{"issue_id":"122114308X00320260513","house":"参議院","meeting":"国際問題に関する調査会","issue":"第3号","date":"2026-05-13","session":221,"speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513","speeches":[{"speech_id":"122114308X00320260513_001","order":1,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/1","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　ただいまから国際問題に関する調査会を開会いたします。\r\n　委員の異動について御報告いたします。\r\n　昨日までに、脇雅昭君が委員を辞任され、その補欠として神谷政幸君が選任されました。\r\n　　　　─────────────"},{"speech_id":"122114308X00320260513_002","order":2,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/2","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　国際問題に関する調査を議題といたします。\r\n　本日は、「世界の平和と安定に向けた日本の役割」のうち、「現下の国際情勢と世界の安定に向けた日本外交」に関し、「東アジアの安定に向けた課題」について二人の参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。\r\n　御出席をいただいております参考人は、元駐中国特命全権大使・公益財団法人日中友好会館会長宮本雄二さん、東京大学名誉教授和田春樹さんでございます。\r\n　この際、参考人の皆様に一言御挨拶を申し上げます。\r\n　本日は、御多忙のところ御出席いただき、誠にありがとうございます。\r\n　お二人から忌憚のない御意見を賜りまして、今後の調査の参考にいたしたいと存じますので、どうかよろしくお願いをいたします。\r\n　次に、議事の進め方について申し上げます。\r\n　まず、宮本参考人、和田参考人の順にお一人二十分程度で御意見をお述べいただき、その後、二時間程度質疑を行いますので、御協力をよろしくお願いします。\r\n　また、御発言の際は、挙手をしていただき、その都度、会長の許可を得ることとなっておりますので、御承知おきをお願いします。\r\n　なお、御発言は着席のままで結構でございます。\r\n　それでは、まず宮本参考人からお願いをいたします。宮本参考人。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_003","order":3,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/3","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　宮本でございます。\r\n　二十数年ぶりに国会の場で発言する機会を与えられて、また緊張しますね。昔を思い出してまた緊張いたしておりますが。\r\n　私は、一九四六年の生まれでございまして、戦争に負けた後生まれたと。物心付いて、どうして日本は負けると分かっていた戦争をしたのだろうと。これは私、どうしても、大人に聞いても分からない、どうしても分からない私の課題でございまして、折に触れて本を手にし、自分で考え、今日までそれは続いてきております。\r\n　私は、戦前の日本は幾つか大きな間違いをしたというふうに思っております。その一つが、中国に対する認識を間違ったということであります。\r\n　中国は、一九一九年、五四運動が始まりますが、それからナショナリズム、愛国主義、そういうのがようやく国民に根付き始めます。それを踏まえて中国国民党は力を付け、そのど真ん中から中国共産党は生まれたわけでありますが、このナショナリズム、これに対する理解が十分でないまま日本は中国に足を踏み入れ、あの泥沼に陥ってしまったということであります。したがいまして、中国の、あの中国に対する認識の間違いというのがあったと思っております。\r\n　それから、その次は、実は戦前の日米の唯一の本質的な対立点は中国問題だけだったんです。中国の市場を開けというアメリカの要求、中国から撤退しろというアメリカの要求、それを日本がのまなかったということであります。したがって、太平洋戦争に導いていくその出発点は中国問題だったということです。\r\n　その意味で、我々は、アメリカの理解が不十分であったということであります。米中、今日もまた想像されますが、似たような構図が戦前もあって、日本は判断ミスをしたということであります。これは重く受け止めて我々はやっていかなきゃいけないと思います。\r\n　とりわけ、昨年、トランプ大統領が再選をされて、そして世界は再び激動の中に放り込まれまして、私は、必然的に、一九二九年、ウォール街の株の大暴落に始まる世界大恐慌、それは結局、第二次大戦に導いていくわけでありますが、一九二九年を思い出し、そしてこの戦前の日本の間違いを思い出しました。やはり我々はしっかりと世界を見なければいけない、とりわけアメリカと中国をしっかり見なければいけないよ、そうしないと国を誤るということを改めて思いました。\r\n　同じように、このように、米中は、中国が台頭した結果、米中関係が世界の大きなところを決めるようになりました。戦後、我々が今直面しております様々な動き、その根源に中国の台頭があるのは間違いありません。中国が台頭したことによって世界は動揺しております。しかし、これは中国からすると大きくなったのに何だということでしょうが、客観的に見て、中国の台頭が世界を動揺させているということであります。\r\n　そして、その中国とアメリカが今こういう関係になっておりまして、米中関係をどう見るかというのが再び我々にとっての喫緊の課題になってまいりました。その米中関係を見るときに、いろんな、前提を申し上げますと、アメリカと中国は長期的な競争関係に入ります。これはもう一朝一夕に、簡単に動きません。その間本当に激しい戦いになるのか、そうじゃなくて手を結ぶのかと、これはアメリカ、中国の選択によっております。しかし、この両者が競争関係に入るというのは、これは間違いないと思います。\r\n　したがって、私は、今回、まさに今日、今晩から始まるトランプ大統領の訪中という極めて重要な出来事を見る一つの視点として、いろんな問題がどういうふうに解決された、どういうふうに扱われたという、そういう局面だけではなくて、アメリカと中国がどういうふうな国と国との関係をつくろうとしているのかと、ここをしっかりと眺めなければいけないというふうに思います。なぜならば、不安定で折に触れてぶつかり合う二国間関係は、アメリカにとっても中国にとっても都合が悪いわけです。国を運営し、外交をやっていこうとするときには、やっぱり予測可能性というのは極めて大事なわけです。予測可能性がなければ、全ての国にとってマイナスなわけですね。したがって、中国もアメリカも、彼らとしてはこの競争関係を管理したい。\r\n　したがって、私は、今回の米中首脳会談の最大の関心は、よく今言われております貿易委員会、投資委員会という、すなわち両国の協議の場ができるかどうか、これが非常に大きな意味を持っていると思います。この協議の場ができますと、これは恒常的に閣僚レベル、あるいは下のレベルでの意思疎通が始まります。それはやっぱり関係を安定させるんですね。\r\n　バイデン政権のときに、私が非常に注目しておりましたそういう米中の対話の場がありました。これは両国の首脳が合意してできたものです。名前は米中関係の指導原則を議論するチーム、これをつくって議論、その米中関係の指導原則を議論させるということで、これは間違いなく中国が言い出したと思います。こういう指導原則とかこういうのは中国好きですから。しかし、アメリカが同意してその議論に入った、すなわちアメリカと中国という、この二国間関係をどうするか、これを両国が話し始めていたんです、バイデン政権のときには。流れとしてはそういうふうになるんですね。\r\n　ですから、一方で、米中がぶつかり合うその余波を我々は受けますので大変ですけれども、しかし同時に、米中がそういう方向で両国関係を安定させる、この動きもあるんだと、これも同時に眺めていきませんと、我々、米中関係を正しく見ることにならないだろうというふうに思っております。\r\n　そういう大きな情勢の中で、東アジアを見ますと、これはもう運が良かったんですよ。すなわち、もうベトナム戦争で、戦争が終わって、その後、一回、中国が教訓を与えるといってベトナムに入りましたけれども、基本的には平和が続いて、なおかつその東アジアの経済のリーダーになったのが日本で良かったですよ。なぜならば、日本はほかの国が発展するのを助けましたね。ですから、日本がまず発展して、韓国、台湾、香港、シンガポール、こういうところは後で、いわゆる雁行型、あの経済発展という東アジアの経済発展モデル。おかげでＡＳＥＡＮも含めた全体の経済発展ができましたでしょう。\r\n　そして、ついに今や、アジア、特に東アジアが世界経済のエンジンだと言われるぐらいになったんですね。これは、やっぱり平和で安定した国際関係があったからなんですね。ここはもうしっかりと我々は押さえておかなきゃいけない。平和で安定した国際関係が経済発展の前提なんですね。これがあったから東アジアはここまで発展できたと。いかにしてそれを担保するかというのは日本外交の重要な柱だというふうに思っています。\r\n　それから、安全保障の専門家の方、今日はいらっしゃらないので余り悪口を言ってはいけませんが、安全保障の専門の方は、もうもちろん専門家として自分の視点からおっしゃっていて、それはそれで正しいんです。\r\n　ただ、幾つかのところで、我々は見落としていけないのは、戦前は、軍事力を使っていろんな行動をしましたでしょう。あれは経済権益を取るためだったんです。軍事力を使って、中国という領土を自分の勢力下に置くということは、あの経済を日本のものにできたわけです。アフリカの植民地、いろんな植民地、軍事力で行って、軍事力の結果、経済的な利益を得るというのが、戦前のいわゆる帝国主義と、植民地主義と言われた時代の軍事力の在り方だったんですね。今、軍事力で経済的な利益取れますか。\r\n　よく、中国が軍事的に強くなれば南シナ海をすぐ取ると。軍事力を使って南シナ海を取って、どれだけ経済的利益になりますか。そうじゃなくて、ＡＳＥＡＮにもっと投資をして、ＡＳＥＡＮの経済を発展させた方が経済にとって利益になるんですね。だから、軍事力の役割が戦後変わっていると、そういうことも東アジアを考えるときに見ていかなきゃいかぬと思います。\r\n　日中関係に入ります。\r\n　日中関係はもう、政治、外交の柱があり、軍事安全保障の柱があり、経済の柱があり、文化、民間交流の柱があるんです。この全部を踏まえて日中関係なんです。安全保障は大事です。しかし、安全保障で日中関係全体を牛耳ってはならないというのを私は強く言っているわけです。トータルな日中関係をいかにして日本にとって一番いい形にするかということは私の願いであります。\r\n　軍事安全保障も大事です。とりわけ、中国がこれだけの期間にわたり急速に軍事力を増強させ、そして、私は、基本は台湾の関係で軍事力を増やしたと思っていますが、しかし、何のために増やしたのか、これからそれを使ってどうするのか、そこについて中国は一切説明しない。したがって、我々は疑心暗鬼になってしまうということ、これ事実です。したがって、それに対して、日本が軍事安全保障の対応をすること自体には私は一度も反対したことはありません。それは、軍事専門家の方がお考えになって、必要なことであればおやりになればいいんですが、だからといって、政治、外交の関係、経済の関係、それ以外の関係は依然として大事ですし、先ほど申し上げましたように、政治、外交は頑張らないと、東アジアで平和で安定した国際関係はつくれない、それがつくれなければ我々の経済発展はできないと、こういう構図になっているときに軍事安全保障だけでやるわけにはいかないということを御理解いただけると思います。そういう包括的に対中関係を進めていくと。\r\n　それで、その対中関係ですが、ここに書きましたように、四つの問題を抱えております。一番最初に台湾問題です。日中国交正常化、七二年の最大の問題が台湾問題でした。それから、二番目に出てきたのが歴史、歴史認識問題です。これ、教科書問題で出てきました。三番目に尖閣をめぐる問題になってきていて、これはもう後の方になってから中国が自分の領土だと、こう言い出したものですから、その後、日中の問題になってしまったわけですね。そして、二〇一二年のいわゆる日本の尖閣の国有化のときに、中国は実力による現状変更、これは、現在の国際法では国際法違反だというふうに認定されておりますが、その実力による現状変更をやりました。なぜならば、それまで尖閣は圧倒的に日本が実効支配をしていたわけです。その実効支配体制を少なくとも同じにすると、中国と日本が同じような実効支配をしているんだという形をつくるということのための方針転換をして、今日、三百何日ですか、中国船があの辺りを徘回しているし、領海へもしょっちゅう来ていると、こういう状況をつくり上げました。\r\n　あのときに、世界は日本と中国は戦争するかもしれないと思ったんですね。我々は鈍感で、その感覚が弱かったんですが、欧米の専門家の議論を聞くと、いや、これ、日中は戦争するんじゃないかというふうに彼らは本気で心配していたんですね。客観的に見てそういう状況だったわけです。すなわち、戦後初めて日本の自衛隊と人民解放軍が直接対峙するという局面ができ上がったわけです。\r\n　それまで日中の安全保障対話というのをやっておりましたが、それは何をやったかというと、日米安保条約があって、この日米安保条約で、もし台湾で何かあったときに日本はどういう協力をアメリカにするんだと。これが日米安全保障対話だったんですよ。\r\n　ところが、尖閣以来、日本と中国の軍事的な対峙がもう直接なものになってしまって、その傾向はますます強くなってきているということで、安全保障の柱がどんと立ちました。これが今、日中関係を大きく左右する、そういう大きな柱になってしまったわけですね。\r\n　そして、現在、去年の高市首相の国会における台湾絡みの御発言によって、日中関係は止まりました。これはですね、いや、本当に止まったんですよ。\r\n　一九四九年に中華人民共和国が成立して以来、政府同士は厳しい関係にあるし、もうもちろん最初は我々は中華民国、台湾を承認しておりましたので、大陸の中華人民共和国政府とは外交関係ありませんでしたから、政府同士の付き合いはなかったんですが、したがって、向こうは日本の政府をもう事あるごとに非難し、攻撃していたわけですね、中国政府は。\r\n　しかし同時に、いわゆる民間の交流というのは意識的に彼らはやっていた。ですから、民間交流が途絶えたことは一回もないんですが、今日、民間交流、止まりました。本当にもう純粋に個人の、個人と個人の関係の交流、これはまだ続いています。しかし、民間というのは、中国にいわゆる民間組織というのがあるんですが、日本でいう民間とは意味が違いますけれども、そういう民間組織が中国にあって、それと日本の民間組織が交流していたので、それが今全部止まりました。対話の窓口が止まっているんですね。ですから、これは日中関係上、極めて異常な状態が今出現しているということであります。\r\n　これに対してどうするかという問題、これから御質問もあると思いますので、そのときにお答えすることにいたしますが。いずれにしても、状況はそういうふうにして非常に厳しくて、それを戻すための外交努力というのが非常に必要になっているということでございます。\r\n　その前提として、これはもう日本の方々に是非御理解いただきたいと思いますのは、よく二〇一二年のこの尖閣の問題があって、それから二〇一四年の安倍首相の習近平主席との会談が再開されたと、あれが一つの前例という形で皆さんよくお考えになるんですが、客観的に見てあのときと、あのときと今日とで日中の力関係はまた変わってきているんです。この十年で中国はまた、経済はまた倍になっているんですよ。日本はそのまま、向こうは倍になっている。軍事力も更に強い、強化している。\r\n　そして、習近平外交は積極的にやりましたから、その結果、国際的な影響力というのを中国は付けてきていると、そういう中国と今我々が対峙しなきゃいけないという、そういう局面にあるということなんです。\r\n　外交は極めて現実を反映します。希望的観測は受け入れてくれません。現実があって、その現実を踏まえたものしか外交はできません。そうすると、そういう中国とこういう日本というのを外交するときにはっきり認識して、だからといって卑屈になる必要は全くありません。全くありませんが、客観的に実はそうであるということはしっかりと踏まえた外交をしないとうまくいかないだろうというふうに思っております。\r\n　そうしますと、最後に、あと二分ぐらいですので、最後に、日中はそれじゃ戦う側面ばかりかというと、そうじゃございません。日中の協力できる範囲というのは結構あります。\r\n　一つは、中国は、皆さん方の想像と違ってと言っちゃ言い過ぎと思いますが、今我々が言っている現行国際秩序、法に基づく国際秩序、これ支持しているんですよ、中国は。いや、本当かということをおっしゃる方いらっしゃると思いますが、彼らは彼らのロジックで支持しているんですね。ですから、今、アメリカがそれに対して背を向けているときに、いかにしてこれを維持、補強していくかと、これは日中共通の課題です。東アジアの平和と発展、これも当然共通の課題です。それから、世界のいわゆる環境問題、感染症の問題等あります。当然これもやらなきゃいけません。そして、経済です。経済は、経済安全保障が大事ですから、当然経済に制限を受けますが、しかし、ボリューム、量という話をすると、経済安全保障の影響を受けない分野は山ほどあるわけです。これをお互いに利用しないという手はないと思います。\r\n　最後に、国民同士の交流。これは、もう最後はここに私は来ると思っておりますので、どんな状況でもこの国民同士の交流というのは強めたい。それゆえに、現在、中国がそういう国民同士の交流というのを止めているということは、私は甚だ遺憾であると、早急に是正されるべきであるというふうに考えております。\r\n　以上であります。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_004","order":4,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/4","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　ありがとうございました。\r\n　次に、和田参考人にお願いいたします。和田参考人。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_005","order":5,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/5","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　それでは、お話しさせていただきます。\r\n　今日のウクライナは明日の東アジアかもしれないという岸田文雄首相の言葉は広く各方面に影響を与えたようです。しかし、私は、これは日本国の首相の言葉としては適切ではないと思いました。ソ連という大国を構成しているロシアとウクライナ、構成していたロシアとウクライナの間で始まった兄弟殺しの戦争ですから、戦争をその地域に封じ込め、速やかに停止させ、戦火がよその地域へ、私たちの地域へ拡大するのを防ぐことが必要です。\r\n　一九四一年六月、ドイツがソ連に侵攻したとき、ソ連の極東地方は直前に結ばれた日ソ中立条約で平和が保障されていました。あのとき、日本がヒトラーを助けるつもりでソ連を攻めなかったことは、戦前唯一賢明な選択であったと思います。歴史はこのように続いているのです。\r\n　第二点に参ります。\r\n　日本が位置する東アジアは平和な地域で、最近になって戦争の気配が感じられるようになったと考える人がいるとしたら、途方もない間違いです。日清戦争から大東亜戦争まで、この地域では絶え間なく戦争が続いていました。この五十年続いた戦争の主役は日本でした。この時代は一九四五年八月十五日に日本の降伏で終わりました。\r\n　だが、それから僅か五年後、日本から独立した朝鮮に生まれた二つの国家が国土統一を目指して戦争を開始しました。この戦争は、米ソ冷戦最前線の戦争、朝鮮における米中戦争に転化しました。敗戦国日本は米軍の単独占領下にある従属国でしたので、米軍の命令で米軍、国連軍に全面的に協力させられました。米軍は日本から絶え間なく出撃し、共産軍と北朝鮮を爆撃しました。他方で、米国は、台湾を中国共産党軍より防衛するとして、第七艦隊を台湾海峡に派遣しました。台湾の国民党軍は朝鮮戦争に参戦しませんでしたが、国連軍に各種の兵たん支援を行いました。一九五一年、サンフランシスコ平和条約によって日本は独立したことになったのですが、同時に日米安保条約とアチソン・吉田交換公文を結び、占領当時と変わりなく、米軍、国連軍の戦争の基地であり続けました。\r\n　一九五三年七月、朝鮮戦争は停戦協定の調印により、撃ち方やめの両軍対峙状況に入りました。停戦協定は、高い水準の政治会談、会議を開催し、朝鮮問題の平和的解決を図ることを予定していましたが、開かれたジュネーブ会議は解決をもたらさず、朝鮮半島は停戦協定のまま、両軍対峙の状態のまま七十年を過ごしました。\r\n　今から振り返れば、この間、問題の軍事的解決に戻ることなく停戦状態を守り続けたのは、南北朝鮮民族の英知と勇気であったと、称賛に値すると思います。しかし、軍事境界線を挟んだ韓国軍・米軍、国連軍対朝鮮人民軍の対立は残り、東北アジアの変わらぬ軍事的緊張の原点です。\r\n　台湾に生き延びた中華民国政府は、台湾海峡を挟んで大陸中国と対立しています。中国は、一九七七年に米国と和解し、目覚ましい経済成長を遂げ、世界第二位の超大国になりました。台湾の経済成長も目覚ましいものであります。最近では、大陸中国は、米国の台湾保護、台湾の独立志向に強く反発し、軍事的威嚇を加えています。両岸問題は、今日、東北アジアの緊張の第二の焦点となっています。\r\n　その上に、東北アジア地域は、中ロ米の核大国が顔を突き合わせ、新たに北朝鮮が核保有国として加わり、米軍の基地を抱え、米国の核の傘の下にある韓国と日本が核保有四国の間にあるという、まさに人類核危機の中心です。この地域で戦争が起これば、世界核戦争になってしまいます。ですから、この地域でどういう理由であれ戦争を起こさないということが、そのために最大限の努力を払うことが必要です。\r\n　第三点ですが、目下のところ、この地域の最大の問題は、日本と朝鮮民主主義人民共和国との敵対関係です。全ての国は、隣国と正常な国交を持たなければ平和に生きられません。それなのに、日本は隣国五か国のうち唯一北朝鮮とだけ国交を持っていません。この国を三十六年間植民地にしてきた歴史を八十年たっても清算していないのです。\r\n　日朝国交正常化交渉は、一九九一年に開始されましたが、九二年に決裂します。そして、二〇〇〇年に再開され、二〇〇二年九月の小泉・金正日会談で合意に至り、平壌宣言が発されました。拉致問題の交渉も大きく進み、生存拉致被害者五人が帰国しました。だが、二〇〇四年、薮中局長が横田めぐみさんの遺骨として持ち帰ったものから横田さんとは別人のＤＮＡが検出されたという報告が出され、細田官房長官は、この骨は他人のものだと断定し、北朝鮮に強く抗議したわけです。これによって、日朝交渉は決裂してしまいます。\r\n　他方で、二〇〇五年九月には、日本が推進した六者協議は画期的な合意に到達しました。日朝国交正常化、朝米国交正常化の約束と北朝鮮核兵器計画の放棄を同時実現するという内容でした。だが、この合意は直ちに潰されてしまいます。二〇〇六年六月、小泉内閣は、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律、いわゆる北朝鮮人権法を制定し、北朝鮮と対決する方針を打ち出しました。同年九月、安倍晋三新首相は、内閣を挙げて拉致問題対策本部を組織し、全ての拉致被害者の生還を強く求めていきますと宣言しました。同年十月、北朝鮮が最初の核実験を行うと、北朝鮮船舶の入港禁止、北朝鮮からの輸入の全面禁止、北朝鮮国籍者の入国禁止を決定しました。やがて制裁は貿易と交流の全面遮断に行き着くのです。その後、二〇一四年、ストックホルム合意により、交渉再開への希望が生まれましたが、田中実氏の生存を明らかにした調査結果は不満だとして、安倍第二次政府は報告書の受取を拒否しました。これによって対立、交渉は決裂してしまいます。\r\n　核・ミサイル開発を進める北朝鮮と米国の対立が激化する中で、二〇一七年三月六日、北朝鮮は秋田沖三百キロの日本の排他的経済水域内に中距離ミサイル三発を撃ち込み、翌日、この発射は、不測の事態が起きた場合、日本に駐留する米軍の基地を攻撃する任務を持つ砲兵部隊によって実施されたと発表しました。\r\n　この状況に至っても、安倍首相から石破首相まで歴代の首相は、拉致問題が自分の政権の最重要課題であるとし、被害者全員の帰国を要求して、金正恩委員長との会談を希望すると繰り返すばかりでした。さらに、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を解決し、国交正常化を目指しますと施政方針演説で繰り返してはおります。しかし、日本政府は、この間、ブルーリボンのバッジを大臣の胸に付けて、米国大統領に拉致問題の支援をお願いするという以上のことはできていないのです。\r\n　拉致問題は日本国家の最重要課題だというわけですから、何としても交渉を最後まで行って、解決をしなければなりません。そのためにも、日朝国交正常化交渉を再開しなければならないわけです。小泉首相と田中局長が拉致問題の解決を、交渉を大きく前進させ得たのは、日朝国交交渉の中で拉致問題の交渉を進めたからです。\r\n　国交正常化交渉を再開するには、二〇〇六年の北朝鮮人権法による制裁と攻撃の姿勢が改められなければなりませんが、少なくとも朝鮮高校を高校教育無償化措置の対象から除外している政策の修正がなされなければならないということは誰もが了解している点だと思います。北朝鮮側は拉致を認め、謝罪し、五人とその家族を日本に帰国、渡日させ、さらに三回も白紙に戻して被害者生死の調査をしているのです。その三回目の調査報告の受取すら拒否しているのは日本です。その報告書の受取を拒否しておいて、金正恩委員長との交渉を求めるというのは、外交的には余りに無礼な態度ではないかと私は思います。\r\n　拉致問題で言わば最後の交渉に進めるには、北朝鮮側の報告を受け取ってどのように判断するかということを考えておかなければなりません。帰国した拉致被害者五人から聞き取りをした拉致対策本部の記録があります。その記録を、隠されておりますが、この記録を公開してもらい、両院の拉致問題特別委員会等でこれを検証して、北朝鮮側の五名生存、八名死亡、二名不入境、さらに一名不入境、一名生存という報告を受け入れるかどうかについて最終的な結論を出すことができると思います。\r\n　いずれにしても、日本としては、生存している可能性のある者については帰国させよ、あるいは帰国を待つ、死亡したと考えるほかない者については、その死の責任は北朝鮮側にあるとして、正当な賠償金を支払えと主張するほかはありません。\r\n　拉致問題の解決に至れば、国交正常化交渉をまとめ、経済協力の交渉が終わらなくても、国交正常化を断行すべきであると思います。日朝間の敵対、対立を解いていくためには、核・ミサイル問題の交渉を行うためには、日朝国交正常化が必要です。\r\n　第四点。さらに、日本は東北アジア地域の戦争の引き金になり得る領土問題を国論とするのをやめるべきだと思います。\r\n　サンフランシスコ平和条約において、日本は、朝鮮、台湾、千島、南樺太、南洋諸島に対する全ての権利、請求権を放棄しました。しかし、その後、日本は、降伏の結果失った南千島は固有の領土であるとして、その回復要求をソ連、ロシアに対して提起するようになりました。大変な御努力があったわけですが、あわせて、色丹島、歯舞諸島の返還も要求しております。\r\n　韓国に対しては、韓国が日本から独立するに当たって独島までを自国の領土として主張しているのを認めずに、平和条約で放棄した朝鮮の附属島嶼には独島は入っていないとして、固有領土たる竹島を返せと主張しています、主張してきました。\r\n　日本は憲法九条で国際紛争を解決する手段として武力を行使することを永久にしないと誓約しておる国家ですから、これまでは無事に済みました。しかし、今や憲法九条を改正して日本の領土を守る軍隊の存在を憲法に書き込もうという動きがあるようですが、そうなれば領土要求は戦争の原因になりかねません。\r\n　個別に申せば、ロシアとの関係で放棄した千島列島に択捉、国後島は含まれていないと主張することは地理学上、歴史学上の常識に反しており、成り立ちません。日本はロシアとの間に平和条約を結ぶとすれば、これらの島のソ連領有を確認するほかありません。だが、そうすれば、そこで平和条約を結べば、一九五六年の日ソ共同宣言第九項により、ソ連の継承国家が平和条約締結後に日本国の要望に応え、かつ日本国の利益を考慮して歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すとの旧ソ連政府の約束を履行すると期待できます。今となってみれば、これが最後の希望です。\r\n　竹島については、日本に国土全体を奪われていた朝鮮が、独立に当たって、奪われていた領土の中には独島が含まれていると宣言している以上、日本としてはそれを認めるほかはないでしょう。ただし、経済水域は、鬱陵島と隠岐の島の中間線に決めるように主張しなければなりません。\r\n　また、中国が領土主張をしている尖閣諸島については日中間で直ちに交渉を開始するべきだと思います。この方面の国境線については日中国交正常化の際の合意がつくられていなかったのは明らかなのですから。\r\n　第五点です。\r\n　東北アジアは、ロシア、中国、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国、日本、米国、六国より成ると考えられます。日本がこの地域について国家的な文書で言及した最初は、二〇〇二年の日朝平壌宣言でした。その第四項は次のとおりです。双方は、北東アジア地域の平和と安定を維持、強化するため、互いに協力していくことを確認した、この合意が中国、米国を動かし、二〇〇三年から日朝中米韓ロの六者協議が始まったのです。この六者協議の経験は私たちの地域の歴史の中の最高の光であり、今日立ち返るべき出発点がここにあります。\r\n　今日、東南アジアではＡＳＥＡＮの働きがよく知られております。ＡＳＥＡＮは一九六七年にできましたが、一九九五年にはベトナムを加えて、そしてＡＳＥＡＮ地域フォーラム、ＡＳＥＡＮプラス３、そして東アジア・サミットを発足させるような立派な活動をしております。\r\n　とすれば、私たちの地域でもＡＳＥＡＮに倣って東北アジア諸国の恒常的な連絡、協議の形をつくることが可能でもあり、必要でもあると考えられます。最初は単なるオーガナイゼーションから出発すべきでしょう。私たちの地域には、緊急時の連絡組織、ホットラインを持つことが最小限の必要事だからです。ですから、まずオーガナイゼーション・オブ・ノースイースト・エーシャン・ネーションズ、ＯＮＥＡＮをつくりまして会議を開くことにすべきだと思います。\r\n　この六国でこれを構成した会議ですが、この会議の下に下部会議として、第一に東北アジア島嶼会議を持つ必要があります。海南島、台湾、沖縄、済州島、サハリン、北海道、択捉島、ハワイの八島がメンバー候補です。それから、第二は東北アジア都市会議です。台北、北京、平壌、ソウル、ウラジオストク、ユジノサハリンスク、東京、アンカレジ、ホノルル、九都市の代表です。さらには、ＯＮＥＡＮのプラス４の会議も開催すべきだと思います。プラス４は、モンゴル、ベトナム、フィリピン、カナダです。\r\n　全ての会議が動き出せば、ＯＮＥＡＮの六か国はこの組織の基本原則について討議し、確認していく必要があります。まず、六か国は、朝鮮戦争の停戦協定を尊重することを確認し、日米中ロ四か国は、朝鮮民族が朝鮮の平和的統一を願うならその意思を尊重するということを確認する。さらに、六か国は、台湾が中国の一部であると認め、日米韓朝ロ五か国は両岸の平和的な融合を妨げないことを確認すると。\r\n　これらの原則が確認されれば、ＯＮＥＡＮはＡＳＥＡＮと並ぶことができます。アソシエーション・オブ・ノースイースト・エーシャン・ネーションズ、東北アジア諸国連合です。この団体がＡＳＥＡＮと協力して、東アジア太平洋全域の平和、協力、共生のために努力していきます。\r\n　超過しまして、失礼しました、どうも。以上です。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_006","order":6,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/6","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　ありがとうございました。\r\n　これより参考人に対する質疑を行います。\r\n　質疑は答弁時間を含め、お一人十分以内となるように御協力をお願いいたします。\r\n　なお、質疑及び答弁は着席のままで結構でございます。\r\n　質疑をお受けします。\r\n　原田秀一君。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_007","order":7,"speaker":"原田秀一","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/7","speech_text":"○原田秀一君　国民民主党・新緑風会の原田秀一です。\r\n　参考人の先生方、本日は貴重なお話をいただきまして、誠にありがとうございます。\r\n　まず、宮本参考人にお伺いさせていただきます。\r\n　東アジアにおいて、日米中の軍事バランスが構造的に変化し、かつ米国の関与の予見可能性が低下しています。また、台湾有事に関する高市総理の発言が中国に誤ったメッセージを与えています。こうした中で、我が国は現状をどう捉え、どのような行動指針を持つべきかについて質問をさせていただきます。\r\n　まず、宮本参考人は、中国が武力行使を踏み切るのは台湾が独立へ動くときであるという見解を示されていると理解しております。しかし、習近平政権が掲げる中華民族の偉大なる復興という文言、あるいは、報じられる中国国内の政治力学などを踏まえ、台湾の出方にかかわらず、自らのタイムスケジュールに基づいて武力行使を選択するのではないかとの見方も増えているように思います。\r\n　現在の中国指導部は、状況が許せば武力による現状変更を選択する意思があるのか、あるいは、現状が維持され、台湾が独立に向かわなければ、積極的に武力行使をする意図は乏しいと見てよいのか、参考人の最新の分析をお聞かせください。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_008","order":8,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/8","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　台湾問題はですね、一にかかって中国の内政問題です。\r\n　私は、一九九〇年代の終わり頃、江沢民さんの時代に北京に勤務いたしておりました。あのときに李登輝さんの総統再選の問題があって、江沢民の中国はミサイルの演習等をやって台湾に対して圧力を掛けました。それに対して、クリントン大統領が空母二隻を台湾海峡を通して、そういうことは許さないぞという実力を誇示したわけですね。\r\n　それ以来、中国はアメリカを寄せないという軍事力の増強に邁進するわけですが、あの段階でも、もし台湾が独立を宣言して、私どもは中国でみんなと議論していましたけれども、江沢民さんに、あのときにはもう明々白々中国負けるんですよ、しかしながら、江沢民さんに台湾に武力攻撃を仕掛けないという選択肢はないというみんなの結論なんです。\r\n　台湾が独立をやろうとしているときに、何もせずにじっと見ている中国の指導者として歴史に記載されるのか、アメリカと負けても攻撃をした指導者として記載、残されるのかといったときに、みんな後者を選ぶであろうと。すなわち、台湾問題はですね、軍事力がここまで来たから行く、ここまで下がったから落ちるという、そういう性質の問題ではないということです。\r\n　したがって、台湾の人も大陸からすると、あれは中国の人なんですね。したがって、同じ人たちに武力攻撃をして、そこで大きな損害が生じるわけですから、そのときは、中国の中で通る大義名分、中国の当局と国民との間で通る大義名分がないと、私は、中国の内政としては、そこで決着をしないだろうというふうに思っております。すなわち、指導者の都合、指導者が歴史に名を残す、そのために今、台湾を攻めるのだというふうに思ったとしても、一般の国民の人たちがそう思っていなければ、それに対しては反対、反発が生じ得るということです。\r\n　いやいや、習近平さんはそれだけの力を持っているから、それぐらい押し切ってやれるだろうということですが、しかし、民の声というのは、私は想像以上に中国では効いているというふうに思っていますし、それから、その結果、経済に響いてくるんですね。台湾を侵攻して、それはもういろんなシナリオがありますから、ほとんど中国が傷つかずに台湾を屈服させることができるというシナリオもあるやに聞いておりますけれども、しかし、普通の想定は、お互いに経済に対しては大変な打撃を与えるわけです。\r\n　そうすると、中国の今の国内の経済状況で、したがって、国民にどういう影響を及ぼすかということを考えていきますと、そのときには、国民が、自分は台湾の解放なんて望んでもいなかったと、あなた、自分の都合でそういうことをやっていった結果、我々はこの結果、こういうことですかということになると、不満がたまってくるということなんです。ですから、今の中国の社会は、習近平政権が完全にもう隅々まで抑え込んで自分の思うとおりに牛耳られるような、そういう社会の体制ではないというのが私の認識です。\r\n　そうすると、国民の反応というのは非常に気になる状況になっていて、国民の反応は、国民が納得する大義名分がない限り、台湾に対する出動ということについては納得しないであろうと、やっぱり内政のロジックが大きいのかなというのが私の現時点の判断であります。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_009","order":9,"speaker":"原田秀一","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/9","speech_text":"○原田秀一君　ありがとうございます。\r\n　続きましても、宮本参考人にお伺いします。\r\n　日中の対峙を前提として軍事バランスの破綻を防ぐことも大事ですが、東アジアの安定のためには、日中が友好的な関係を深めていくことこそが究極的には双方の国益にかなうと私は考えています。\r\n　我が国の安全保障は、引き続き日米同盟基軸でなければならないとは思いますが、単純に米国の関与が弱まる部分を日本が肩代わりして中国と対峙すべきかといえば、それは少し違うのではないかと考えております。\r\n　しかし、台湾問題を別としても、先ほどお話ししていただきましたように、尖閣問題を始め、日中は東シナ海で対立を抱えています。第一列島線、第二列島線などという言葉がありますように、中国が海洋進出を進める中で、地政学的に日中は対立を生じやすい立ち位置にもあります。\r\n　こうした中で、日中が戦略的互恵関係を再構築して、更に進んで友好的な関係に進化させていくためには、どのようなプロセスが必要だとお考えでしょうか。第一線で日中関係を支えてこられました参考人のお考えをお聞かせください。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_010","order":10,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/10","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　鈴木議長ですか、も懐かしく思い出されると思うんですが、米ソ冷戦の頃ですね、我々は、ソ連は日本にとっての軍事的脅威かどうかということを議論いたしました。そのときの日本政府の公式の答弁は、脅威は能力と意思が合致して現実化すると。ソ連に能力はあるが、意思はないのでソ連は脅威ではないというふうに日本政府は結論を出したわけです。その意思に関わる部分、これ実は外交なわけですね。どういう外交関係を持つかということで、この意思に影響を及ぼすことができるわけです。\r\n　したがって、単にその軍事力をどうするかというだけではない、外交関係も含めた中国との関係構築というのが非常に必要になってくるというふうに思います。そのためには、日本も中国も中長期的、とりわけ長期的な広い視野から、何が自分たちにとっての一番の国益なのかということを考えてもらいたいと私思っているわけです。そうすると、日本にとっても中国にとっても、この地域に平和と安定を確保して、経済の持続的発展を実現して、もって国民の幸せ追求を可能にすると。これが中国にとっても日本にとってもベストじゃないでしょうか。\r\n　そうすると、両国の政府は、これを最終目標として、それを実現するためにどうしたらいいかということを考えていく。今、軍事力の問題が対峙しているんだったら、それを、そういう目標のためにどういうふうにしてその対立の関係を、じゃ、弱くすることができるかと考えていくということだと思うんです。\r\n　私は、二〇〇八年、福田総理と胡錦濤主席の間で署名もされました日中共同声明、そこにおいて戦略的互恵関係というのが明白に両国政府の約束として書き込まれたんですね、そのときに北京におりましたけれども。それはまさに、そういう中長期的な両国の国家利益、それを実現していく、そのためには国際場裏で協力しなきゃいけない。すなわち、国際関係も含めたそういう環境をつくらない限り、戦略的互恵関係が実現しない。両国のために、世界のためにも踏み出していって、世界のためにそういう関係をつくるんだと。いわゆる国際秩序をいかにして守っていくかということも含めた、そういう日中関係にしようという理念の表れだったわけです。\r\n　是非、今日も、それをもう一回思い出して、もう両国政府はずっと戦略的互恵関係と言い続けておりますので、その中身をそれに合ったものに充実させていただきたいと強く思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_011","order":11,"speaker":"原田秀一","speaker_position":"","speaker_group":"国民民主党・新緑風会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/11","speech_text":"○原田秀一君　ありがとうございました。\r\n　時間参りましたので、終了させていただきます。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_012","order":12,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/12","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　若井敦子さん。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_013","order":13,"speaker":"若井敦子","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/13","speech_text":"○若井敦子君　自由民主党の若井敦子でございます。\r\n　本日は、宮本参考人と和田参考人から御示唆に富んだお話をいただき、誠にありがとうございました。私も、不勉強ゆえに大変興味深く拝聴させていただきました。\r\n　いよいよ今夜、トランプ大統領が北京に到着され、あしたからは、対イラン軍事作戦のため延期になっていた習近平国家主席との米中首脳会談が始まるわけでございます。\r\n　そこでは、イラン情勢についての協議や貿易摩擦の緩和、また中東、台湾情勢の安定化に向けた具体的な合意がなされるのではないかと期待するところではありますが、しかし、もしこの米中間で重要な合意がなされたとするならば、この東アジアの安定に向けて大きな前進となる可能性がある一方で、日本を含む東アジア地域の秩序を米中が主導してしまうことというのは我々日本にとっても望ましくないのではないかという懸念もあるわけでございます。\r\n　先ほど、お話の中では、この東アジアの平和と安定に向けて日本外交が果たしていくべき役割をお話しをいただき、またこの東アジアには安全保障対話というもの、また危機管理の枠組みが不足をしているということで、二国間の関係だけではなくて、多国間の安全保障のメカニズムの必要が、それが必要だとの御指摘も今いただいたところでございます。\r\n　そこで、宮本参考人、和田参考人に一問ずつ御質問をさせていただきたいと思います。\r\n　これまでのアジア太平洋地域の安全保障協力の枠組みというのは、米国とのハブ・アンド・スポーク型が基本でしたが、現在のこの情勢変化に伴っては、多層で、そして多重的な枠組みに発展しつつあると私も認識をしているところでございます。\r\n　我が国においては、日米同盟の強化に加え、二国間及び多国間の安全保障協力を重層的に組み合わせることで、地域における安全保障環境を日本にとって望ましくしていく取組を今進めていただいているところでございますが、さらに、安全保障政策の発信や意見交換の場所として、政府間協議のみならず、政府関係者と民間有識者の双方が出席をする枠組みも活用して、日本の安全保障政策に対する各国の理解促進を図るとともに、地域における協力促進や信頼醸成に取組を進めているところであります。\r\n　先ほどのお話の中で、和田参考人からは、ＡＳＥＡＮに倣った東北アジア、これ六か国、中国、ロシア、北朝鮮、韓国、日本、そしてアメリカの枠組みを御提案をいただいたわけでございますけれども、これ、地理的にもアメリカを東北アジアに入れるというところがポイントになるのかなと思っておりますが、この新しい対話の場の御提案について宮本参考人はどのようにお考えなのか。宮本参考人の資料も拝見させていただきましたけれども、その中に非政府間の対話の場と相通ずるところがあるのかということも含めて、この東北アジア諸国連合の構想について御感想をお伺いさせていただきたいと思います。\r\n　また、和田参考人には、御提案いただきました東北アジア諸国連合の構想の実現を目指す際に、この六か国の枠組みの中で日本はどのような役割を果たしていくべきとお考えなのか、その点についてそれぞれお伺いをさせていただきます。よろしくお願いします。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_014","order":14,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/14","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　この安全保障の問題について、私は、東アジアにおける議論が余りにも少ない。先ほどハブ・アンド・スポークスという形で、結局アメリカを中心に、基本をアメリカに考えて、それでほかの国が連携をしていくという、そういう形に慣れ親しんできたと。そういう中で、我々は、安全保障の問題を自国、自分の問題として、単に日本だけじゃなくて、韓国もそうですし、ＡＳＥＡＮ諸国もそうだと思いますが、そういうふうに考えていなかったというのが非常に大きな問題として浮上しているというふうに思います。\r\n　これからは、同盟で、そういうグループごとじゃなくて、そういう利害関係が錯綜している中で、国としての集まりを、国の集まりが安全保障を考えていくという新しい時代に入ったというふうに思います。\r\n　そうしますと、大前提は、これに参加した国々の安全は平等に保障されるというものじゃないと、これ誰も参加しませんね。したがって、いかにして、参加した国の安全は、このメカニズムに入ることによって参加した国の安全が保障されるということをいかにして担保するかという極めて難しい問題に直面するわけです。\r\n　これは、もう本当に専門家集団が知恵にまた知恵を絞って考え出さないと、ヨーロッパでもそれは実現しておりません。ＮＡＴＯとワルシャワ条約軍というような間で冷戦状態が続きましたので、それを緩和するためにヘルシンキ・プロセスとかいろんなものがあって、ヨーロッパで安全保障をするための努力はなされましたけれども、それは参加した国の安全を保障するところまで至っていないんです。\r\n　ですから、衝突するのをいかにして止めるか、不測の事態をいかにして回避するか、その次元にとどまるわけですね。それを超えた国と国同士の安全保障ということになってくると非常に大変な、新たな、新しい知恵を要求されますので、私は、何はともあれ、いわゆるセカンドトラックで、専門家と言われている人たち、本当に知恵を出してということで、まず、もう今日からでもあしたからでもこういう人たちに考えさせ始めるということで、その次に政府としてどういうふうな手を打ったらいいかという次の段階が見えてくるのではないかというふうに思います。\r\n　非常に難しい作業になると思いますが、しかし、これをやらないとこの地域の本当の安定はできませんし、やっぱりブロックごとの力の関係という昔のものに戻ってしまうという、これは脆弱性を持っているのは皆さん御存じのとおりであります。\r\n　以上です。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_015","order":15,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/15","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　この地域では、ＡＳＥＡＮのことを申しましたが、ＡＳＥＡＮが中心になりまして、ＡＳＥＡＮプラス３というものが提案されました。それは、中国、韓国、日本でございます。金大中さんも関わった構想ですが、これによって東アジア共同体をつくるという考え方が広まりまして、小泉首相も国会で東アジア共同体を目指していくということを述べられたことがありました。しかし、その東アジア共同体というものにアメリカを入れるかどうかということになって、アメリカは自分を入れろと言い出してきましたので、中国は猛然とこれに反発しました。それで、日本としてはどうしたらいいか分からない状況になって、間に立って日本は非常に困ったわけでございますけど。それで、結局、東アジア共同体は流れてしまいました。\r\n　東北アジアという結び付きを考えた場合に、これは六者協議があったものですから、アメリカが入らないで東アジアの、東北アジアの安全保障を考えることができない状態ですから、当然ながら。ですから、東北アジアということを考えれば、アメリカが必ず入らなきゃならぬ。\r\n　問題は中国がそれを認めるかどうかですけど、しかし、中国も六者協議で、アメリカを入れて六者協議をやったのですから、もう経験があります。中国が推進して最後、六者協議を進めていきましたから、だからアメリカも入れてこの地域の安全保障を考えるという枠組みがそこにあると。東北アジアという枠を設定することによって、アメリカ、ロシア、中国、みんな入った、そして日本、韓国、北朝鮮も入ったそういう枠組みが、検討し得る土台がありますので、これを生かしていくと。この土台をそもそも提案したのは日本なのですから、日朝平壌宣言でそれを提案しておるわけですから、事実上。ですから、日本がこのことを中心になって進めていくという、そういう気持ちにならないとこれはできないんじゃないかと思われます。\r\n　日本がそれを進めていくのには、まず日朝国交正常化を何とかして実現して、北朝鮮が非常に孤立した状態で、現在はロシアと一緒になっていますからほっとしているというようなことになっていますけど、非常に北朝鮮の孤立、緊張が続いていますので、ここをとにかく緩めていって、六か国が集まれるような土台をつくっていくということが必要じゃないかと思われます。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_016","order":16,"speaker":"若井敦子","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/16","speech_text":"○若井敦子君　ありがとうございました。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_017","order":17,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/17","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　三上えりさん。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_018","order":18,"speaker":"三上えり","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/18","speech_text":"○三上えり君　立憲民主・無所属の三上えりです。\r\n　本日は、宮本参考人、そして和田参考人、貴重な御意見を本当にありがとうございます。今日お話をお聞きして、ますますこの東アジア情勢、今大きな転換期にあるなと感じました。\r\n　初めに、宮本参考人にお伺いいたします。\r\n　宮本参考人は、日中間には、台湾問題、尖閣問題、安全保障問題など、構造的な課題がある一方で、いろいろ著書でも、一定の枠組み了解があることも御指摘をされております。今お話しの中で、国民同士の交流が大切だと強くおっしゃっておりました。この日中間、日米間、いろいろな関係の向上に向けて、いま一度深くそのお考え、向上させていくにはどうしたらいいかというお考えをお伺いできますでしょうか。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_019","order":19,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/19","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　私は、中国は、中国国民に対するいろんなそのアプローチといいますか、我々の声を中国にいる国民に届けようと思っても、その中間は全部向こうの人たちが牛耳っていますので、大使館で一生懸命に努力しても届かないんです。\r\n　したがって、もう私はほぼ諦めかけて、中国国民に影響を及ぼすことはもうできないなと、幾ら声を出しても届かないんですから。諦めかけたところに訪日観光客の問題が起こったわけです。これであっという間に一千万という数の人が来られて、中国の人はみんなウイチャットやっていますので、大体一人五十人ぐらい持っていますよ。一千万人の人が来られたら五億人ですよ、五億人につながるんですね。みんな自分の書いたやつ、写真撮って、こうだこうだとコメントして、それで日本のことがどんどんどんどん中国社会に入っていって、あっという間に想像を超えた割合で中国の人の対日理解というのが進んだんですね。ですから、直接交流というか、観光客でさえこれだけ大きな役割を果たすことができたということで、私は国民同士の交流で両国関係を変える力を持ち得るとそのとき感じたんです。ですから、今我々が考えるべきは、いかにして国民同士の交流を考えるか。\r\n　これはもう昔から言われておりますけれども、ドイツとフランスはあれだけ長いこと、何回も何回も戦争をしましたでしょう。本当に嫌になるぐらい戦争していますよ。もう日中なんか比じゃないぐらいの、何回も何回もドイツとフランスは戦争をして、そしてついに、今回、もう永久に和解をしようということでいろんな合意がドイツとフランスの間にでき上がって、その中の一つが中学生とか高校生の中の相互ホームステイなんですね。だから、フランスの子はドイツに行き、ドイツの子はフランスに来て、そしてもう本当に学校の教育の中に入っていて、それがそのドイツとフランスのいわゆる国民同士の和解に大きな役割を果たしたということを聞いております。\r\n　先ほどの話にちょっと戻りますと、今はそういうふうに閉めていますが、しかし、私は未来永劫、中国が社会を閉めたままだとは思っておりません。必ずまた開くときが来るというふうに思っておりますので。だって、そういうときに若者同士の交流も含めてもっともっと我々努力すれば、国民同士の中の相手に対する温かい気持ちは植え付けることができるというふうに強く思っておりますし、これが最後、最後のとりでといいますか、国同士の、国民同士がそういうふうに思えば国同士の動きも止めることができるというふうに最近は思っております。\r\n　以上です。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_020","order":20,"speaker":"三上えり","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/20","speech_text":"○三上えり君　ありがとうございます。\r\n　私どもの身近な交流から生まれる国家間の関係向上に向けて努めてまいりたいと思っております。ありがとうございます。\r\n　続いて、和田参考人にお伺いいたします。\r\n　和田参考人は、東アジアで戦争を起こさないための最大限の努力の必要性、また多国間の対話の重要性について述べていらっしゃいます。私も、対話の努力、今、宮本参考人から交流の話もありましたけれども、対話も大切だと非常に思っております。\r\n　一方で、中国ですとか北朝鮮によります軍事活動の拡大、そして現状変更への懸念が広がっているということも事実です。今、拉致問題の解決に向けても詳しく御意見を述べていただきました。大変参考になりました。\r\n　しかし、この対話と同時に一定の抑止力も、抑止力も必要だという考えもございます。和田参考人はこの対話と抑止のバランスをどのように考えていらっしゃいますでしょうか。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_021","order":21,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/21","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　現状において、日本では、日米安保条約を結んでおりますね。そして、米軍も日本に基地を持っております。そして、自衛隊が存在して日本の自衛のための兵力を備えておりますが、この面において抜かりがあるならば、これに対してしかるべく増強を図るということは恐らく必要でしょう。しかし、東北アジアのこの状況で、向かい側に中国、ロシア、北朝鮮という核保有している国があって、それで日本には核保有、核武装している米軍の基地があるという状況ですから、ここで戦争が起きてしまえば、どれだけ兵力を、日本が自前の兵力を用意したところで悲劇は避けられない状況だと思います。\r\n　ですから、その意味でいえば、一定の安全保障上の措置というものをとることは、それは必要だと思いますが、それよりも更に、それに倍するようなくらいのやっぱり外交的な努力というものをしなければ、この地域では危ないというふうに私は思っております。\r\n　ですから、そういう意味で、まず隣の国とは国交を持って、話合いができるという状態をつくるということがまず必要じゃないかというふうに思っております。\r\n　以上です。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_022","order":22,"speaker":"三上えり","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/22","speech_text":"○三上えり君　ありがとうございます。\r\n　その辺り、宮本参考人もどのようなお考えか。こうした今お話があった難しい状況が続いている中で、安全保障上の不信感も高まっていて、その中で日本外交に今求められているものというのはどんなことがあるとお考えでしょうか。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_023","order":23,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/23","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　いわゆる、トータルに考えていかないと物事が動いていかないと。ですから、安全保障の観点から抑止が必要だということ、そのこと自体を私は否定するつもりはありません。無手勝流で何もなくて向かっていくわけにはいきませんので。\r\n　しかし、それだけで物語は終わらなくて、それじゃ、相手との関係に、どういう関係をつくるのか、どこまで話し合える関係をつくるのか、何よりもどれだけ多くの共通の利益をつくり上げるのかということですね。共通の利益をつくり上げればつくり上げるほど、手を結ぶ分野は増えてくるわけです。それを冷静に見極めて、この人はもう敵だと、もう敵とは付き合わないと、けんかばっかりだと、こういうふうに思わずに、最後の最後もうぎりぎり、そういうことにならないことを強く願っていますけど、必ず共通の利益はあるんです、見付ければ。それを相手側に納得させて、そしてそれを拡大していく、そして協力をする分野をつくる。協力をし合えば信頼感が生まれるんです、現場に。日中も関係がいいときはいろいろな分野で協力が始まりますでしょう。現場で手を結んで一生懸命やってから、何か一つ実現すると、その現場では信頼関係が生まれているんですね。したがって、それは可能になってくるというふうに思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_024","order":24,"speaker":"三上えり","speaker_position":"","speaker_group":"立憲民主・無所属","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/24","speech_text":"○三上えり君　本当にお二人から前向きな御意見ありがとうございました。\r\n　米中対立の長期化で日本がどのような外交を行うべきか、あしたから米中の首脳会談も始まりますので、その会議の行方をまた注視していきたいと思います。\r\n　本日はありがとうございました。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_025","order":25,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/25","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　窪田哲也さん。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_026","order":26,"speaker":"窪田哲也","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/26","speech_text":"○窪田哲也君　宮本参考人、和田参考人、今日はどうもありがとうございます。公明党の窪田でございます。\r\n　今日は、大変に貴重な御意見を賜りました。心から感謝を申し上げたいと思います。\r\n　宮本参考人の方からお伺いしたいと思います。\r\n　今も言われました、日本と中国がもう一つでも多くの共通の利益、これを見出していって、アメリカの存在を大前提として、その上で共通の利益を一つでも多くつくっていく、そのことが、見出していくということが大事なんだというお話だったと思います。\r\n　昨年の総理の台湾有事発言で、先生のお言葉を借りればデッドロックの状態、民間交流さえもままならない、そういう異常な、極めて異常な状態が今、日中関係に横たわっているというふうに思います。\r\n　二〇一二年の安倍政権ですけれども、あっ、民主党政権か、尖閣問題、そしてその後の安倍総理の訪中、これもかなり時間が掛かりましたけれども、今この楽観的なことは見ることはなかなか難しいですけれども、やはりそれぐらいのこの時間軸がないと現在の日中関係というのは打開することはなかなか難しいというふうに感じていらっしゃるかどうか、時間軸の問題でどのように捉えていらっしゃるのか、伺いたいと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_027","order":27,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/27","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　先ほど御説明しましたように、中国にとって日本の相対的な重要性というのは落ちております。二〇一二年、一三年、あの頃やっぱり日本経済、それは中国より進んだ部分もたくさんございましたから、あの頃は、したがって、日本との経済関係が切れていることが中国にとっても負担になるという側面はありました。したがって、日中関係を戻さなきゃいけないという、そういうその力は中国にも働いたんですね。我々が冷静に認識しなきゃいけないのは、それが中国の方で弱くなっているということです。ですから、放っていれば中国が来るだろうということは、これは非常に希望的観測になってしまったなと思います。\r\n　中国において客観的に日本は必要ですし、私は中国の友人にも言うんですけれども、日本と関係がうまくいかなくて、世界に対して人類運命共同体をつくりますから皆さんいかがですかと言っても、ちょっと、隣とちょっとまず上手におやりになったらどうですかと言われますよということは、もう中国の友人にも言っているんですけれども。\r\n　しかしながら、客観的に言って、中国から乗り出してくるというのは弱くなっていますので、だから、したがって、日本側から働きかける必要があるというふうに強く思います。これを進めませんと。ところが、不幸なことに、前は非公式のチャンネル結構あったんです。ですから、そこで動かそうという動きがつくれたんですが、今ここはほとんどなくなってしまっているんですね。誰がそれを動かすのかということになってくると、そこも見当たらないという状況なんですね。そうすると、再び政府が動かさないと動かないという、そういう局面に今なってしまっているということなので、下手するとそれより長く時間が掛かるかもしれないということで、非常に心配しています。\r\n　だから、どういう形でその局面を打開するのか、私も考えさせられている難問なんですけれども、しかし、これはどうにかして動かさなきゃいけないし、できるだけ早く、中国の人、友人たちも同じようなことで今心配し始めておりますので、突破口を開ける日が近いのを望んでいますが、客観的に言って前回よりは難しくなっているということであります。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_028","order":28,"speaker":"窪田哲也","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/28","speech_text":"○窪田哲也君　ありがとうございます。\r\n　相対的に中国の力がパワーアップしているというのが一つと、それから、我が国にチャンネルが非常に当時と比べてもないという、この二つの課題があるというふうに受け止めました。\r\n　そういう中で、先ほどセカンドトラックというお話もされておりましたけれども、この今のデッドロック状態にある日中関係、この打開に向けて何らかの光がないのかなということを私も今、探しているってほどのこともないですけれども、強く望んでいるんですけれども、そうした何らかの今国内で少しでも光になるようなもの、そうしたものは先生は今見ていらっしゃいますか。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_029","order":29,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/29","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　今回、交流を止めるというか、彼らは、交流の窓口にいる中国の人たちは止めるとは言っていないんです。延期しますと言っているんですよ。だから、現場の人は止めたくないんです。現場では続けたいと思っているんです。したがって、今はやっぱりそれで、今の状況ではいけない、何かしなきゃいけないという動きは最近私も感じ始めております。中国側にそういう動きが出始めたということであります。\r\n　特に御党は中国との関係も深うございますし、是非こういうときに積極的な役割を果たしていただければというふうに思います。やっぱり高いレベルでの交流を実現しませんと物事は動かないというのは、今の仕掛け上、そういうふうになっておりますので、是非御尽力賜りたいと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_030","order":30,"speaker":"窪田哲也","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/30","speech_text":"○窪田哲也君　過分な御期待を賜りまして、ありがとうございます。最大限できることは、これは党派を超えて、立場を超えて、与野党を超えて、これはやっていかなきゃならないことだと思っておりますし、やはり両国の利益を最大化していくことが、東アジアの安定、経済、平和につながっていくと思いますので、しっかり頑張ってまいりたいと思います。ありがとうございました。\r\n　和田参考人、もう余り時間が多分ないとは思いますけれども、先ほどの御説明の中でも、東アジアで、核の問題ですけれども、戦争が起これば核戦争になりかねないという、そういう危惧も示しておられました。\r\n　今国内では、非核三原則、持ち込ませずという問題についても議論が、これまではやはり国是としてこれは守っていくというのは大前提だったわけですけれども、それがなし崩し的に議論が始まってきかねないという状況に、私は今危機にあるのではないかというふうに感じておりますけれども、そうした動きについて、和田先生はこの東アジアの平和ということについてどういうふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_031","order":31,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/31","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　何度も申しますが、東北アジアの六か国のうち四か国は核を持っているという状況ですね。それで、こういう状況になりましたので、韓国でも核武装という話が出ておりますが、日本の中にもそういうことを言う人もいると。で、非核三原則というものを修正しようとする動きも出ていると。こういうことであろうと思いますが、じゃ、それで、みんな、全ての人が核兵器を持って、ここで何か救いがあるのかという問題です。\r\n　要するに、日本は、先ほども申しましたが、北朝鮮は二〇一七年に既に、不測の事態、つまり米朝戦争になった場合には日本にある米軍基地をミサイルで攻撃するという、そういう部隊がもう既に存在していると言っていますが、そういう状況になってきた場合、日本はもう、仮にこれで日本が核武装をした場合ですが、何か新しく安心の材料が増えるのかといったら、全く増えない状況ですよね。日本海のほとりにはずっと、稼働中でも稼働中でない原子力発電所の原子炉がずっとずらっと並んでいますから、あれ、普通のミサイルで、通常弾頭のミサイルでも当たれば、それで核爆弾が爆発したと同じ効果を持つような状況ですよ。\r\n　そういうわけですから、そういうもう極限的にこの近接している状況で、そこでこういう兵器が存在して、対立が深まればもう防ぎようがない状態になっているという感じがいたしますから、やっぱりこのことに対して、本当に平和が来るような方向に努力をするということを中心的に考えていかなきゃならないものと私は思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_032","order":32,"speaker":"窪田哲也","speaker_position":"","speaker_group":"公明党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/32","speech_text":"○窪田哲也君　我が国の安全保障、平和外交の姿勢が極めて厳しく問われているときだと思います。\r\n　大変にありがとうございます。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_033","order":33,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/33","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　石平君。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_034","order":34,"speaker":"石平","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/34","speech_text":"○石平君　日本維新の会の石平と申します。\r\n　まず、宮本参考人に、宮本先生にちょっと伺いたいと思いますけれども、今、宮本参考人のお話の中で非常に重要なキーワードが出ていまして、要するに、日中関係の間に一定の枠組みの了解があり、それが超えてしまうと関係が悪くなる。まあ確かに事実、そうなっているんですけれども、しかし、問題は、じゃ、この一定の枠組み自体が、それを果たして、それで日本の国益にかなうものかどうかということでございまして。\r\n　例えば、宮本参考人がこの枠組みの中に入れている第三項、歴史問題という枠組みがあるんですけれども、しかし、考えてみれば、歴史問題、歴史認識というのは、そもそも最初からそれぞれの国に別々の歴史認識がありまして、要するに、日中、中国の歴史認識と日本の歴史認識が必ずしも一致しておるわけでもなく、むしろ対立を内包しているということでございます。\r\n　私の理解では、今まで、むしろ、多分、歴史問題に関する日中間の枠組みが、どちらかといえば、中国が自分たちの歴史認識を一方的に日本に押し付けて、それを、日本がそれを受け入れて、何とか日中関係を維持してきたというわけですけれども、しかし、それはどう考えても長期的な安定した関係にはならない。いずれはこの対立、矛盾が必ず露呈してしまう。\r\n　ですから、別に、もし、そうすると、例えば発想そのものを変えまして、今までのこのような日中間の枠組みというものを一度修正して、あるいは、極端に言えば、壊してしまって、新しい枠組みの中でもっと健全な日中関係を築く可能性があるかどうか、そこを、宮本参考人の御意見をお聞きしたいと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_035","order":35,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/35","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　これを壊して新しいものをつくる、全く自信ありませんね。壊すのはできます。新しいものをつくれますかね。石平議員のお知恵を拝借したいと思いますが、私は非常に難しいんじゃないかというふうに思います。\r\n　歴史認識問題は、これはまさに、非常に日本の中でも歴史認識問題はある意味でイデオロギー対立に巻き込まれました。戦後の日本の歴史問題というのは、右と左のイデオロギー、ぶつかり合う場としての歴史認識問題だったんですね。しかし、この状況は日本ではもうなくなりました。したがって、残っているのは、それをいかに客観的に見るかということなんですが、私は、安倍元首相が最後に発表された歴史認識に関する談話、安倍談話、あれが最終版でいいと思います。あれをもって日本の政府の最終的な歴史認識ということにして、それで中国側は何か言っていますけれども、だからといって、日中関係を破壊する、破棄するとか、そういうことになっていないわけです。\r\n　それから、あのときに学者の先生方も入っていろいろ検討されまして、その結果、戦前の歴史についてどういうふうに日本として考えるべきかということについての基本ラインというのが打ち出されました。私もその先生方の御発言を聞いて感動いたしましたが、それがある意味で日本の歴史認識ということで私は定まったというふうに思っておりますので、この問題をあえて中国側と、提起していく必要は私はないというふうに思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_036","order":36,"speaker":"石平","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/36","speech_text":"○石平君　だとしますと、要するに、例えば歴史認識問題は日中間の枠組みの了解事項にはもうならなくてもいいというふうに理解していいですか。日本自身が日本の歴史観あって、中国は中国の歴史観あって、それでいいというふうに私は理解していますけど。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_037","order":37,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/37","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　歴史認識は一致しません。それは私と石平さんの歴史認識が一致しないのと同じで、歴史認識というのは、ましてや国家の歴史認識は一致しませんので、したがって、そこはそれであって、しかし、そこで一定の了解があるものが日本首相の談話として出されて、もう四回ですか、出されてきて、それで日中関係はもてているという側面があるということです。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_038","order":38,"speaker":"石平","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/38","speech_text":"○石平君　いや、ですから、私も同じような考え方でありまして、要するに、そもそも歴史問題が一致することはありませんから、それを日中の枠組みの了解にすることもないだろうと私は思っております。\r\n　もう一つ、宮本参考人にお聞きしたいことがありまして、去年の十一月に高市早苗首相の存立事態発言がありまして、それ以来、日中関係が悪化したことは事実ですけれども、しかし、どう考えても、高市首相のあの発言は日本政府の従来の立場から逸脱したものでもなく、私は特に問題のある発言とは思いませんし、しかし、それに対して中国側がすごく猛反発して、今この発言を日中間の関係悪化の最大の理由にしている。あるいは、日本側がこの発言撤回しない限りにおいてはもう関係の改善なしというような態度で。\r\n　じゃ、そういう状況の中では日中関係、果たして改善する余地があるかどうか。あるいは、別に、発想を変えて、しばらくまあ別に改善しなくてもいいじゃないかとは思うんです。いや、実際、ある世論調査では、日本国民の七割以上が、まあ日本、日中関係改善しなくてもいいという国民の声もありますので、まあしばらく改善しないままで静観するのも一つの選択肢であるとは思いますが、宮本先生、どう思われますか。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_039","order":39,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/39","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　高市発言の中身に関して、あれは日米安全保障条約絡みの話なんです。したがって、それが、中身そのものが間違っているということにはならないという御指摘はそのとおりです。\r\n　しかし、日中共同声明のときに、一つの中国の原則を、我々はぎりぎりまで頑張りましたが、しかし、ぎりぎりまで認めさせられている面もあるわけです。それが、十分理解し、尊重する、ポツダム宣言云々の共同声明の言い方になっているわけです。\r\n　同時に、あの当時、日本政府の共同声明に対する基本姿勢は、日米安保条約に一切影響を及ぼさない、日中の国交正常化は日米安保体制に影響を及ぼさないという大前提で交渉しました。そのときにはアメリカは台湾と相互防衛条約を持っていて、台湾を防衛する義務があって、台湾を防衛するために日米安保条約上、日本の基地を使うということで、一九七二年の事態でもう既に日米安保条約と日中共同声明というのはぶつかるんです。\r\n　ですから、台湾は、一つの中国ですから、中国からすると国内問題なんです。それをアメリカが助けに行くと。そうすると、日本からすると、台湾を国内問題として認めてしまうと、国連憲章で国内問題は内政不干渉ですから、干渉しちゃいけないことになるので、だから中国の立場を全部のめなかったわけです。一方、アメリカのこと、しかし、かなりのところをのんだと。そういうことを、日米安保条約を表に出せば全部ぶつかるんです、一九七二年から。だから、表に出さない曖昧戦略にしたんです。表に出した一九七二年の国交正常化は、実現しませんでした。だから、そこは曖昧戦略にして、その曖昧戦略を取っ払ったという意味において高市発言は問題があったんです。その中身のことではありません。\r\n　しかし、中国側はずっと、安倍元首相の台湾に関する発言、台湾有事は日本有事、安倍元首相は日米安保の有事であるとおっしゃっていますが、しかし、中国の中でそういう議論されるときには台湾有事は日本有事でストップなんです。すなわち、日米安保と関係なく、日本は台湾有事のときに軍事力を使って台湾を助けに行くと、そういう了解があるんです、理解が。その理解に基づいて中国側は今怒っているわけですね。ですから、ここは誤解なんです。日本国政府の中で、日米安保条約を離れて台湾云々という議論は一回もされたはずはないはずです。\r\n　したがって、そういうことからしますと、中国側の誤解、じゃ、誤解を解くためには直接話さないと駄目なんですね。そのためには対話が必要だと思っています。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_040","order":40,"speaker":"石平","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/40","speech_text":"○石平君　先生がおっしゃったこの曖昧戦略、そろそろそれも限界があるんじゃないかなと思いまして。いや、そもそも、もし中国側が、中国政府が台湾に対して武力行使一切しないという姿勢であれば、そういう問題は一切起きてこない。むしろ、中国政府がいつまでもそういう、場合によって武力行使するよということになれば、じゃ、この曖昧戦略はいつまで続くかということが、私、多少は、すごく限界を感じまして、だから、そういう意味では、むしろそういう意味では、高市首相の発言がそれを明確にしたことで、日本従来の立場、明確にしたことで、むしろ一種の抑止力にもなるのではないかと思います。\r\n　時間がもう経過してしまいましたので、ありがとうございました。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_041","order":41,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/41","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　大津力君。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_042","order":42,"speaker":"大津力","speaker_position":"","speaker_group":"参政党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/42","speech_text":"○大津力君　参政党の大津力と申します。\r\n　両参考人の皆様、どうもありがとうございました。\r\n　私からは、まずは和田参考人に、日ロの関係についてちょっとお尋ねしたいと思います。\r\n　まず、平和の維持に関しましてはやはり外交と防衛、これが両方大事だと思っておりますけれども、その上で、今回は外交という意味で、日ロの関係でいいますと北方領土の問題があると思います。まあ鈴木会長の方が詳しいかもしれませんけれども。この北方領土に関しまして、日ロ平和条約というのができればというところもありますけれども、その前に、現在は、今、ロシア・ウクライナ戦争によりまして、日本がウクライナの支援ということで、またロシアには逆に経済制裁ということで、これが止まってしまっているという状況だと思っております。\r\n　しかし、このロシア・ウクライナ戦争もいつまでも続くというわけではないと思いますので、その終結を機にまた外交が再開できるんではないかと思ってはいるんですけれども、その辺の現実的な見立てと、もしこれ再開できるとなりましたら、それをどのように、この北方領土、また解決に結び付けていけばよろしいのか、お聞かせいただければと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_043","order":43,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/43","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　ウクライナ戦争は、本当にもう長い時間が過ぎまして、ここで今止まらないと十年は続くことになる、そういう気配じゃないかと思われます。ですから、これを止めなきゃならないというふうに思います。\r\n　それで、これが止まれば、もちろん日本とロシアの関係もまた開けてくるということになるかもしれませんが、しかし、これを止めるためにも、むしろ日本がロシアに働きかけて、この戦争を止めるように、終わらせるように助けるということが重要じゃないかと私は思います。\r\n　ですから、日本はウクライナを応援しているといっても、もちろん軍事的な形ではありませんけど、しかし、この地方からウクライナを応援するというような姿勢を日本が取っている限り、やはりウクライナとしては頑張り続けなきゃならぬということになりますので、完全にこの今の戦争は行き詰まってしまっていますから、このまま続けば、ロシア人、ウクライナ人がどんどん死んでしまうということになってしまうのです。ですから、その意味で、むしろ日本はロシアとの関係を改善しなきゃならないわけですから、むしろロシアが戦争を止められるように日本が働きかけていくということが、むしろ将来的に見て、日本とロシアの関係を良くするのに役立つだろうと思います。\r\n　日本は、とにかくロシアと近代において四回重要な戦争をしておりますから、もうロシアと戦争することはあってはならないわけでして、ですから、その意味で、ロシアが日本の領土を自分のものにしているのがけしからぬと、その領土を返せというふうに言い続けるということに私は非常に不安を感じるわけですが、今の状況ではもうロシアが返すような状況ではありませんから、その上で、先ほどの私の話の中でも述べましたような、憲法改正の問題になってきて自衛隊の位置が変わりますと、やっぱり余計心配すると。つまり、日本はそんなつもりは全然なくても、ロシアの方では、日本は領土を返せと言っている、それは最終的には軍事的なそういう方策も講じるつもりではないかというふうに感じるということになりかねない、そういう問題だと思います。\r\n　総じて、ロシアが日露戦争で負けたということは、ロシア人の中に非常に大きな精神的な傷を残しておりまして、そのことがロシア、ソ連の歴史に大きな影響を与えたということを、最近ますます私は痛感しております。ですから、その意味でいうと、日本とロシアの戦争の歴史を断つという意味でいうと、領土問題の考え方をちょっと変える必要があるんではないかと私は思っております。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_044","order":44,"speaker":"大津力","speaker_position":"","speaker_group":"参政党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/44","speech_text":"○大津力君　ありがとうございます。\r\n　ちょっと時間がありませんので、じゃ、次に宮本参考人にお伺いいたします。\r\n　今度は、中国、日中関係に関しまして、愛国教育ということで、いわゆる反日教育みたいなことが、中国では一九九四年以降、主に江沢民さんの頃から進められておりまして、現在の習近平になりましたら更に強化されているというところでございまして、一九九四年から大体もう三十年たつということは、大分そういった教育を受けた方がいろんな社会の中枢になってくる年代だと思っておりまして、実際のまず反日教育と言われている状況、中国といっても広いですから、都市部では行われているけど地方で行われていないですとか、そういった現状。また、実際に国民の、日本に対して、本当にどういうふうに感情は日本に対して思っている、現場の感覚ですね、そういった感覚。そしてまた、今後そういった教育がこの日本との友好関係にどのように影響してきそうなのか。もしこれが本当に懸念になるのであれば、何とかそれを改めてもらいたいなとは思うんですが、もちろん、内政不干渉でございますから、こちら側から言うことはできないのかもしれませんが、そこに対してどうしたらいいのかというお考えがあれば教えていただきたいと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_045","order":45,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/45","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　私は一九九〇年代の半ばにアトランタで総領事していまして、あれは南北戦争でいいますと南部なんですね。そうすると、南部の人は南北戦争のことをまだ覚えているんですよ。北部の人は忘れているんですね。もう百年以上たっていました、南北戦争から。南部の人が覚えていて、感情的になって反発するというような、何度か経験いたしましたが、やっぱり戦争における加害者と被害者の関係はどうしてもそうなって、被害者の方は百年たってもまだ覚えていると。すなわち、教育だけではなくて、中国社会の中に、社会の記憶としてあの歴史問題が残っているというのを我々は自覚しておく必要があるというふうに思います。\r\n　何ゆえに九四年、あの頃その江沢民さんが愛国主義教育を強めたかというと、私の聞いている話は、一九八九年の天安門事件、あれで若者が共産党反対を言い出したんですよ。それにトウ小平さんがびっくりして、これだけ祖国のために尽くしている我々を若者が批判するとは何事だと、教育がなってないんじゃないかと、これが愛国主義教育の始まりだったと。実施したのは江沢民さんですが、トウ小平さんが天安門事件を振り返って、若者教育をしろということで始まったのが出発点だというふうに聞いております。\r\n　その結果、その歴史教育をしますと、もう反日の材料の方が多くなってしまうわけです。もちろん、アヘン戦争からやっていますし、一応そういうところも入っているんですが、数からすると圧倒的に日本が多くなってしまうということで、反日感情がどうしても厳しいものになってくるということです。\r\n　先ほど申し上げましたように、直接交流によって変わってくると。だから、今どういう構図になっているのか私なりに大胆に予測しますと、外国人と会ったこともない、外国に行ったこともない、そういう多数の中国の人が内陸部を中心に私は七割ぐらいいるんじゃないかと思うんです。で、沿海部を中心に、海外に行ったことがある、外国人と接触したことがあると、こういう中国の人がいると思うんです。この人たちは反日教育云々と関係なく、実際に日本で知っていますし、これは、だから、もう少し開明的というか、バランスの取れた対日観をしてくれているんじゃないだろうかと思います。\r\n　しかし、七割はそういうのはありませんから、党とか、要するに外交はもう完全に党が牛耳っていますので、党のラインの宣伝が行くんですね。それを比較してそうじゃないという材料を持たないんですね。言われたものを、ああ、なるほど、そうかということで、日本に対する感情というものが、もしそういう形で宣伝のラインを日本に厳しいものにしていけば、国民もそういうふうになるということなんですね。\r\n　ですから、今、ウイチャット、これちょっと聞いた話で、こういう場で御説明するのが適当かどうか分かりませんが、ある中国の若いカップルの、というか、若い御両親のところの子供が小学生になる。で、もう両親は日本に非常に好感を持っておられるんですね。だから、家庭の中では日本に対する悪口なんか全くないわけです。そしたら、五年生ですかね、何かそれぐらいのときになったら、途端に反日的なことを言い出したと。それはお母さん心配になって、学校の教科書を全部見てみたと言う。前と変わってないと言うんですね、変わってないと。スマートフォンを与えた。スマートフォンで、中のあれ、そこが反日で満ちあふれているんですね。\r\n　ですから、今はその教育もありますけれども、より大きいのはネット空間、ここでの反日が更に強いというふうに思っております。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_046","order":46,"speaker":"大津力","speaker_position":"","speaker_group":"参政党","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/46","speech_text":"○大津力君　どうもありがとうございました。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_047","order":47,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/47","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　伊勢崎賢治君。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_048","order":48,"speaker":"伊勢崎賢治","speaker_position":"","speaker_group":"れいわ新選組","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/48","speech_text":"○伊勢崎賢治君　じゃ、まず、宮本大使から。\r\n　どうも初めまして、伊勢崎です。外大でずっと教鞭執っていまして、今ここにおりますけれども、どうも済みません。先ほど安全保障専門家って言われたんで、ぎくっとしまして、一応それが専門なんですけど、済みません。\r\n　お話に出てきた共通の理解、日中のですね、国際法上の概念、これもまた僕の専門なんですけど、コンドミニアムという概念がありまして、これは、特定の領域、例えば係争地ですよね、領海でも同じですけれども、これに対して、この領有権を分かつのではなくて、複数の国家が対等な立場で統治権を共同行使するという共同統治ですね。若しくは共同開発、共同管理というまでに拡大することがあるんですけれども、歴史上、成功例少ないですね。だけど、数少ない事例はあるんですね。\r\n　それに近いものの一つとして、そのときに大使をやられていたと思うんですけれども、福田政権のときに、御存じのように、御案内のように、東シナ海の平和、協力、友好の海にするというこれ合意ありましたよね。二〇〇八年ですか、東シナ海のガス田の共同開発ですよね、これがこの国際法上の概念、今御紹介したコンドミニアムというこの概念に非常に近い、近年起こった一つの好例だと思うんですけれども、挫折しましたですよね。そのとき日本で起きたことは、僕もちょっと覚えているんですけれども、中国で何が起きたのか、それをちょっと御説明願えればと思います。\r\n　それで、御案内のように、現在、中国側は中間線で構造物を造っておりますよね。日本はしていませんけどね。いわゆるこの共同開発の精神から遠ざかって、既成事実化が進んでおります。この互恵的な共同開発という、何か非常に貴重なこの試みが完全に消えてしまったのか、あのときに何が中国に起きたかも含めて、これをまた復活させるチャンスはあるのかということに対して御意見いただければと。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_049","order":49,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/49","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　余り具体的な名前は出すべきじゃないので控えますが、合意ができた後、日本国内の報道で、日本が勝利した、要するにその合意で、日本に有利な合意だという解説なりそういうものが流れてしまう、出ていって、それで、当時、武大偉さんが外交部の副部長をしていましたけれども、立ち所に記者会見をして、それは違っているということで、合意の中での日中の了解事項と違うことを武大偉さんは記者会見で言って、そこで壊れたんですね。\r\n　それは、そうしないと彼らは国内から大変な突き上げを受けるという。あれをじっと黙っていて、日本側も黙っていて、外に出さずに、どんどん五年たって十年たってみたらそういうものだったということだったら、もう認められたと思うんですね。\r\n　最初にそういうことがあったものですから、まさにおっしゃるとおり、コンドミニアムという、今、先ほどの概念に、我々も意識しながらやったものなんですけど、それが潰れてしまったということで、もう本当に残念ですよ。あれは、福田総理がもう渾身の力で中国側と交渉をされて、中国側が日本の立場まで十分理解をして、そして歩み寄ってくれて合意できたものなので、本当に残念だというふうに思います。\r\n　これからどうするかという問題は、やっぱりチャンスは我々つくっていくべきだと思います。それはやっぱり両国のトップがそういうことでやろうというふうに了解を付けない限り動きませんので、もう一回両国首脳が会って、そういうことができるような環境整備、これをやらなきゃいけないと。これが何年掛かるか分かりませんが、できるだけ早くそれをやることによってあれを復活させるというようなことだって持っていける可能性はあるんですね。\r\n　したがって、あれはもう本当に貴重なチャンスで、これからも、もうこれで終わったと思わずに、引き続き我々としては努力していくべきだと思います。\r\n　他方、ちなみに、中間線のこっち、開発、あれ難しいんですよね。開発しても、どちらに持っていくかといったら中国に持っていくしかないという、もう地理的な理由でですね。中国ばっかりやっていて、何で日本やっていないのかと、こっちは中間線のこっちでやればいいわけですから。だけど、やれていないのは、まあそれなりの理由があるということです。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_050","order":50,"speaker":"伊勢崎賢治","speaker_position":"","speaker_group":"れいわ新選組","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/50","speech_text":"○伊勢崎賢治君　引き続き、僕は、まあ弱小政党ですけれども、研究者から転身したというのは、まさにこういうことをやるためになったので、御協力ください。済みません。\r\n　和田先生、どうも。\r\n　お話の中に出てきたＯＮＥＡＮですけれども、特に、僕、実務家ですから、実際、何から始めるかということをちょっと議論したいと思うんですけれども。\r\n　僕だったら、多分、日韓がまず協力して、北朝鮮に向かい合うということを始めなきゃいけないと思うんですよね。そのとき、もう御案内のとおり、韓国政府というのは、まあ政権によってこれ違いますけれども、対北朝鮮政策に揺れ幅がありますよね。でも、一貫して北朝鮮の核を問題にしてきた、これは変わらないと思うんですよね。一方、これも御存じのとおり、北朝鮮は核を国家存続の根拠ともみなしている、これが現実であります。\r\n　ですから、北朝鮮にアプローチするときに、非核化を、これを入口に据えるということは、まず対話が始まらない可能性があるわけですね。そうすると、まあ段階的なアプローチしかないだろうということなんですけれども、この段階的なアプローチ、つまり、入口に非核化を持ってこずに、ほかのものを持ってくる、出口に非核化、それを目標にするというこの段階的なアプローチですよね。じゃ、入口に何を持ってきたらいいのかということを、まず、御質問の一つ目。\r\n　それともう一つ、このメッセージを、僕もその一人なんですけれども、特に、日本がなぜ核兵器禁止条約に批准しないのかってね、批准させようという運動のする側にいるんですけれども、唯一の被爆国として、この核をまず棚上げに、核の問題は、棚上げって言いませんけれども、入口にしないというこのメッセージ性ですよね。これは日本国民にとってどう理解をお願いすればいいのか、唯一の被爆国として、この辺の戦略をもしいただければうれしいと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_051","order":51,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/51","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　北朝鮮に対して働きかけていくということが、恐らく、東北アジアの地域的な安定、平和のために何か仕組みを考えるにしても出発点になるだろうと思いますね。\r\n　そのときに、日本と韓国が一緒になって北朝鮮に対して核のことに問題を出すということは、今御指摘のとおり、無理があります。北朝鮮は韓国と対立していて、そして核兵器で武装している自主的防衛の国だというふうに胸を張っていますから。ですから、そういう意味でいうと、やはりこの場合は、韓国の支持を得て、日本が北朝鮮と国交正常化するということが、やっぱり最初の出発点ではないかと思います。それによって、日本と、そういう日本と北朝鮮の関係が開けてくればですね、これはその先の話をすることができるように思われます。\r\n　要するに、核の問題でいえば、この地域で核兵器を使わないということですね。このことを約束してもらうということが重要ですけど、先制的な使用をしないというふうに言っている大国はまあいいとして、北朝鮮の場合、そういうふうに言うかどうか分からないんですから。ですから、これは相当先になる課題ではないかと思われます。\r\n　それで、総じて、その意味でいえば、しかし、北朝鮮と韓国が戦争した朝鮮戦争というものの経験というものがこの地域にとって全体として大きいわけですから、朝鮮戦争の停戦状態を存続させると、どういう形にしてこの状態を補強していくかということについて話合いをするということは良いことだと思いますし、いきなりこれを平和条約に変えるということは、言って、結ぶのかどうか分かりません。でも、しかし、停戦状態を補強するというような形で、それには近隣諸国はどうしたらいいのかというようなことで話合いをするということは意味があるんじゃないかと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_052","order":52,"speaker":"伊勢崎賢治","speaker_position":"","speaker_group":"れいわ新選組","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/52","speech_text":"○伊勢崎賢治君　その今おっしゃった続きで是非朝鮮国連軍の話をしたかったんですけど、ここでとどめますね。引き続き御指導ください。\r\n　ありがとうございました。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_053","order":53,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/53","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　高良沙哉さん。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_054","order":54,"speaker":"高良沙哉","speaker_position":"","speaker_group":"沖縄の風","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/54","speech_text":"○高良沙哉君　沖縄の風、高良沙哉です。\r\n　本日は、宮本先生、和田先生の非常に重要なお話聞かせていただいて、学びが大きいと感じています。大変興味のある分野で、特に私は沖縄選挙区からの当選で沖縄に現在も住んでいますが、東アジア地域が不安定化すれば即座に安全保障上の影響が住んでいる地域に出かねない、緊張が高まるということがありますので、非常に関心の高いテーマです。\r\n　そこで、宮本先生、和田先生、お二人に一つずつ質問をしていきたいと思うんですが、まず宮本参考人にお聞きしたいのは、先ほど来出ているんですが、台湾有事は存立危機事態になり得るという発言以降、先ほどのお話では、様々なチャンネルでのその対話というものが今できていない状況なのではないかということがあったかと思います。しかし、もう既に何か月も経過をしていて、既に経済的な影響も出ているのではないかというふうに思います。中国の経済規模から考えれば余り大きな影響ではないかもしれませんが、ただ、日本の対中国貿易、あるいは観光客が入ってくるとか、そういったことから考えれば経済的な影響もだんだんと本当に大きくなっていくのではないかと心配をしています。\r\n　そこでお聞きしたいのは、この状況を打開していくために、修復していくために、日本から取るべき方策というものをお聞きしたい、宮本参考人にお聞きしたいと思います。\r\n　私は、やはり日中平和友好条約のような四つの政治文書を基にして、これまでの姿勢に基づく、日本の姿勢に基づいて、明確な立場表明というか、修復の意思表示を日本側からなされるべきだというふうに考えているのですが、今いろんなチャンネルが失われていると、止まっているという中で、打開策としてどのような方策があるのかというのを是非教えていただきたいです。お願いいたします。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_055","order":55,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/55","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　本当に今難しい状況になっていて、意思疎通が難しくなっているんですね。ですから、我々が言って何かやろうとしても、中国側が、そういうことだったら受け入れられないと、そういうことだったらまだ不十分だという、その一番最初のどう対話を始めるかというところでもう今止まっているわけです。\r\n　ですから、これはもう本当に中国側がいかにしてその姿勢を変えるかということになってくると、本件は間違いなく中国の最高指導部と直接影響、関係している事案ですので、最高指導部がそういう気にならなきゃいけないということなので、やっぱり最高指導部をそういう気持ちにさせるためには、日本の最高指導部からの働きかけというのが一番大事になってくるというふうに思っております。したがって、ここをやっぱり、日中関係の再修復ということがやっぱり国家として非常に重要な事案であるという決意を固めて動き始めるという必要があると思います。\r\n　今、中国も、もう二重、いわゆるダブルユース、すなわち軍事、民生両用のものについて日本企業を監視リストに載っけたり対象リストに載っけたりしていますが、それからレアアースの問題についても動きがありますが、これは顕在化するともう日本の多くの企業が直接影響を受けます。現に今観光客で困っていらっしゃる地方自治体も増えてきていると思いますが、経済の現場では今はぎりぎり頑張っていますけれども、いずれそう遠くない将来もう表面化してくると、そういう局面だというふうに私も聞いておりますので、そうだとすると、やはりそこの日本側のきちっとした意思決定、これが非常に大事だなというふうに思っています。\r\n　そのときには、その改善の気持ち、気持ちを伝えるということでいいと思います。気持ちを伝えた結果どういうふうな形でまとめるか、これはもうまた別の次元の話で、日本も日本の立場がありますので、中国にも中国の立場があると、その双方の立場を踏まえた外交的な解決しかないと思いますが、外交的な解決を立ち上げる今その段階にあって、そのためには日本の強い決意の表明が必要だというふうに思っております。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_056","order":56,"speaker":"高良沙哉","speaker_position":"","speaker_group":"沖縄の風","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/56","speech_text":"○高良沙哉君　ありがとうございます。強い決意を支えるようなこの日本の世論形成みたいなことも必要なのかなというふうにも思いました。\r\n　先ほど来出ているように、文化、民間交流がずっと長くやはりなされてきた中で、このような今の冷え切った状態にあっても中国で対日本の暴動なども起きていないというのが現状かなと思います。これは日本に対する理解が深まっている、深まってきていたからではないかというふうにも評価を聞いていますので、日本が動き出すためには日本の世論も温まっていくようなことが必要ではないかなというふうに思いました。\r\n　続きまして、和田参考人にお聞きしたいと思います。\r\n　対朝鮮関係が悪化する場合に、悪化したという時期がいっときあって、その影響で例えば沖縄で軍備が増強されるというようなことが起こった時期がありました。今は少し落ち着いているように見えるんですが。現状のその朝鮮と日本との関係が今余りフォーカスされていないように見えるんですが、どうなっているのかということと。\r\n　あと、やはり緊張を緩和していくということのためには、きちんと国交をつくっていく。また、先ほどもあったような、対中国や韓国とはできていたような文化、民間交流みたいなことが朝鮮との間にはまだ十分成り立っていないのではないかと思うんですが、そういったことも十分にできないということには何がネックになって何が問題点としてあるのかというのを教えていただきたいと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_057","order":57,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/57","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　日本と北朝鮮の間は没交渉ですので、最近はですね、よく見えないところがありますが。しかし、ちょっと前は、岸田首相の時代です。岸田首相は国連総会で、新しい時代を開くつもりで金正恩委員長と会いたいと国連総会の舞台から呼びかけました。\r\n　そうしましたら、北朝鮮側では、最初は外務次官、その後では指導者の妹であって指導者を支えている金与正副部長が二度にわたって談話を出して、話合いをしたいというのであればこれまでの姿勢を改めるというふうにしなければならないと、そうすれば話合いはできると、こういうのを二度にわたって出しまして、三度目にはもう、官房長官の話が気に入らなかったといって三番目の談話ではもう話はしないと、こういうことになりましたけど。\r\n　つまり、でも、北朝鮮は、日本の政府が話合いをしようと言ったらば、三回も談話を出して、そして、こういうふうにしてくれれば話合いができると、こういうふうに言ったということは、私はやはり、北朝鮮としては、相当に日本との関係について意識しているとも考えられます。\r\n　ですから、その意味で、本当に日本が拉致問題の解決を図りたいと、そして日朝関係を正常化したいということであれば、やっぱりそれなりの覚悟で交渉を進めると、真剣に交渉を進めるという努力をしなければならないというふうに私は思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_058","order":58,"speaker":"高良沙哉","speaker_position":"","speaker_group":"沖縄の風","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/58","speech_text":"○高良沙哉君　ありがとうございます。引き続き、またこの問題、学んでまいりたいと思います。\r\n　時間になりましたので、ありがとうございました。どうもありがとうございます。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_059","order":59,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/59","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　以上で各会派の一巡目の質疑は終了いたしました。\r\n　他に質疑のある方は挙手をお願いいたします。\r\n　石井苗子さん。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_060","order":60,"speaker":"石井苗子","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/60","speech_text":"○石井苗子君　日本維新の会の石井苗子です。\r\n　両参考人の示唆のある御講義、ありがとうございました。\r\n　まず、宮本先生の、平和と安定が国際関係の条件であるという、軍事力を行使して南シナ海を取って、中国は経済発展につながるんでしょうかという御発言がございました。\r\n　私、昨日、チベットの代表の方のお話を聞いてきたばかりで、中国という国がチベットに何をしているかというのをさんざん聞かされておりましたので、なかなか中国という国を理解するというのが難しいんですけれども、結局発展につながらない、つまり、予測可能性があることが外交に大事なんだという、この予測可能性がない外交をやっていても仕方がないんだという御示唆だったと思うんですね。私どもはそれが今すごく、特に私なんかは拉致問題をやっておりまして、すごくぐさっときたんですが。\r\n　和田先生のこの論文のですね、論文といいますか、この御発言の二ページ、三ページ、四ページなんですけれども、特に二ページの三のところが拉致問題だと思うんです。ここに、ブルーリボンのバッジを付けて、アメリカの大統領に頭下げて支援をお願いする以外何もやっていないという、こういうことだと、もうあなた方がやっていることは予測可能性が全然解決に向けてないんだというような感じに読まれて、その後、やっぱり四番が、領土問題を国論とするのはやめるべきだと、こうおっしゃっていらっしゃるんです。\r\n　となると、私ども現役の国会議員は、日本はこれまで北朝鮮の拉致問題も尖閣諸島の領土問題も合理性を持って合理的な主張をしてきているんだと思っているわけなんです、少なくとも。何によってどのようにしたらいいかということを、将来の予測可能性というものを求めてやっているわけなんですが、両参考人の方に、こうしたこと、重要性というのを念頭に置きますと、これからの、これまではいいんですが、これからの日本外交の努力というのは、現時点で何を評価されてくださっているのか、何を評価していらっしゃるのか、いいという意味ですね、で、これからはどうしていくべきかということなんです。\r\n　もう国論として議論をするのをやめろと言われてしまったら、もう本当に励ましの一つもないような気がしてしまうんですね。なので、拉致問題、それから領土問題、欧州各国もどのような印象を持っているのかというのも興味があるんですが、我々が合理的な主張をしてきたという、この認識でもって外交の努力というのを、評価とこれからをお二人の参考人にお聞きしたいと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_061","order":61,"speaker":"宮本雄二","speaker_position":"元駐中国特命全権大使／公益財団法人日中友好会館会長","speaker_group":"","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/61","speech_text":"○参考人（宮本雄二君）　人それぞれといいますか、私どもなんかは外交をずっとやってきて、何が日本にとっていい外交かというのを考え続けてきて、それが、私が申し上げました日本の平和と繁栄と、これが日本のコンセンサスであろうと。\r\n　その平和と繁栄をいかにして実現するか。全体的な国の国家戦略があり、その中に外交が位置付けられて、その外交の中に対中関係が位置付けられて、そして、それをやっていくというふうに、それは私の頭の中の整理です。\r\n　しかし、だからといって、それ以外の考え方を排除するものでは全くありません。何ゆえにヨーロッパでグリーンの党が環境だけ重視していて、環境だけ重視してくると、そうすると、今度エネルギーのコストが逆に高くなるようになるんじゃないかとか、いろんな議論があるわけです。しかし、地球をきれいにしなきゃいけないということで、地球をきれいにするのが一番、自分にとって一番の利益だと。いや、利益じゃなくて価値だと思う人は、それでお進みになったらいかがですか。私は全然それに反対するつもりはありません。人権問題、何にも増して人権問題がもう世の中にとって一番大事だと。人権問題が中心の外交になってうれしいんじゃないでしょうか。それは私の立場とは違いますよ。しかし、一人一人の方がそれをやられることに対しては、私、いささかの異義を挟むつもりもありませんし、それもそれで立派な外交だと思います。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_062","order":62,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/62","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　今、石井先生の方からちょっとお叱りをいただきましたが、私は、拉致問題につきましても、長年日本の中で運動を続けてこられたことのやっぱり御努力というものに対しては敬意を表しております。しかしながら、交渉の仕方というものがあるはずだと私は思います。\r\n　ですから、交渉に当たっては、要するに、北朝鮮が拉致を認めて、そして生存している人を返して、そして死亡したという人については謝罪をして、賠償を払うということが目標だと思いますが、ところが、ある時期からこの拉致問題の主張は、とにかく北朝鮮が五人生存、八人死亡、そのほかは不入境というようなことを言った段階で、北朝鮮の言っている、挙げている資料が曖昧だから、要するに、全員生きていると考えて、全員即時返せというような主張になっていって、それで、それではもう、それを答えを出さないんであれば事実上制裁を加えて、そして対決するというような方向に行ったように私には思われます、政府がですね。それでは交渉にならないということですね。\r\n　北朝鮮の回答は、死亡した八人について言うと、北朝鮮は八人を殺害したのかもしれないし、あるいは、それは何か自然死で、事故死であるのかも、病死であるかもしれませんが、しかし、いずれにしても、北朝鮮が拉致を認めたというところが非常な前進であって、本当にそうした人たち、連れてきた人をどうしたかということについて全部を本当にありのままに日本に対して言うかどうかということは分からないわけですね。\r\n　ですから、しかし、それを言わないからといって、じゃ、北朝鮮とは断交したままにして、なっていくということはできないわけですよ。謝罪、北朝鮮が謝罪をして、それなりの努力をした人ということであれば、北朝鮮の回答が不十分であっても、あるところが来たらそれを認めた上で解決を図らなきゃならないと、そういうものだと思います、外交交渉というものは。\r\n　北朝鮮は日本が敵として対峙している、対決するというだけでは困るわけですから、日本は北朝鮮と平和的に生きなきゃならないわけですから、だから、そういう意味でいうと、進め方についてこの際よく考えて、拉致問題をどういうふうにして解決に持っていくかということは、よくこれまでの過去の経験を踏まえた上で考えなきゃならない、私は少し私の話の中で提案をいたしました。\r\n　以上でございます。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_063","order":63,"speaker":"石井苗子","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/63","speech_text":"○石井苗子君　ありがとうございます。\r\n　終わります。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_064","order":64,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/64","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　予定の時間が参りましたので、本日は、あっ、石先生もやられる。分かりました。じゃ、石平さん。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_065","order":65,"speaker":"石平","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/65","speech_text":"○石平君　さっき、同じ日本維新の会の石井議員の話にもつながるんですけれども、ちょっと和田先生に確認したいことがありまして、和田先生のペーパーの四ページ目には竹島についての言及がありまして、竹島については、日本に国土全体を奪われていた朝鮮が独立に当たって、奪われていた国土の中に独島が含まれていると宣言している以上、日本としてはそれを認めるほかないでしょうというふうに書いてありますけれども、じゃ、その意味するところが、要するに日本は、韓国が宣言している、韓国が竹島が自分たちの領土であると宣言している以上、日本はそれを認めざるを得ないというふうに理解されてしまうんですけど、和田先生の真意はどこにあるか、ちょっとお聞きしたいです。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_066","order":66,"speaker":"和田春樹","speaker_position":"東京大学名誉教授","speaker_group":"","role":"answer","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/66","speech_text":"○参考人（和田春樹君）　日本は朝鮮を三十六年間、植民地として支配しましたね。朝鮮全土を奪っていたわけです。それで、朝鮮が独立しましたね、日本が降伏したので朝鮮が独立することになりました。それで、それに当たって、特に大韓民国の方では何を言ったかというと、対馬を割譲しろと、そして鬱陵島から独島までは自分たちの領土であると、こういう要求を出したわけですね。で、これについて日本は、対馬は、対馬というのは元々日本のものだし、朝鮮とか、朝鮮にも関係もあったけど、日本のものだからこれを取られては困るということは、日本が文書も作って宣伝しまして、これはもう通らなかったわけでございますが。\r\n　しかし、独島の問題については、独島、竹島の問題については議論がいろいろあります、確かに議論があります。日本には日本の議論もあるかもしれませんが、しかし、私が思うには、朝鮮全土を日本に取られていたところが独立に当たって、独島までは自分たちの領土として自分たちは独立したいと、こういうふうに言ったときに、それは認めないということを日本が言えるものなのかということですね。\r\n　日本は、朝鮮を併合していたことについて賠償は何も払っていません、基本的には賠償は払っていない。経済協力はしましたよ、大韓民国に。だけど、そういうことでありますから、向こうがそう言うと、独島は自分たちの領土だということにしますと、それに対して異を唱えて、こちらの論拠を重ねて自分たちのものだと、それだけは駄目だというようなことを言うことは、私は、そもそも日本という国の、何といいますか、立場からしてそんなこと言えるのかなというふうに私は思っております。\r\n　以上です。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_067","order":67,"speaker":"石平","speaker_position":"","speaker_group":"日本維新の会","role":"question","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/67","speech_text":"○石平君　和田先生の考えていることが、和田先生の考え方がこれで分かりましたんですけれども、しかし、私はやっぱり日本の議員としては、竹島が、韓国の竹島に対する領有権の主張は私は認めるわけにはいきません。やっぱり竹島は日本の領土であると主張しておきたいと思います。\r\n　ありがとうございました。"},{"speech_id":"122114308X00320260513_068","order":68,"speaker":"鈴木宗男","speaker_position":"","speaker_group":"自由民主党・無所属の会","role":"chair","speech_url":"https://kokkai.ndl.go.jp/txt/122114308X00320260513/68","speech_text":"○会長（鈴木宗男君）　予定の時間が参りましたので、本日はこの程度といたします。\r\n　宮本参考人、和田参考人に一言お礼申し上げます。\r\n　本日は、貴重な御意見、御指摘をお述べいただき、誠にありがとうございました。調査会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。（拍手）\r\n　本日はこれにて散会いたします。\r\n　　　午後三時二十四分散会"}],"bills":null,"source":{"label":"国会会議録検索システム","url":"https://kokkai.ndl.go.jp/"},"disclaimer":"本アプリは非公式です。発言内容の確認は国会会議録検索システムの一次資料を参照してください。"}
