳述をいただきまして、ありがとうございました。\r\n　限られた時間でございますので、早速お三方にお伺いしてまいりたいと思います。\r\n　まず、栗原参考人にお伺いいたします。\r\n　先ほどは、フリマサイトでの無断転売の深刻な実態や、またシナノゴールドのライセンス収益をいかにして次の品種開発に生かすのかといったような知的創造サイクルのすばらしい成功例を伺い、大変感銘を受けました。私としても、悪質な権利侵害から現場を守るためのルール作りは不可欠だというふうに思っております。\r\n　一方で、私は現場のコスト負担というのも非常に心配をしておりまして、今回の法改正で育成者権の存続期間が十年間延長されます。また、出願中の輸出差止め等も可能になるわけですね。これ自体はいいことだとは思うんですけれども、出願費用とか海外での権利の維持、また、これから発生しかねない裁判などの侵害対応に当たっては、莫大な費用と高度な専門知識を要するかというふうに思っております。今のままでは、おっしゃるような知的創造サイクルを回せるのは体力のある一部の大手企業とか県だけで、中小の育種家や個人、自治体にとっては権利を維持するだけでも大変大きな負担になるのではないかというふうに思っております。\r\n　国は育成者権管理機関を立ち上げると言っておりますけれども、私は、それだけでは不十分で、国による例えば直接的な費用の支援とか、弁理士とか弁護士みたいな専門家の方々へのアクセスの支援とか、そうしたこともセットで行われる必要があるというふうに思っておりまして、現場の多くの方々がそうしたものを活用できなければ制度を使いこなせないというふうに思うんですけれども、実務の最前線におられるお立場から、こうした中小や現場への直接的な支援の必要性について率直にどうお考えなのか、お答えいただければと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_042","order":42,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/42","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　先生のおっしゃるようなコストの負担ですね、こういうものは我々も実は感じております。やはり、私どもの説明もしましたような許諾契約の事務、それから、契約者に対してお願いしております、契約によって発生しますやっていただきたいこと、これを守っていただかなければならないのですけれども、これを守っていただいているのかの確認ですとか、それから許諾料をしっかり払っていただくことをしっかりやっていただくことですとか、非常に人的にも労力の掛かる業務をやっております。\r\n　やりながら、次はどういう取組がベストなのかというのを検討しながらやっているような状況ですので、この辺りは、先ほども申し上げました知財ネットワークですとか、農林水産省の皆さんと相談をしながら、より良い、負担のなるべく少ないけれども、権利が守れて活用できるような仕組みがないかというのは現在も模索中でございます。\r\n　農林水産省の方からはいろいろな今も御支援を受けておりまして、費用負担の御支援もそうですし、それから先生おっしゃっていたような弁護士、弁理士さんへの相談ですね、こういうものも支援する制度というのがございますので、我々最大限活用させていただいておりますけれども、これを、どういう品種であればその対象になるのかどうかというのはちょっと我々では決められないことですので、この辺りは農林水産省さんにお願いしたいところかなと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_043","order":43,"speaker":"高橋光男","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/43","speech_text":"○高橋光男君　ありがとうございました。\r\n　本当に現場が制度を使うために必要な様々な費用的な支援を含めて、農水省がしっかり対応しなければいけないといった実態はよく分かりましたので、次の質疑にも生かしてまいりたいと思います。\r\n　次に、西川参考人にお伺いしたいと思います。\r\n　先ほど、世界の種子供給の七割を農家自身が担っているというインフォーマルシステムの重要性であったり、種子が文化とともに旅をしてきた歴史、そして食料主権という視点、大変興味深く伺いました。\r\n　多様な種子システムを守るという観点から、私は今回の法改正がもたらす現場への萎縮効果、これを非常に危惧をしております。\r\n　私の地元の例えば養蜂家とかからは、蜜蜂が数キロ飛び回るので、もし意図せずに登録品種の花粉を運んで自然交雑してしまった場合に権利侵害として訴えられるのではないかといったような不安の声が寄せられているところでありまして、本来農家が種を守り育てる営みが過度な権利保護へのおそれによって脅かされてはいけないというふうに思います。\r\n　私は、こうした意図しない自然交雑については、しっかり国がＱＡなどで明確に通常は権利侵害に当たらないと示して、現場への萎縮を防ぐべきだというふうに考えております。\r\n　多様な種子システムと自然との関係性を研究されてこられたお立場から、こうした意図しない自然交雑による萎縮効果への懸念とそれを防ぐための国の対応についてどのようにお考えでしょうか。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_044","order":44,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/44","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　どちらの参考人に。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_045","order":45,"speaker":"高橋光男","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/45","speech_text":"○高橋光男君　西川参考人にお伺いしております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_046","order":46,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/46","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御質問ありがとうございます。\r\n　インフォーマル種子とか文化との関係ということで関連して、その意図しない交雑による権利侵害に関する御質問かと思いますけれども、やはり、どういうんでしょうね、権利侵害に対する過度な制限ということに関しては懸念があるというのはもう間違いない事実だと思います。それで、その場合に、やはり歴史的に、旧アメリカ系の企業とかが農家を相手取って起こした訴訟とかいうのがちまたに情報がたくさん流れていて、そのような懸念というのがあるかと思うんですけれども、あくまでも現時点ですけれど、現時点では、私は、日本ではそこまでの、どういうんでしょう、日本の農林水産政策のその枠組みの中ではそれほどの大きな懸念はないというふうに、これは私自身がちょっと勉強不足かもしれませんけれども、そこまで懸念することはないのかなと思っておりますが。\r\n　一方で、もしそのような懸念がある場合に、権利侵害でないことの証明を農家の側にさせるのではなくて、ここのシステムが重要だと思うんですけれども、権利侵害をどちらが証明するかということで裁判で問題になると思うんですけど、ここの部分に関しては、やはり農林水産省なり国の方がきっちりと、その農家の側にそれほど負担に、それほどというのは、原則的に負担にならない形の制度構築というのが必要ですし、費用面に関しても重要だと思います。\r\n　というのは、やはり、種苗法を強化すること自体、知財の法を強化すること自体は、私は最終的にコモンズを広げていくことにつながると思いますので、強化自体は重要なんですけれど、それによって、その様々な農家、いろんな形態の農家があると思うんですけど、その方たちの活動が制限されることはあってはならないというふうに考えております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_047","order":47,"speaker":"高橋光男","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/47","speech_text":"○高橋光男君　貴重な御意見だというふうに思います。\r\n　農水省の説明では、そうしたことが起きたとしても直ちに当然権利侵害等に当たらないというお話ではあるんですが、生産とか更に販売とか、そこまで行ってしまうとそれは明確にやはり違反となると、育成者権等に侵害になるというようなお話も聞いているところで、そうしたことをしっかり明確にしていく必要があるのかなと思います。\r\n　今の点も含めて、印鑰参考人にはその点も含めてお答えいただいても結構ですので、様々ちょっとお伺いしたいんですけれども、先ほどのイタリアの在来種保護法の事例とかゲノム編集、ＡＩ育種偏重への御懸念、そうしたものについてはしっかり受け止めさせていただきたいというふうに思います。\r\n　まさにその点に関して、新品種開発において、生態系との調和というのが少し置き去りになっているのかなと感じなくもありません。どんなに猛暑に強い品種を急いで作ったとしても、花の形が変わったり蜜蜂が受粉しにくくなれば現場では使えないということになると思います。\r\n　私は、この新品種開発時に、例えば蜜蜂等については、花粉媒介昆虫との適合性評価を仕組みとしてしっかり組み込むべきだというふうにも考えておりますが、その点についての御見解をまずお伺いしたいと思います。\r\n　あわせて、参考人が指摘された地方の公的資産が海外企業へ流出するリスクについてであります。これに対し、政府は、私も一度、こういった要請をよく最近お受けするものですから、聞いてみると、新法は、あくまで農研機構の施設を使うだけで都道府県に遺伝資源の提供を義務付けるものではないとか、また、民間企業からの計画提案には強制力がないといったような建前上の説明をしております。\r\n　しかし、本当に農研機構等を通じて間接的に地方のデータが外資等に利用される、そういうリスクはないのか、抜け道はないのか、また、そうした点から地方自治体も、あとまた国と巨大資本との間で葛藤というか、さいなまれることもなくはないんじゃないかなとか思ったりする中で、政府の説明と現場の実態の食い違いについて参考人の御懸念をもう少し詳しく教えていただければと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_048","order":48,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/48","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　ありがとうございます。\r\n　かなりいっぱいあって難しいんですけれども、まず、その萎縮効果のことについて一言申し上げたいんですけれども、実は日本はゲノム編集食品をスーパーで売っている唯一の国なんですよね。ほかの国じゃ、まだスーパーなんかで売っていませんので。\r\n　トマトが栽培が開始されたときに、栽培はこれ熊本県で始まったんですけれども、元の品種を作っていた北海道の農家が、この品種を諦めてしまった、栽培を放棄してしまったということを伺っています。というのは、トマトの種ってそんな飛ばないよって言っているんだけれども、実際にはこれは千二百キロ以上飛ぶんだって言っている研究者もいるんですよね。その結果、交雑してしまうじゃないか、これではこの品種はもう作れないということで、もう諦めざるを得なかったということで断念してしまった。そのような懸念というのは、非常に僕は存在し得るのかなということは思います。\r\n　それから、ちょっと難しい問題幾つもあったんですが、特に、今回の新育苗法案といいますか、その重要品種の法案ですけれども、特に地方自治体のデータは義務付けていないということですけれども、逆に言いますと、この枠組みは地方自治体にとってのメリットが余りに少ないですよね。広域のために作りなさい。でも、私は自分の県のための品種作りたいんだ、だけど広域のものを作らなきゃならない。結局、このシステムというものは広域で活動する民間企業のため、小さな、例えば長野県の小さな種苗企業を支えるんじゃなくて、全国展開しているあるいは世界展開をしている企業にとって有利になると。\r\n　そして、これ、法務的な知財権がどんどんどんどん強められていますので、これ、小さな会社は法務担当を持っていないんですよね。そうすると、ああ、これやるとリスクになるな、ほかの会社に訴えられるなとすると、そこで大きな萎縮が僕は起きると思うんですね。実際に起きているのがアメリカですよ。だから、アメリカでは新品種がなかなか作れなくなってしまっているんです。だから、アメリカ政府はもうこれ転換しなきゃいけないということを考えているわけですよね。それを考えますと、やはりそこに歯止めを作る必要が僕は必ずあると思うんですね。\r\n　そして、特に民間企業が活躍しやすくなる、それに対して、特に私たちの主要農作物はやはり地方自治体に頼っていますので、そういう在来種もいろんな地域にあるわけですよね、それを守れるというのもやはり地方自治体の持っている力だと思うんですよね。やっぱり、それを支えるそういう政策というものを是非御検討いただきたいなと強く思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_049","order":49,"speaker":"高橋光男","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/49","speech_text":"○高橋光男君　ありがとうございます。\r\n　それぞれ本当に現場と専門的見地から貴重な御意見をいただいたというふうに思っております。\r\n　あさってにはまた法案審議がある中でありまして、しっかりと、そうした今日いただいたような様々な具体的な、例えば費用支援であったり、現場の萎縮の防止であったりとか、抜け穴のない制度の運用であったり、こうしたものをしっかりと議論して、今回の法改正が本当に意義あるものにしていくために取り組ませていただきたいというふうに思います。\r\n　本日は誠にありがとうございました。以上で終わります。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_050","order":50,"speaker":"佐々木りえ","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/50","speech_text":"○佐々木りえ君　ありがとうございます。日本維新の会、佐々木りえです。\r\n　本日御出席いただきました参考人の皆様、貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。\r\n　それを踏まえ、今危機感を持たなければならない、先ほど朝日委員からもございました、急速な気候変動によって、農業の現場で、同じ地域で、これまで同じ品種を作り続けることはなかなか難しくなっていることと、そして、紅プリンセスや古都華といった農研機構や都道府県が情熱と計り知れない時間を掛けて開発した品種がいとも簡単に海外に流出をしてしまっているという、その目の前の脅威だと思います。\r\n　また、今までは近隣の都道府県と競い合ってきた、そうした環境から、今後は海外と勝負をしていかなければならない、そのような中で、国内で開発された品種をどのように守っていくか、そうした課題から今回の法案が議論されていると私は認識しております。\r\n　まず、全体的なお話としてお三方にお伺いをいたします。\r\n　さきの種苗法改正時、昨今の情勢を考えたら、まだまだ日本の品種を守る体制が足りていなかったのではないかと言わざるを得ません。\r\n　私は、麦、大豆、そして稲といった主食に関しては、都道府県任せにせず、国や民間が、また最先端技術も取り入れながら、集中的にしっかりと投資を行って、ブランド価値や、プラス多収という世界で勝負できる強い種を研究開発すべきと考えています。\r\n　都道府県で地域に密着した品種を開発しても、国内市場は縮小しているからこそ、やはり攻めの農業と世界の胃袋をこの日本ががっつりと国家戦略として開発にしっかりと取り組んでいくというアプローチについて、三人の御参考人の皆様、御意見を伺いたいと思います。ちょっと時間がございませんので、一分程度ぐらいでまとめていただければ助かります。\r\n　まず、栗原参考人、お願いいたします。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_051","order":51,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/51","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　先ほども申し上げましたとおり、長野県の農業関係試験場では、まず第一に考えておりますのが、長野県の地域に適応した新品種の育成ということでございます。\r\n　例にも挙げました今回育成しましたリンゴ長果36につきましては、これまで普及しておりますシナノスイートというリンゴが低暖地では着色が振るわないというような状況になってきておりまして、栽培を諦めているというような状況の中、それに置き換わる品種として開発しております。\r\n　こういうものが、例えばナガノパープルのように着色が良好であるという特性が、西日本で、例えばピオーネですとかそういうような黒系のブドウの着色が不良になるというような状況の中で、ナガノパープルだったら着色するというような評価をいただいているというところでございますので、そのように、長野県のために育成した品種が他県へ波及効果をもたらすということは期待しているところでございますけれども、なかなか他県まで視野に入れた普及というのは、開発というのは、ちょっと県では難しいかなというふうに考えております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_052","order":52,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/52","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御質問ありがとうございます。\r\n　日本の種苗企業の強みというのは、主にやはり野菜、蔬菜部分だと思います。そういう意味では、世界に打って出るような、これまでももちろん開発されていますけれども、今後ともそのような競争力の強い品種を開発するというのは続けたらいいと思うんですけど、米麦の主要穀物に関しては、やはり日本の国内の多様な生態系、それからその営農形態に合わせた形のきめ細やかな品種が必要なので、やはり民間に任せるのではなくて一定程度の公的な支援というのが必要だと思いますし、民間といったときに、やはり地域の農家なり地域の農業グループなり、そういうふうなところとの連携というのが必要だと考えております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_053","order":53,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/53","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　ちょっと趣旨変えてしまうかもしれませんけれども、攻めの農業が輸出っていつも言われるんですけれども、本当にそれでいいのというのが僕の考えです。\r\n　というのは、日本は食料自給率三八％しかないわけですよね。今農家減っちゃっているわけですよ。本当、皆さん、もう市民は、五年後どうなるのかすごく危惧を持っています。その危惧をどうやったら解決できるかということこそ僕は攻めだと思うんですよね。\r\n　農家が生きていける、そして私たちが食料不安というものを感じなくて済む、そういったものこそ本当の僕は攻めの農業なんではないかと思いますので、そのために一番うまくやっているところどこかというと、先ほど言ったように、僕は、イタリアすごい。だって、みんな買いに来る、旅行に来るんですよ。そうすると、農家だけじゃなくてもうレストランもホテルも潤うわけですよ、地域が潤うわけですよ。それから、あと韓国です。韓国すごいですよ。学校給食、もう六割以上無農薬ですよ。それで農家も潤っているわけですよね。これこそ攻めの農業じゃないでしょうか。\r\n　僕はもう一つの攻めの方向をちょっと考えていただきたいなというふうに思います。\r\n　済みません。以上です。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_054","order":54,"speaker":"佐々木りえ","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/54","speech_text":"○佐々木りえ君　ありがとうございます。\r\n　私もイタリアに旅行に行かせていただいたことがありますが、旅行に行くと、スーパーに私はかなり足を運ぶと、やはりトマトなんかもすごい高くて手が出せないという、そういった格差もあるということもまた御理解もいただけたらなと思います。済みません、ちょっと生意気を言ってしまいまして。\r\n　次に、私の考え方と近い、また栗原参考人にお伺いをさせていただきたいと思います。\r\n　長野県における果樹の育種、種苗生産、そして育成権の保護と活用について、現場のすばらしい取組が、よく今日お話を聞かせていただいて分かりました。そして、長野県のクイーンルージュの圧倒的なブランド力、まさに現場の皆様の執念の結晶だと思います。\r\n　一方で、今回、政府提出案と同時に審議されている議法では、稲、麦、大豆の育種に対して国が財政支援を行う旨が規定をされています。長野県におかれては、果樹を始めとする稲、麦、大豆を含む品種の育成をしているとのことですが、仮に稲、麦、大豆のみ国から財政支援が行われるとなった場合、どのような効果あるいは影響があると思うか、御見解の方、お伺いしたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_055","order":55,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/55","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　長野県では、先ほど私が説明させていただいたとおりで、稲、麦、大豆の育種に取り組んでおります。と同時に、果樹、リンゴ、ブドウ、桃、梨、それから野菜についても、いろいろな品目について育種に取り組んでいるところでございます。\r\n　稲、麦、大豆の育種に国から御支援をいただけるということは、本当に有り難いなというふうに思っておるところでございます。他県の状況はちょっと私には分からないのですけれども、ただ、どうしても、この育種研究の活動ということは、やはり研究者を育成して配置しなければならないというところになりますので、そこがバランスよく予算とともに人員配置をしていくことを仕組みとしてできなければ、なかなか稲、麦、大豆だけの支援では非常に難しい。バランスよく、それは各県によって、どこに重点的に自分の県で取り組むべきかという品目というのはやはり課題があろうかと思いますので、なかなかその辺りの、どこに取り組むべきかというところは、県の実情に応じて御支援をいただいた方がよいのではというふうに考えます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_056","order":56,"speaker":"佐々木りえ","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/56","speech_text":"○佐々木りえ君　ありがとうございます。\r\n　そうですね、育成のための予算や人員が逆にちょっと削減される、稲、麦、大豆の方に力を入れないといけなくなってしまうというミスマッチが生まれる。（発言する者あり）そうですね、田名部先生、済みません。いろいろなところから御意見が飛んでおりますが、私の中ではちょっとミスマッチという、そういった懸念もあるのかなという危惧もしております。\r\n　次の質問に行かせていただきたいと思います。\r\n　地域の実態に即した制度設計の中で、特に制度設計、攻めの制度設計という観点から、高温耐性、多収品種、省力化、そして輸出拡大に向けた品種について、また再び栗原参考人にお伺いをさせていただきたいと思います。\r\n　今回の気候変動対応品種法案では、広域で利用できる品種を産官学で連携して育成するための計画制度ということで、長野県の実態に照らしてどのような効果を期待されているか、お伺いをいたします。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_057","order":57,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/57","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　長野県では、先ほど私も説明いたしました例えばレタスの品種は、地域で非常に限られたところで作っているというところなんですけれども、やはり長野県でもいろいろな課題がありまして、例えば土壌伝染性病害の問題等がございます。こういうものも県で独自に品種育成もやってまいりましたけれども、なかなか、今、対策を進めるのが非常に高度化している中で、これは大学とともに、その抵抗性系統の持っている遺伝子というのはどういうものであるかというものを明らかにしてまいりました。こういうものの特許を取得するとともに、ここに民間の品種、企業の皆さんに御協力をいただいて、いろいろなタイプの抵抗性品種、抵抗性遺伝子を持った品種を作っていただくというような共同研究もやったりしてまいりました。\r\n　このように、全てを県単独でやっていくというのには人的にも予算的にも限界がございますので、可能なやり方を検討しながら、いろいろな組合せでチームを組んで、多様なニーズに応える品種育成というのをやってまいりたいと考えております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_058","order":58,"speaker":"佐々木りえ","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/58","speech_text":"○佐々木りえ君　ありがとうございます。実効性を高めるためにはいい法案なのかなと、そういうことが分かりました。\r\n　次に、最後に、冒頭にも触れましたが、全国各地で優良品種の開発、ブランド化に取り組まれている一方で、これまでに、苗木の流出対策や県内産地、農家と連携して並々ならぬ努力をされていると思います。予算も知財の専門家も限られる地方自治体の現場だけでは、やはり国際的な対応やハイテク化に対応する困難な場面は少なくないと先ほどもお話がございました。\r\n　そこで、重ねて栗原参考人にお伺いをいたします。\r\n　今回の法改正で、出願中の段階であっても輸出の差止めを可能とするなど、輸出防止のための措置が世界最高水準へと更に強化されると言っても過言ではないと思います。私は、日本の種を世界で勝負できる強いものとして守り抜くためにはこの法改正が必要だと考えますが、栗原参考人から御覧になって、今回の改正内容の率直な評価と、この改正のメリットを現場で最大限生かす上で国にどのような支援やバックアップを期待するか、お伺いいたしたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_059","order":59,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/59","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　国にはこれまでも、長野県はいろいろな場面で意見を聞いていただきまして、私たちもその要望をお伝えしてきたところでございます。それで、何度も種苗法等関連法案を改正してきていただきながら、これまでその知的財産を守る対策を高めてきていただいてきたところでございます。\r\n　今回の改正におきましては、その今まで守り切れていなかったところ、今先生がおっしゃったような部分について、もうこれも対策を講じましょうということになっておりますので、よりその防御力は高まるものではないかなというふうに思っております。\r\n　以上でございます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_060","order":60,"speaker":"佐々木りえ","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/60","speech_text":"○佐々木りえ君　ありがとうございます。\r\n　本日は、西川参考人、種と人とのすてきな出会いや食料主権など、また印鑰参考人には新品種開発についての示唆に富む御意見などをいただきました。人口が減少が進む中、やはり私としては、国内のマーケットが確実に減っていくからこそ、このすばらしい日本の種の技術という知的財産を武器にして世界に打って出なければならないとも思っております。\r\n　本日いただいた現場の皆さんの思いを胸に、更に議論を尽くして、またやっていきたいと思います。本日はありがとうございました。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_061","order":61,"speaker":"杉本純子","speaker_position":"","speaker_group":"参政党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/61","speech_text":"○杉本純子君　参政党、杉本純子です。\r\n　参考人の皆様、本日は貴重なお話をありがとうございます。\r\n　まず、この今回の法改正によって、伝統野菜や在来種まで自由にこれから植えられなくなっちゃうのでは、育てられなくなっちゃうのではないかといった、正しい情報が周知されていないこともあるかもしれませんが、心配の声をよく聞きます。私としては、これからも、やっぱり日本古来の伝統野菜、そして在来種、そしてそこの地域や風土、気候に合ったものを作っていただく、それを地産地消してみんなで地域を支えていく、日本の伝統や食文化の伝承としても、次の世代へと大切に受け継いでいきたいと考えています。\r\n　それをできる農家さんの自由な選択肢も必要だと思っています。有機や自然農法を選択する自由もまた、あと自家採種の自由もまた尊重するべきではないかなと考えているんですけれども、あとは、最近の日本人の健康や環境を守っていくという観点からも、日本のこの農産物は世界へ対して食の安全のブランドとして高く評価してもらうために輸出をしていく、そういった日本の農業にしていけたら一番いいのではないかなと考えているんですが、参考人の皆様それぞれにお聞きしたいんですけれども、この伝統の野菜、今ある在来種、こういったものをこれからも日本で自由に作っていける、またこれをずっと失うことなく守っていくためにどうしたらいいのか。\r\n　先ほどフィリピンの例がありまして、フィリピンでは何か全ての国の種を国が、国がというか、そこの団体が全て持っていて、それを農家さんに貸しているというお話がありましたけれども、日本でも今どんどん減っていっている農家さん、もう最後の一人になってしまったというふうではなくて、何かあったときのために国が、又は地域がきちんと守っていく、保存していく、保管していくということをした方がいいのではないかと思うのですが、そちらに対してどのようにお考えなのか、それぞれの参考人の皆様、お聞かせください。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_062","order":62,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/62","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　地域伝統野菜、在来野菜につきましては、先ほども私申し上げたとおりで、長野県では種子条例というものの中で地域伝統野菜というものを認定した上で、保護それから生産振興というのに取り組んでおります。\r\n　その辺りが、大規模に土地利用型で、先ほども申し上げましたとおり、同一の品質のものを大量に生産しなければならないというような産地としての責任というものとの両立というのは、これからも工夫しながら取り組んでいきたいと思っております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_063","order":63,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/63","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御質問ありがとうございます。\r\n　ちょっと質問からずれるかもしれないんですけれども、伝統野菜とか地域の野菜を守っていく、それはすごく大切なことだと思うんですけれども、根本的にその地域の野菜をブランド化するというふうな考え方の下に、作物とか種が物とか商品とかいう価値のみが強調されているというふうに私は懸念するんですね。例えば長崎の岩崎さんは種を取っておられる、ニンジンとかの種を取っておられる方ですけど、彼はニンジンの種を取るときにあやすと言うんですよね。本当に私たちが赤ちゃんをあやすって、そういうふうな関係というものに根差したものでないと、最終的な持続性というのは担保できないというふうに思うんです。お金であれば、それは売れるときはそれでいいかもしれないですけど、売れなくなる、そもそも伝統野菜がなくなっているというのは消費がないからなくなっているわけなんで、そもそもやっぱりそこの生き物としての関係性というものに根差したものでないと、持続性というのは保たれないと思います。\r\n　一方で、県の方なんですけれども、ミネアサヒＳＢＬとか最新の品種を作ってこられた育種の方々が、優れた圃場抵抗性遺伝子は単なる使い捨ての消耗品として濫用されるべきではないと、自然から人類に授けられた共通の財産、宝物として永続的に守り、管理すべきだということを主張されているんですね。このために種苗法というのはやはり強化していかなければいけない、コモンズを増やすために強化していかなければいけない。\r\n　だから、その最先端の技術を使うかとか伝統野菜を守るかということを二項対立にするんではなくて、本当に私たち人間が自然から与えられた恵み、宝物というものをどういうふうに扱っていくのかという、そこに立たない限りは、種苗法を幾ら強化しても盗んでいく人は盗んでいきますし、ブランド化してもはやり廃りがあるわけですから、やはりその環境と人間の永続性を考えるためにはやっぱり根本的な物の考え方、世界観を変えていくことが必要だと思います。少し質問の趣旨とずれますけれども、私の考えを述べさせていただきます。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_064","order":64,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/64","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　貴重な在来種のそういう農作物どうやって維持していくのか、やっぱりここで一番大事なのは公共調達だと思うんですよ。つまり、それは自治体であれ政府であれ、公共機関が買い、要するに買い入れるってことですよね。\r\n　これは全ての、今僕がイタリアとか韓国の話をしましたけど、全部公共調達なんですよ。これをスーパーで売れといったって、伝統野菜って形も違って料理の仕方も分からなかったりするわけですよね。その料理の仕方含めて食文化を守るということというのは、スーパーで売る商品としてはこれうまくいかないんですよね。だけど、これ学校給食だったら、その食文化をやっぱり再現できますよね。\r\n　そういった形で、まずそういう、まず買い上げる、買い上げることでそれを作っている人たちのやはり収入を確保するということにもなりますので、やはり地域でそういう買上げ、まあ地域といっても少し広めでもいいと思うんですけれども、関東だったら関東全体でもいいと思うんですけれども、そういった地域の伝統野菜をいろんな自治体が買い上げる、それを買い上げられるように政府がちゃんと予算処置をする。僕はここが鍵なんじゃないかなというふうに思います。\r\n　そういった意味で、そういったことに、大事なんだということ、これやっぱり政治なんで、皆さんの活躍に期待するところです。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_065","order":65,"speaker":"杉本純子","speaker_position":"","speaker_group":"参政党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/65","speech_text":"○杉本純子君　ありがとうございます。\r\n　例えば災害リスクを考えたときに、例えばお米だったら備蓄米、国がきちんとしていますけれども、その災害のリスクを考えた上での種の保管というもの、それをリスク分散することも含めて、これを国がきちんとすべきだと思うんですけれども、その点のお考えについてまた、済みません、三人の皆様にお聞きできたらと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_066","order":66,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/66","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　種子の保管、遺伝資源の保存についてと思います。\r\n　国では、先ほどの議論でもありましたジーンバンクというものを設定しまして、そこで種子の保存をしておるところでございます。長野県におきましてもお世話になっております。\r\n　その一方で、私たち、長野県原種センターという団体を設けまして、ここに遺伝資源の保存というのをやっております。やはりここの運営、それから維持というものにはやはりそれなりきの予算が必要でございますので、そういうものも考慮しながら取り組んでいかなければいけない。複線的にやはりバックアップというのは必要かなというふうには思っております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_067","order":67,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/67","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　基本的には同じような考え方なんですが、国及び地方公共団体、そして民間企業が並行的に守っていく必要があるかと思うんですけれども、種といったときに、先ほど私、品種育成のシステムで三段階あると申し上げたんですけれども、遺伝資源としての種と、一般種子、いわゆる生物資源といいますか、農業投入材としての種というのは分けて考える必要があると思いますので、今の災害対策の場合も、大規模災害、戦乱等のための遺伝資源という意味であれば国が責任を持つべきだと思いますけれども、地域において生産を続けるため、又は一般の国民の食品を、食料を供給するためということになりますと、分散型でそれぞれの地域で守っていく必要がある、それぞれの生産者がある程度責任を担っていく、又は消費者がそれを支えていく必要があると思いますので、ちょっとニュアンスが違うかなと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_068","order":68,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/68","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　特に今備蓄米を、その制度を拡大する必要が僕もあると思っています。これから自然災害が激甚化していくことはもう明確ですので、それを考える上でも、これ備蓄米が必要だ。\r\n　でも、備蓄米といったら普通消費者用になってしまいますけれども、この備蓄米の一部を玄米じゃなくて穂のまた形で保存すれば、いざというときにはそれを使って種にできるわけですよね。玄米だと発芽率下がっちゃいますけれども、そこまで精米しない形で保存しておけば、例えばそれを市町村ごとにもし確保していたら、これ確実に、自然災害があろうと怖くない状態がつくれると思うんですよね。\r\n　そういった意味で、僕は、備蓄米制度をもっと様々な形で、その種も含めた、要するに備蓄米をやるというところはそこはシードバンクになるというような、そういった発想も僕は持っていいんではないかなというふうには思います。そのことによって私たちの食料を守っていくということを、ちょっと政策的に打ち出していただければうれしいなと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_069","order":69,"speaker":"杉本純子","speaker_position":"","speaker_group":"参政党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/69","speech_text":"○杉本純子君　ありがとうございます。\r\n　ちょっと話変わるんですけれども、遺伝子組換えとか今ゲノム編集によって、画期的に新品種を時間短縮して今やっていこうというふうに世界がなっているんですけれども、技術としては多分すばらしいんだと思うんですけれども、果たしてこれ、長い目で見たときに、本当に長期的に見たときに、健康、人間の健康として大丈夫なのかという面と、あと、この海外のライセンス料が非常に高いと聞いています。これがネックでなかなか踏み込めないという話も聞いているんですけれども、実際にこのゲノム編集をして、これを利用したい、例えばそういう高いお金が、手が届く届かないはちょっとおいておいたとしても、編集を、ゲノムを使いたいと思っていらっしゃるのか。\r\n　あと、最後、利益の何％又はライセンス料、両方取るという海外の話があるんですけれども、そうすると、本当に最終的には消費者にそのお金が乗っかってきてしまって、私たちは結局高い野菜を食べなければならなくなるんではないかという懸念の声も聞くんですけれども、その三つに対して、三人の皆様に、ちょっと余り時間がないんですけれども、お聞きできたらと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_070","order":70,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/70","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　遺伝子組換え、ゲノム編集等につきまして、こういう先端的な取組というものには、研究的には非常に興味深いものであるとは思います。\r\n　ただし、やはり消費者、生産者のコンセンサスというのが大事だというふうに私考えておりますので、この辺りにつきましては、学術的な議論、それから国等での議論を踏まえて、県として取り組むかというのは、まだ議論をしていないような状況でございます。\r\n　それから、利益、ライセンス料の上乗せが消費者の皆さんに負担が掛かるのではということにつきましては、やはり私たち公的研究機関におきましては、本当にそれをもって利潤を得るというようなことを目的とはしていないというところで御理解いただきたいなというふうに思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_071","order":71,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/71","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　遺伝子組換えとゲノム編集をちょっとある程度別個に分けて考えなきゃいけないとは思うんですけれども、いずれにしましても、そのような技術開発そのものは積極的に続けていくべきものだというふうに考えていますけれども、ただ、実際にそれを農作物に応用するかどうかということに関しては、まだ十分な議論をしていく必要があるかと思います。\r\n　実際に、私が知っている限りですけれども、日本の企業の場合、特に遺伝子組換えに関しては、大手の企業は、やらなくていいと。それは、遺伝子組換えをしなくても十分な遺伝資源を持っているということと技術力を持っているということなんですけど、ただ、温暖化とかの関係で緊急に新しい品種を作るというふうなときにゲノム編集等が応用できる可能性というのは否定できないので、そこは十分に検討していく必要があるかと思います。\r\n　ライセンスとかその他のことに関しても、費用をどういうふうに負担していくかということはやはり議論していかなきゃいけないんですけど、日本のやっぱり種苗企業のシステムとして、種苗会社の数は減っているんですけど、大手の種苗会社、育種をしている種苗会社と、それからその販売をする会社とか、そういう多層的なレイヤーになっているような種苗会社のシステムというのはやはり世界的にも非常に珍しいシステムなんで、そのような全体のシステムの中で新技術というものがどういうふうに利用されているか、新品種が利用されているかということを考えていく必要があるかと思っております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_072","order":72,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/72","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　ゲノム編集食品が安全かどうかということは、これは試験がされていないので何とも答えられない。\r\n　しかし、遺伝子というのは、実はもう精妙なネットワークを組んでいる、その一つを壊すという技術はどういう影響を与えるかというのは、これは遺伝学の先生に言わせると、これは非常に大きなリスクだと、だからこのリスクのあるものはやるべきでないと。\r\n　もっとも、ゲノム編集というのは、遺伝子を直す、あるいは遺伝子の機能を知ることができるということで、病気の治療法にも役立つ可能性はあるわけですよね。だから、そういう研究をすることは僕は全く反対していません。だけど、それを使って、もう環境の中にいる生物の遺伝子を変えてしまうということに関しては、僕はリスクの方が大きい。実際に遺伝子組換えの場合も、これ結局うまくいかなかったんですよね。もう三十年近くやっていますけれども、遺伝子組換えで画期的な品種は結局は現れなかった、ゲノム編集も同じだろう、そんな話が出てきています。\r\n　それから、ゲノム編集、これ、実際そういったものを日本では、海外の特許じゃなくて日本で特許をつくるということで、例えば広島大学なんかでも日本独自のゲノム編集の技術、頑張ってつくっておられるんですけれども、今ゲノム編集の世界の特許取得状況はどうなっているか、ちょっと確認していただきたいんですよね。圧倒的に中国、その次がアメリカ。これで日本が幾ら頑張ったとしても、こちらの方に行ったとしても、僕は日本は優位には進められないと思います。\r\n　そして、今、西川さんが言っていただいたように、これは、日本には宝物があるんですよ、すばらしい遺伝資源があるんですよ、これを活用する方がコスパ絶対いいはずです。その意味でも、僕は、こういう金の掛かる遺伝子操作に日本政府も予算を使ってほしくないなと個人的には思っております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_073","order":73,"speaker":"杉本純子","speaker_position":"","speaker_group":"参政党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/73","speech_text":"○杉本純子君　今日は貴重な意見をたくさん本当にありがとうございました。終わりたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_074","order":74,"speaker":"岩渕友","speaker_position":"","speaker_group":"日本共産党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/74","speech_text":"○岩渕友君　日本共産党の岩渕友です。\r\n　今日は、参考人の皆様、貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。\r\n　初めに、栗原参考人に二点お伺いをします。\r\n　一点目は、種子条例についてです。\r\n　先ほど答えが少しいろいろあったので改めてということになるかもしれないんですけど、種子法の廃止に伴って公的な種子の生産体制の維持や価格の高騰、品質の低下などを防ぐということで、各県が種子条例を制定しました。長野県でも、先ほどお話があったように、種子条例が制定をされて、ソバも主要農作物に指定されています。この種子条例が果たしてきた役割について伺いたいというのが一点目です。\r\n　二点目は、重要品種育成法が創設をされて産官学の連携が強化されるということになると、これまで公的な機関が安価に提供をしてきた種子の価格に影響があるんじゃないかというふうに懸念するんですけれども、参考人はどう考えるかお伺いできればと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_075","order":75,"speaker":"栗原潤","speaker_position":"長野県農業試験場研究企画・知的財産部長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/75","speech_text":"○参考人（栗原潤君）　ありがとうございます。\r\n　まず、一つ目の質問、種子条例の果たしてきた役割についてでございます。\r\n　長野県、まあ他県も同様ではないかと思いますけれども、奨励品種、認定品種という制度で、長野県として種子を確保して、現地で生産をしていただくと。安心して生産をしていただくための種子の確保ですとか、そういうものを条例として定めて、先ほども申し上げました原種センターで種苗の生産、それから供給体制というのを整えてきておるところでございます。これをもちまして、現地では、安心して一定の現地が求める品種というものを生産することができているのではないかなというふうに考えております。\r\n　二つ目の、重要品種のこの法案によって先生が今御心配されている種子の価格に影響するのではないかということでございますけれども、これにつきましては、ちょっと申し訳ないんですけれど、私の方、知見を持っておりませんので、失礼させていただきたいと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_076","order":76,"speaker":"岩渕友","speaker_position":"","speaker_group":"日本共産党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/76","speech_text":"○岩渕友君　ありがとうございます。\r\n　次に、西川参考人にお伺いをします。\r\n　今日のお話の中で、アグロエコロジーについて触れていらっしゃいました。それで、このアグロエコロジーや有機農業、農村や農民の多様性という点で今回の法改正はどういう影響があるというふうに考えておられるか、参考人の御意見をお伺いできればと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_077","order":77,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/77","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御質問ありがとうございます。\r\n　非常に難しい御質問で、どういうんでしょうかね、基本的に、法律三案ありますので、ちょっとどれがということですけど、基本的には、まず改正種苗法に関しましては、私はコモンズの増加だと思っております。だから、新しい品種が世界の中に出ていく、一定期間の、何というんですか、知財の保護を経て世界に出ていくという意味では、アグロエコロジー等に関してもプラスに働くものだと思っております。\r\n　一方、その品種に関しての、先ほどのその農研機構とかの、何というんでしょうかね、資産が一部の企業に利用されるのではないかというふうな懸念を考えると、そこはなかなか悩ましいところで、やはり、どういうんでしょうか、資本とか資機材とかを持たない小規模な農家にとっては必ずしもプラスにならないんではないかということで、それぞれの法律によってそのプラスマイナスの可能性というのはたくさんあると、様々なことが予想されますので、申し訳ないですけど、現時点での私の知見では、イエス、ノーという答えは出させていただけないと。ただ、いずれにせよ、多様な影響が出てくるだろうなということは懸念しております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_078","order":78,"speaker":"岩渕友","speaker_position":"","speaker_group":"日本共産党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/78","speech_text":"○岩渕友君　ありがとうございます。\r\n　次に、西川参考人と印鑰参考人にお伺いをします。ＵＰＯＶ条約の育成者権の存続期間の延長についてお聞きしたいと思うんですね。\r\n　本法案では、存続期間を三十五年にするというふうになっています。それで、現状、存続期間の上限まで登録を維持するものは全体の約一七％になっているということで国会質疑でも答弁されています。そうした下で期間を更に延長するということについて、どんなふうにお考えなのかということをお伺いしたいんですね。\r\n　それで、農家の自家採種も許諾制とされたことに加えて、さらに自由に使えない期間を長期化するということは、地域に根差した品種の保存や地域社会にとっても影響があるというふうに私は考えているんですけれども、お二人の考えをお聞かせください。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_079","order":79,"speaker":"西川芳昭","speaker_position":"龍谷大学経済学部教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/79","speech_text":"○参考人（西川芳昭君）　御質問ありがとうございます。\r\n　知財の保護期間を延ばすことに対しての直接の意見というのは、私自身はちょっと持ち合わせていなくて、ただ、世界的に見ても長期間であるということの相対的な位置付けに関しては認識はしております。\r\n　ただ、許諾が必要だからその利用が制限されるというのは、私はある一つの見方であって、その許諾を受ければ利用できるという意味で農家にとっては選択肢が広がるというふうな法制度、仕組み、産業法としてはそういう仕組みだというふうに私は理解しておりますので、そういう懸念は持っておりません。\r\n　要は、希望すれば、もちろん一定期間県外では使用できないとかそういうふうないろんな制限はありますけれども、最終的には、多くの人たちがその生物資源である農業の投入資材であるものにアクセスができるという意味では、私は全体的な枠組みとしてはそんなに懸念は持っておりません。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_080","order":80,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/80","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　特に、ＵＰＯＶ条約が求めている育成者期間って二十年なんですよね。だから、日本はそれをはるかに突破しちゃっている水準に既になっているわけです、それを更に十年延ばすということで。\r\n　これは何を意味しているかということなんですけれども、世界でアグロエコロジーということをいうときは、これ種から始まるんですよ。種から自分たちで決定していくというのが一番大事なんですよね。もちろん、自家採種するかしないかというのはそれはもう農家の選択なので、自家採種しなければアグロエコロジーじゃないということじゃないんですけれども、やはりその種の決定権というのはとても大事です。\r\n　しかし、今例えば、これは自治体によって、もうこの品種変えますってことになると、もう選択の余地がなくなってしまうわけですよね。しかも、その選択の余地がない期間がずっと長くなってしまうというのは、実質的なアグロエコロジー的な運動というものは僕はそこでは伸びなくなってしまうと思うんですね。\r\n　今、ブラジルなんかでもアグロエコロジーとても盛んになっています。これは、二〇〇五年にクリオーロ条項といって、在来種を守る条項が二〇〇五年にできているんですよ。それを基にアグロエコロジー発展してきたんですよね。\r\n　みどりの食料システム戦略というのが出ましたけど、あそこの中に、種、どういう種を作る、項目あるか。ゲノム編集と、あとスマート育種、ＡＩ育種ですよ。だから、これは決定権がある種の政策に関しては僕は皆無だと思うんですよね。\r\n　その点、今の本当のもう一つの日本に欠けているこの分野、つまり在来種、地域の種を守るというそういう政策が今なければ、日本のアグロエコロジー、有機農業は伸びない状況にあるんじゃないかなということで、そこはかなり危惧を持っております。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_081","order":81,"speaker":"岩渕友","speaker_position":"","speaker_group":"日本共産党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/81","speech_text":"○岩渕友君　ありがとうございます。\r\n　次に、印鑰参考人にお伺いをします。\r\n　先ほどのお話の中でも、あと提示していただいた資料の中でも、米国では知的財産権を抑制をして公共品種に予算を投入する政策への転換が進められているというふうにありました。日本とはちょっと逆の方向に進んでいるということなのかなというふうに思います。それで、資料には、米国では特許の六割を外国企業に握られているというふうにありました。\r\n　この知的財産権を強化したとしても、その権利を持っているのが外国企業ということになれば、誰のための強化なのかということになるんじゃないかなというふうに思うんですね。\r\n　それで、本法案で知財権の強化が進められるということになりますけれども、日本の種苗の知財権を外国企業によって占められる危険性がないか、参考人の考えをお聞かせください。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_082","order":82,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/82","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　この件というのはとても大事な話であると思うんですよね。\r\n　結局、何で、先ほどアメリカ政府がその方針を転換したと言って、その後のこと言ってなかったんですけれども、バイデン政権替わっちゃって、トランプ政権になっちゃっているので、今はそこは進んでいないんです。だけど、進んでいないけど、終わったのかというと終わってもいないんですよね。だから、これ、アメリカでもやらなきゃいけないよという認識というのは存在していると僕は考えています。\r\n　なぜかというと、先ほど岩渕議員に指摘していただきましたけれども、アメリカで、知財権、特許権持っている割合というのは、六割が外国企業なんですよ。アメリカだったら、特許権、当然アメリカ企業だろう、モンサントがあるだろう、コルテバがあるだろうと思うかもしれませんけれども、四割しか持っていないんですよ。アメリカで四割ですよ。これ、日本で本格的にやったら、それこそ二割とか、八割が外国企業に占められている、そんな状況になりかねないと思うんですよね。\r\n　そういった意味で、この知財権を余り強化し過ぎるという施策を何でアメリカが変えようとしたのかというのは、こういう背景があると僕は考えております。\r\n　その意味で、やはりこの知財権が強化し過ぎることによって、小さな地域の育種企業、あるいは地方自治体の関係者の方も、これ使ったら訴えられるんじゃないのということで萎縮しかねない。自治体にはそういう法務関係の方はいらっしゃらないと思いますので、やっぱりリスクは避けようという運用になってしまうと、やはりそういった自由も薄れてきてしまいますので、そこは実際に政府が余り強め過ぎないという歯止めをやはりもう一つの方で持っておく必要が僕はあると思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_083","order":83,"speaker":"岩渕友","speaker_position":"","speaker_group":"日本共産党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/83","speech_text":"○岩渕友君　ありがとうございます。\r\n　次も、印鑰参考人にお伺いをしたいんですけれども、育種方法について、先ほど来も出ていますけれども、ゲノム編集とかＡＩ育種が大きな柱になっているということで懸念の声もあります。\r\n　今、遺伝子組換えについて食品表示の仕方も変わっている下で、これもやっぱり不安の声があるわけですけれども、その消費者の知る権利というものを確保するという点でどういう対策が必要だというふうに考えるか、考えをお聞かせいただければと思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_084","order":84,"speaker":"印鑰智哉","speaker_position":"ＯＫシードプロジェクト事務局長","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/84","speech_text":"○参考人（印鑰智哉君）　ありがとうございます。\r\n　知る権利という点は、まず農家から始まるわけですよね。農家が、今ゲノム編集されている種苗かどうかということを知る権利がないです。これ、書く必要がないわけですよね。そういった意味で、この品種はこういう品種だということを知っていれば農家の時点では分かりますけれども、これができない、今知る権利がない。これは、ＥＵにおいても、恐らくイギリスにおいても、これそういう制度になっていくと思うんですよね。ＥＵはもう確定しています。\r\n　だから、種苗の段階では、ＥＵに輸出するときには、日本の企業も、種苗、これゲノム編集していますと書かなきゃいけないはずなんですよね。だったら、国内でも作った方がいいと僕は思います。でないと、それが農家が分からないと、消費者は何を基に安全を、自分の選択をするのかということを、これ分からないですよね。\r\n　そういった意味で、やはり一番基準となるのは、基礎となるのは、種苗の表示制度かなというふうに思います。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_085","order":85,"speaker":"岩渕友","speaker_position":"","speaker_group":"日本共産党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/85","speech_text":"○岩渕友君　ありがとうございます。\r\n　時間が来ているので終わりたいと思うんですけれども、今日は三人の参考人の皆様から貴重な御意見をいただきました。今後の法案審議に生かしていきたいと思います。\r\n　今日はありがとうございました。以上で終わります。"},{"speech_id":"122115007X01520260714_086","order":86,"speaker":"藤木眞也","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122115007X01520260714/86","speech_text":"○委員長（藤木眞也君）　以上をもちまして参考人に対する質疑は終了いたしました。\r\n　参考人の皆様に一言お礼を申し上げます。\r\n　参考人の皆様には、長時間にわたり貴重な御意見をお述べいただきまして、誠にありがとうございました。委員会を代表いたしまして厚くお礼申し上げます。（拍手）\r\n　本日はこれにて散会いたします。\r\n　　　午後三時三十九分散会"}],"bills":null,"source":{"label":"国会会議録検索システム","url":"https://kokkai.ndl.go.jp/"},"disclaimer":"本アプリは非公式です。発言内容の確認は国会会議録検索システムの一次資料を参照してください。"}
